第242話 気分は振り出しに
ユーナ「ギャーーーーーア!」
あ~ぁ、ユーナ様がキレました。女神様なのにキレちゃいました。
地上の世界の男の取り合い?嫉妬?で、理性がぶっ飛びました。
ユーナ「ギャーーーーーア!」
もの凄い声が響き渡り、ログハウス全体からビッキッ!、メキッ!と変な音がしだし、屋根から崩壊が始まりそうです。
先生「みんな、外に!」
しかし、先生の声はユーナ様の心の叫びによって掻き消されました。
しかし、みんな危険を感知して、一斉に外にと動きだしたいけど、あまりにもの叫びに、頭、耳、身体中の皮膚が痛く、動くことができません。まさしく万事休す!
太郎「うっさーーーーーっ!」
ユーナ様の叫びで太郎様が目覚めてしまい、ユーナ様の叫びのさらに上をいく怒鳴り声で、ユーナ様の心の叫びが消えていってしまった。
心の叫び声より、怒鳴り声が上って、さすが太郎様。
一瞬の静寂が当たり一面を覆う。
すると、
太郎「ユーナ、お前煩すぎるぞ!」
太郎様のゲガは回復していた。
しかし、ユーナ様は心の叫びを発し続けたあと、立ったまま真っ白になっていた。
先生、マリー、シーバ、ニーナ、ヒトミ、ノア。皆さん気絶していました。
ヒトミは建物の外にたまたま居たのにも係わらず、やはり同じ目にあっていました。
太郎「ったく、お前らいい加減にしろよ!って、あれ?」
皆さん、ピクピク痙攣しています。ちょっと面白いかも。
太郎「ユーナ?あれ?おいっ!ユーナ!」
太郎様は立ったまま真っ白になっているユーナ様の側まできて両手をユーナ様の肩に置いて体を揺すりながら、
太郎「ユーナ?……………ん!ダメだ。」
太郎様、諦めはやっ!
太郎「他のみんなは…………ん!もう面倒だからこのままでいいか。あっ、でも先生だけは連れて行かないと香織に激オコされるか。まっ、いっか。よっいしょ!」
太郎様は先生をお姫様抱っこをして、ログハウスを出ました。
グニュ
扉を開けて外に出たら柔らかい物を踏んだ気がしたようですが、そのまま外で倒れていたヒトミを踏んでいきながら、太郎様は先生を連れてそのまま行ってしまいました。
なんたる悪魔な所業。
太郎「とりあえず、先生を馬車に乗せて行くか!」
さらなる悪魔な所業。みんなの足を無意識に奪うとは。
太郎「よっいしょ!さて、これで振り出しに戻ったかな?」
ビッシッ!
太郎様はそのまま馬車を走らせました。
確かにこれで先生との旅………最初の状態になった訳ですが…………これ本当にいいんですか?
太郎「ん?あぁ、もうめんどくさい。うるさい。話が進まない。」
た、太郎様!なんて事を!
話が進まなくなったからと言って、皆を切り捨てるとは!
太郎「うん。そこが経営者としての辛さかな?でも、いい加減に話を進ませないと、読者が離れるから。」
た、た、太郎様!だ、だ、誰もそんな事は気にしていませんから。読んで頂けるだけで幸せですから。
太郎「なんか、お前もうるさい!しかも何を言い訳しているんだか。とりあえず、このまま先生と一緒に行くから。」
☆☆☆
ログハウス内。
ユーナ様は相変わらず、立ったまま、真っ白になってます。まるで魂が抜けたように。
他のみんなも痙攣したまま気絶しています。
これ、本当にこのままでいいのでしょうか?
いつも最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
少しの間、短文になるとおもいます。すみません。
それから、もし誤字脱字などありましたら、スルーしてお読み下さい。




