第227話 結果
あれからクラスメイト達は、話し合いに話し合いを重ねていた。
太郎「今さら話し合いも何もないと思うけどなぁ~。」
先生「仕方ありませんよ。ほとんど状況が掴めてないのですから。」
太郎「じゃあ、先生が説明してくれば?って無理か。」
命令だったとはいえ、こんな状況を産み出した本人が色々説明しても、言い訳や都合良く話をしていると取られる可能性があるからだ。
ヒトミ「太郎様、そろそろ時間ですよ?」
ヒトミが昔のドラマみたいないい方で、太郎様に時間を報告する。
太郎「はぁー、どっちにしろ面倒だなぁ。」
先生「そんな事は言わずに、先生からもお願いします。できれば、みんなで日本に帰りたいですから。」
太郎「先生は絶対つにそう言うと思ってたけど、奴等がどう判断するか・・・・・」
太郎「さて、そろそろ時間なんだけど、話し合いはどうなった?」
マミ「太郎、多分あまりいい報告じゃないと思う。」
太郎「・・・・・・・・?」
マナ「まずはね。私とマミは太郎達と行動を共にしたいの。」
太郎「…………………うん。それで?」
マミ「他のみんなは、…………ちょっと言いづらいんだけど、アーゼスト国に戻るって結論を出したの。」
太郎「一応聞くけど、それはなんで?」
マナ「まず、あてもなくうろうろするより、自分達を召喚した場所に行って日本に帰る方法を探したいのと、太郎と一緒に行動をして色んな事に巻き込まれて死ぬのが嫌だって事と、なんで太郎のハーレムに付き合わなくちゃいけないのか?と言う理由なんだ。」
太郎「いやいやいやいや、ちょっと待って!俺のハーレムってなんだよ?」
リーン「太郎様、自覚無さすぎ。」
太郎「へ?リーン?」
マリー「そうですわね。おそらく太郎様と一緒に行動をしたい。って女性は、間違いなく太郎様の事が好きですから。」
太郎「マリー、なんで一緒に行動するのが女性限定になってるんだ?」
シーバ「えっ?だって私達は太郎様の事が大好きですから。いやむしろ愛していますから。」
太郎「シーバっ!ちょーっと黙ろうか?」
ニーナ「太郎様は私の事嫌いですか?」
出た!必殺13歳なのに20歳にしか見えないのに年相応のしゃべり方。
太郎「そ、そ、そんな事は…………俺はニーナが大好きだよ。」
太郎様は13歳の子に言ったつもりが、周りからはそうは見てはくれない。かなり白い目でみられる。
ヒトミ「太郎様、ズルいですよ!私も太郎様が大好きですからね?」
太郎「ヒトミ、なぜ疑問系なんだ?」
先生「たろうくん。どうでもいいから、早く次の話をしましょうか?」
うわっーーー!先生怒ってますね。いや、やきもちを妬いていますね。
太郎「あ、はい。そうですね。」
太郎様、よわっ!それよりなんですか、この桃色空間
は?これでは確かに一緒に行動したいとは思いませんね。特に男子は。
太郎「ごめん。話がそれて。」
マミとマナが、太郎様をシラケた目で見つめていた。
マナ「まぁ、いいか。それで私とマミは太郎と一緒に香織を探して、日本に帰る方法を太郎と一緒に探したいと思っているんだけど。先生はどう思いまか?」
先生「私は私の責任があります。まずは、この世界にみんなを勝手に連れてきてしまった事でみんなに命にかかわるほどの迷惑をかけてしまった事。その為にはみんなを無事に日本に送り帰さなくてはいけない事。先生は最低限これだけはしなくてはいけない事だと思っています。でも……………」
太郎「先生の言う通りだ。小学生のガキじゃないし、勇者の力まであるんだ。いくら先生の、せいだからと言っていつまでも人のせいにしないで、自分で決められる事だろう?って事ですよね、先生。」
先生「そうです。生き残って日本に帰る事ができたら、いくらでも謝罪もしますし、迷惑をかけたのですから、私にできる事であれば何でもします。だからできるだけ一緒に行動をして一緒に日本に帰る方法を探していきたいと思ってます。それでもあえて別行動がしたい。と言うなら、先生は何も言えません。ただ、必ず生きて日本に帰って下さい。」
太郎「って事だ。わかってるよな?」
クラスメイト達はみんなが頷いていた。一人を残して。
太郎「こいつどうする?」
そう、あの自己中委員長、立花遼太郎だ。
しかし、同じ太郎でもだいぶ違いますね。
太郎「余計な事は言うな!」
はいはい、すみませんです。
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今日こそ誤字脱字が無いと思います。
前回はやはり2、3ありました。
あんなに確認したのに。(泣)




