第24 先生のビックリな過去 その3
もし誤字脱字があって読み難くい場合はごめんなさい。
後程修正します。
あと、いつも読んでくれてありがとうございます。
今、すごく美人な王女様(先生)と部屋中で二人きり。美味しい紅茶を飲みながら僕達の話しは弾む。
だけど、あまり嬉しくないのは何故だろう?普通なら嬉々として内心ガッツポーズしてもいい状態だけど……
今、まさしくテンプレ的な状況?なはずだけど、王女様(先生)の話しはまだまだ続く。
「私が地球に飛ばされた少し後に戦争になったそうです。この世界は地球と違い『話し合いなどで解決する』と言う平和的な解決をする事が無く、その国の王様の一言ですぐに戦争になります。だから出来るだけ隣国とは同盟を結び、お互いが安心出来るようにしています。」
「先生、戦争はどうなったんですか?」
「隣国と同盟を結んでいた相手でした。なんでもたまたま見つかったミスリルの鉱山が原因だそうです。」
(きたーっ!異世界お約束のテンプレ。しかし前から思ってたけど、ミスリルは地球では架空の鉱山。誰が考えたんだろう?)
「ちょうど国境沿いにその鉱山があり、両国は所有権を主張しました。なにせミスリルの鉱山です。採掘量によっては、その国の軍事力を強化できますから、お互い譲らずすくに戦争になったそうです。」
(ミスリルってやっぱり凄いだなぁ~)
「そうですね。ミスリルは軽くて強度も高く、この世界では剣や防具などにつかわれます。しかし、ミスリルは希少でなかなか採掘されないのが現実です。」
(あれ?やっぱり先生は、僕の心をよんでますよね。もうやだなぁ~)
「そんなに落ち込まないで続きを聞いて下さい。」
「先生、お願いします。僕の心を読むの止めてもらっていいですか。」
「善処します。」
「いや、完全に止めて下さい。」
「分かりました。頑張って見ます。」
(もうダメダメだ。)
「椿君、話しをもどしますね。」
(切り替えはやっ!)
「ミスリル鉱山を巡って、アーゼスト国は隣国のアイリス王国と戦争になりました。そしてそのアイリス王国を助ける形でギエル王国も参戦したそうです。こうなると同盟もくそもなくなります。」
(あっ!王女様がくそとか言った)笑
「椿君、続け増すよ!」
(あっ、しまったー!)
「その戦争は一年近く続いたそうです。結局アーゼスト国は、アイリス王国とギエル王国両国に勝ち、二つの国はこの世界の地図から無くなりました。戦争に負けた両国の王国家全員は処刑され、両国の国土とミスリル鉱山は、アーゼスト国の物になりました。」
(あれ?それって勇者や英雄が滅ぼしたって話しだったような。)
「戦争のあとは、アーゼスト国とはいえ、戦争による国の消耗は激しかったようです。その状態で他の隣国がここぞとばかりに戦争をしかけてくる可能性がある為、消耗した軍隊だけは常に最優先で軍備と人を確保したそうです。」
「先生、軍備は分かりますが、人はどうするんですか。」
「まず戦争の序盤は正式な軍人でしますが、戦争が長引けば当然人員が必要になります。その時は、その国に住んでる成人した男子が強制的に戦場に駆り出せます。」
(この国は強制が好きなのかな?)
「なので、国内の復興はかなりの時間がかかったそうです。」
(…………………………。)
「どうかしましたか椿君。」
「いえ、それって勇者召喚に関係ありますよね?」
「そのあと、アーゼスト国は大国になりました。これにより他の小国はアーゼスト国の属国になったそうです。」
(あれ? 僕の質問が無かった事になってますけど?)
「その後に私は勇者召喚の義をおこないました。」
(王女様ーっ!話をだいぶはしょってますよねぇー?)
「先生、先生が地球に来てからの話しはどうなったんですか?」
「あっ!」
(あっ、やっぱり忘れていたんだ。先生の時もよくみんなに配るはずのプリントとか忘れていたさらな。かなりの
「じゃ、じゃあ、地球での話しをしますね。病院を退院した後、身元不明な私は、児童所に預けられそこですごしましたが、ある日私がケガで倒れている所を助けてくれた人が訪ねてきました。その人は私の事を引き取りたい。と言う話しでした。」
(う~ん、何か魔法的な事を感じりる。)
「椿君、聞く気ありますか?第一魔法なんて物はありません。個人の中にある魔力を魔道具で変換され、それらはねは」
(えーーっ!剣と魔法が飛び交う異世界じゃないの~?)
ピキッ「椿君の頭の中はお花畑なんですね。」
(なんで?)
「それから……」
(切り替え早すぎぃー)
「暫くしてから、その助けてくれた人、杉本さんの家で一緒に暮らすことになりました。その後杉本さん夫婦の養子になりました。」
「先生、あのぅ、やっぱりその姿のままだったんですか?」
「最初はそうでしたけど、直ぐに前の姿になりました。これはは両親もビックリしてました。」
(僕もビックリです!)
「どういう経緯で変身出来たのですか?」
「椿君、さっき目の前で見せましたよね?あれ?忘れました?もう一度見たいですか?」
(そのバカにした言い方やめてぇ~)
「すいません。その、ネックレスですか?」
「そうです。実は身元不明でてがかりも
無かったけど唯一、ネックレスだけは服のポケットにあったのです。私はこのネックレスの能力の事をすっかり忘れてまして、杉本さん宅に引き取られた後に思いだし、このままではいけないと思い、両親の目の前でネックレスを首にかけて、呪文を唱えて日本人風な容姿になり、言葉も話せるようになりました。今でもあの時の両親のビックリした顔が忘れられません。」
(ここでも、少し忘れやすさ発揮してたんだ。しかも、養子に容姿をかけてくるとは。)
「姿が変わり、言葉が突然通じるようになり、私は両親に正直に全てを話しました。そんな私の話を二人は真剣に聞いてくれ、涙ながらに、助けてくれたお礼と、今まで支えてくれた事に感謝をして、家から出ようとしました。
そしたら、両親は『これからは、この家があなたの家で、私達3人は家族になるんだから、安心して大丈夫娜よ。』と言われ、大泣きしました。」
(なるほど、あのネックレスは魔道具だけど、魔法の呪文を唱えてないと効力が発揮しないんだ。……あれ?さっき先生魔法は無いって言わなかったっけ?)
「その時は勇者召喚の義をただ、アーゼスト国に沢山の人を招待して、異世界同士で交流を持とう。と言う説明で、もし魔道具で呼び出された時は、沢山の人を集めて召喚の義をすればいいとしか思ってませんでした。」
(あれ?なんか話がおかしいような………………。)
「杉本家にお世話なってから、私話は凄く両親に愛され、そして実の両親より可愛がってもらいあっという間10年が経ちました。本当に杉本の両親には感謝してますし、今の状況を解決したら、私はまた杉本の両親と一緒に暮らして生きて行きたいです。」
(先生は、本当に日本で出会った両親が好きなんだな。)
そして先生は立ち上がり、再び紅茶を入れている。
先生が紅茶を入れてくれた。
「椿君、勇者と英雄を探す前に話しておく事があります。」
(えっ?ここに来て?さっきの感動は?)
先生が真剣な顔をした。ここに来て本当になんの話し何だろう?




