第23話 先生のビックリな過去 その2
誤字脱字により読みにくいと思いますが、みつけしだい修正します。
あと、セリフのつけたしなどの変更があるかも。
誤字脱字修正しました。それから、セリフの言い回しや付け足しを少し行いました。
少しは読みやすくなったと思います。
アーゼスト国の第2王女様が何か聞き違いな事を言った。
「椿君、わかりましたか?」
「えっ?何がですか?王女様。」
先生(王女様)は、少しイラッとしたみたいで。
「つ・ば・き・く・ん。さっき言いましたが王女様呼びは止めなさい。」
(あれ?なんでお怒りなんでしょうか。王女様は。)
「椿君、だから王女様は止めなさい。って何度言わせるのですか。学校ではわりと優秀でしたが、本当は違うみたいですね。……バカなのですか?いやバカなんでしょう。いやバカでしたか。」
(うわっ!バカの三段活用きました!…………えっ?バカ?)
「椿君、返事がありません。どうしましたか。」
「えっと、僕は今バカなんですか?」
「あれ?椿君、今バカの話ではなく、王女様呼びをやめて下さい。って話しですよ。バカの話しは、何処かに捨てて下さい。」
「あのう、王女様は先生呼びがいいって事ですね。わかりました。王……先生。」
「でも、どうして王女様呼びはダメなんですか?」
「さっきその理由を話しましたよ。聞いてなかったですね。」
「すいません。その時の事、正直覚えてなくて……あれ?なんでだろう?」
「ハァ、もういいです。もう一度話します。今度はちゃんと聞いていて下さい。」
「は、はい。ちゃんと聞きます。のでもう一度お願いします。
なぜか覚えていない。何でだろう?
「私はもう、王女ではありません。今はただの平民なのです。」
「えっ?な、何でですか?えっ?えっ?えっ~!」
「椿君、わかってくれてなによりです。」
(イヤイヤ、全然意味わかりません!)
「では、続きを話しをますね。今回の勇者召喚の義で、私は失敗しました。それから、三ヶ日さんを勇者や英雄達に奪われた事が決定的になり、私は王様……実の父ですが、王家から絶縁されました。ただのの平民として奴としていと」
(え~~~~っ!それで親子の縁を切るとかありえない!)
「先生は、それでいいのですか?何かおかしいと思うですけど。」
「そうですね。ちょっとおかしいと思います。でも正直あまりショックはあまりありませんでした。やはり10年以上離れて暮らしてましたから。その間は、一切連絡のやり取りもありませんでしたから。ただ、無理やり地球に飛ばされ、大ケガまでしてそれでも王女としての責任があり、魔道具で呼ばれたら勇者を集める役割をしなければならなかったので……。」
「でも、10年以上連絡も無く、このまま何もなければいいと思いながら月日がたち、その10年後にたまたま運よく教職として仕事をしてました。」
(マズイ、色々突っ込みどころ満載な話しだ。)
「椿君、少しお茶にしましょう。」
(突っ込んだ方がいいのだろうか?)
「あっ、はい。ありがとうございます。」
先生からお茶を受け取り、カップを口に運ぶ。いい臭いだ。これ紅茶かな?美味しい。)
「椿君、このお茶美味しいでしょう。」
「はい、日本の紅茶に似ててとっても美味しいです。」
「そうでしょう。これ、日本の紅茶ですから。」
(もうどうしよう。突っ込む気にもなれない。」
「あっ、そうなんですか。あれ?なぜ日本の紅茶を持ってるですか?」
「それはね。秘密です。」
「あ~、そうですか。」
(誰か助けてぇ~!」
「じゃあ、話しを続けますね。最初に話をした、三ヶ日さんや他の生徒達の事は大丈夫って話をしましたが、ちょっと複雑な話しになりますが、大丈夫かな?」
「はぃ、多分大丈夫だと思います。」
「では、その理由ですが、私が地球に飛ばされる少し前まで話しは戻ります。」
(先生の過去話をしてたのに、さらに過去話。まるで、『むか~し昔の話し』みたいになって来た。)
「私はこの国では、第2王女でした。兄二人と姉が一人います。四人兄弟です。この時、王位継承権で私は1番下です。そのままこの国で成人していたら、どこかの国の王家、もしくは有力な貴族に嫁に出されていたでしょう。でも、その事には不満はありませんでした。王女として生まれた義務ですから。」
「僕は香織が相手で良かった。お父さん、香織のお父さん、お母さんありがとうございます。僕は本当に幸せ者です。」
「椿君、声に出てるけどっ!」
(はっ!マズイ。)
「あっ、すみません。ごめんなさい。先生が不幸だなって話しじゃないです。」
ピキッ
「椿君、椿君だけ課題増やしますね。日本に帰ったら、忘れずやって下さい。」
(しまったー!……あれ?そう言えば、ちょこちょこ日本に帰る前提の話があるけど、もしかして……)
「先生、ちょっと聞いていいですか?
