第233話 クラスメイトの死
太郎「あ~っ!」
バキャン!
立花が空に飛んでいった。
ユーナ様の渾身のアッパーカット炸裂!
ユーナ「ふぅふぅふぅほぁ、なんじアイツは?」
太郎「………………………あっ。」
先生「……………ユーナ様!」
ヒトミ「ユーナ様逃げて!」
ユーナ「へ?」
ドガッーーーーン!
太郎「あーーーあっ。」
先生「ゆ、ユーナ様っ!」
ヒトミ「あっちゃあ!」
そう、空に飛んだ立花遼太郎はそのまま落下し、ユーナ様の頭の上に。
太郎「ユーナ、お前アホだろう?」
先生「きゃあー、ユーナ様しっかりして下さい。」
ヒトミ「ユーナ様、ユーナ様!」
太郎「ねぇ、みんなユーナはいいけど、早く逃げた方がいいよ?」
先生「えっ?」
ヒトミ「ひっぃ!」
立花「ぎぎぎぎぎぎぎぃ!」
先生「た、た、たろうくん。」
ヒトミ「せ、先生とりあえずユーナ様を担いで逃げましう!」
立花「に、にがすか!」
先生「た、立花君。先生ですよ。しっかりなさい。」
ヒトミ「先生、そんなのはいいから早く!」
先生「たろうくん、あとはお願いします。」
立花「ふふふふふっ。にげれるとおもっているのか?」
立花が瞬時に動いて三人を追いかけようとした瞬間。
ザンッ!
太郎様のショートソードによる塹撃が放たれた。
当然立花は簡単に真っ二つ。
太郎「しょうがないよな。一回天界で治療したのに、お前だけが治っていなかったから。残念だけど死んでもらうしかない。」
太郎様はそう言いながら、剣を鞘に納める。
立花遼太郎が真っ二つになり倒れた。この間わずかに1秒。
太郎「先生、ヒトミ!もう大丈夫だぞ!」
先生「えっ?」
ヒトミ「ウソッ!」
先生とヒトミはユーナ様をゆっくりと地面に下ろし、二人とも真っ二つになっている立花を見ている。
先生「た、たろうくん。何もここまでしなくても!」
太郎様ははぁ、疲れた!って顔で空をみつめていた。
ヒトミ「・・・・」
先生「たろうくん。なんでここまでしたのですか?」
太郎「先生、俺は俺の安全と俺の仲間の安全しかみない。なぜならここは先生も知ってのとおり異世界。日本とは違いますよ。それは先生が一番良く知ってることじゃないですか?目の前で仲間が殺されそうになれば助けますし、相手が例えそれが……………ドラゴンでも人でもです。」
そうだ。たろうくんはいつでもどんな時でもどんな相手でも私達を守ってくれていた。
私と二人で国を追い出されてから、ずーっと守ってくれていた。
クラスメイトを殺す辛い役目をたろうくんに押し付けたも同然。私は先生失格だ。いえ、そもそもこの世界に連れてきてしまった私はその時から先生どころか人間として大罪だ。
私はたろうくんを責める資格なんかない。
先生は大粒の涙を流しながら、ごめんなさい。ごめんなさい。と繰り返していた。そこにふと後ろから抱き締められる。
太郎「先生、先生は頑張ってるよ!これは先生の責任じゃない。これは、アーゼストの奴等の仕業だ!」
先生は振り向いて太郎様に抱きつく。
声にならないほど悲痛な悲しみ。
太郎様は先生を抱き締めながら、「この先、似たような事があっても、俺は今の仲間たちの命を守る。」
太郎様は新たに心の中で誓うのでした。
ユーナ「あーっ、あたたたた。あのガキ、今度は殺す!って、あれ?」
ヒトミ「ユーナ様、あの変なガキはもう太郎様が殺りました。」
ユーナ「なんと!それでは早速天界に連れて行くかの?」
ヒトミ「えっ?誰をですか?」
ユーナ「えっ?誰ってそこで死んでるガキじゃが?」
ヒトミ「へ?」
ユーナ「は?」
先生「ヒック。ユーナ様何を?」
ユーナ「いや、だからこのくそガキを天界に……………」
太郎「ユーナ、今回は誰を連れて行く?」
ユーナ「そうじゃのう。もう面倒だから、先生とヒトミを連れて行ってくるから、待っておれ。」
太郎「毎回すまないなユーナ。」
ユーナ「しょうがないじゃろう?ほれ、二人ともそこで半分になっているのを一人づつ持った、持った!」
先生「えっ?」
ヒトミ「はい?」
なにやらせわしいです。
アップダウンも激しいです。
いつも最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。
酷いですね。やはり。
誤字脱字はもりろん、セリフの言い回し、おかしな話の進み具合。本当に酷くてすみません。
ある程度は修正や訂正をしました。




