第215話 相手が女神様でも。
太郎「さぁ、早く誰か説明を!」
リーン「太郎様、ユーナ様の魔法で寝かされてた。でも起きないから、ニーナ様がキスをしてて起こした。」
太郎「はっ?」
リーンの長文は珍しいが、説明が簡単すぎるふし、ちょっと違うような・・・
ユーナ「リーン!私は何にもしとらん!」
ニーナ「え?でも、ノア様がユーナ様のせいだって。」
ユーナ「はっ?」
マリー「確かに、あの状態を保てる魔力の持ち主は、太郎様とユーナ様しかいませんので。」
太郎「なにそれ?」
先生「ユーナ様、まさか天界に行く前に、太郎くんに何かしたのですか?」
先生、完全に名前呼びが椿君から太郎くんに変わりましたね。
ユーナ「な、何の事じゃ?」
シーバ「あっ、今少し吃りましたね。」
ヒトミ「さぁ、早く本当の事を言って楽になりなさい。故郷のお母さんも泣いているよ?」
ユーナ「故郷に母などおらぬわ!」
太郎「ヒトミ、それって何のドラマ?」
ヒトミ「ドラマって何ですか?」
太郎「ったく、勇者のじじぃめ!変な文化を持ち込むな!」
ノア「あのう、それではやはりユーナ様が太郎様を?」
リーン「この人でなし!」
ユーナ「リーン!ちょっと顔を貸せ。話がある。」
先生「話があるのはこちらです。ユーナ様!」
ニーナ「ユーナ様、一体何をしたのですか?」
リーン「太郎様を魔法で拘束した。」
おっ?今回のリーンは滑舌だ!
なんかかわいい。
太郎「ユーナ、どう言う事かちゃんと説明しろ!」
ヒトミ「いーけないんだ!いけないんだー!せーんせいに言ってやろう!」
太郎「ヒトミ、お願いだから変な文化を撒き散らさないでくれ。」
先生「はい、先生は聞きました。ユーナ様、太郎くんに何をされたのですか?」
あっ、そう言えばオリビアって地球の高校の先生でした。
ノア「はははは。」
ニーナ「ユーナ様?」
シーバ「ユーナ様、そろそろお願いします。」
マリー「ユーナ様!何か理由があるのでは?」
ユーナ「っあーーーー!もうわかったのじゃ!私がやりました。何か文句でもある?」
うわっー。ユーナ。それはさすがにみんな引いてますよ!
太郎「開き直りやがって!ユーナっ!理由はなんだ!」
ユーナ「フンッ!知りたかったら、(ユーナ様、どうかお願いします。)ぐらい言ってみるのじゃ!」
太郎「ふう。ユーナ、悪かったな。だから俺の近くで話を聞かせてくれないか?」
あれ?みなさん唖然としてます。
ユーナ「フンッ!太郎がそこまで言うなら話してもいいのじゃ。」
太郎「今俺はまだ動く事が出来ないから(みんながまとわりついて。)近くまできてくれないか?」
ユーナ「しょうがないヤツなのじゃ。」
ユーナが太郎様の近くまできた瞬間。
目の前にいたユーナが消えた。
太郎「さぁ、腹へったからご飯にしよう!」
先生「太郎くん、ユーナ様は?」
太郎「先生、いやだなぁ~ユーナって誰です?」
ヒトミ「イヤイヤ、太郎様。今太郎様の目の前にいた・・・」
物凄い威圧と殺気を放つ!
「「「「「「「ひっ!」」」」」」」
太郎「は?ユーナ?誰それ?」
凄い目で殺気を放ち周りを見る。
この場にいたみんなが物凄い威圧と殺気で凍りつき、下半身が洪水に。
太郎「フンッ!死ねやっ!」
太郎様、本当に怖いです。マジで怖いです。お願いします。止めてください。
太郎様を怒らすと、例え相手が女神様でも容赦がないみたいです。
最初の頃の太郎様はいったいどこに?
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今日も短文ですが、連続投下しました。
休み(やむを得ず)の間に書けなかった分です。
それから、感想やご意見なども待ってますので、遠慮なくお待ちしています。
本当にお願いします。