課題はいつまで……じゃなく、日本に帰れる手段とか方法があるですか?」
「椿君、これはまだ言えませんが、帰る方法はあります。ただ、今この状況ではムリですけど。」
(言えませんがとか言ってるのに、言ってるけど。)
「そうですね。みんな一緒じゃなきゃ意味無いですよね。」
「そんな訳で、三ヶ日さんを探しでし、クラスのみんなが揃った時に話しますから。」
「そうですね。わかりました。」
「では、話にもどります。さっき話した通り、私は王女としてこの国に貢献しなくてはいけなかったのです。」
「それで、地球に行かされたのですか?」
「そうなります。でも、過去に同じような事をご先祖様達はやっていました。但し、成功率はかなり悪く、まるで生け贄のように私みたいな立場のご先祖様は亡くなったようです。それでも逆召喚は続きました。それは、成功した時の見返りが大きいからです。」
(ハイリスクハイリターンか。しかし、それほど大きいのかはわからないけど。)
「そうですね。見返りが大きいなんてその時にならないとわかりませんから。」
(あれ?なんか心読まれてる?)
「過去に成功した時は、勇者1人に対して1000人の人間相手でも平気だったそうです。」
「勇者1人に1000人ですが。あれ?勇者っていつも1人だったのですか?」
「いえ、違います。今回の事の様に、人数は多かったようです。」
「じゃあ、勇者が多ければ多い程、この国は強くなるし、魔王の討伐も楽ですね。」
「椿君、魔王討伐の為の勇者召喚は建前です。」
「あれ?普通異世界に召喚された人は、その世界で勇者として魔王を討伐するのがテンプレですよね。」
「そうですね。ゲームやラノベやマンガやアニメならそうかも知れませんが、本当は違います。」
「へぇ~先生、ラノベとか知ってるですね。」
「それくらいは常識です。キリ」
(あれ?先生がなぜかどや顔なんですけど。)
「さっきから話が脱線しがちですね。話しを戻します。」
「はぁ、お願いします。」
「で、私が逆召喚の対象になりました。でもその時、周りからかなり反対があったそうです。」
「それはなぜなんですか?」
「実は私が幼い時から兄や姉とはあまり仲がよくなく、1人でいる事が多かったのです。でも、そんな私を凄く可愛がってくれた人達がいました。」
「先生は、あんまり兄妹仲良くなかったのですね。」
「そうですね。でも寂しくはありませんでした。さっき話した人達に良くしてもらいましたから。」
「その人達って……差し支えがなければ教えてもらっていいですか。」
「隠すような事でも無いので構いませんよ。その当時、1番可愛がってくれた方は、私の叔父に当たる人、公爵と大臣や有力な貴族の人達でした。特に叔父夫婦には子宝に恵まれなかった事もあり、私の事をまるで娘のような可愛がってもらいました。その方達が猛反対したそうです。」
(なんか、重要なカギが出てきたような気がする。)
「でも、結局父の一言で決まったそうです。この話しはこちらに帰ってきた時に、すぐ叔父夫夫婦達が話してくれました。」
まだまだ先生(王女様)の話しは続きそうだ。




