第212話 優しい交代。
今日で3話投下目です。
短文ですが、楽しんで頂ければ幸いです。
この物語は、剣や魔法、魔族や魔物、盗賊や山賊、王公貴族と平民、奴隷などの厳しい差別が普通で、現代日本と比べると明らかに人間の寿命が短い。
そう、この異世界では、人の命など、虫けらのように簡単に死んでしまう。殺されてしまう。このような世界に、現代日本の高校生が召喚され、大変な事ににっているはずだが・・・・
先生が大きな声で、呪文を唱える。(笑)
先生「リーン、ニーナ、ノア、いくよ!」
「はい!」
先生「じゃあ~、せいの、最初はグー、じゃんけんぽん!」
うっ、どうなったのか?
先生「あいこでしょ!」
あっ、あいこでしたか。
先生「あいこでしょ!」
あれ?珍しくきまらない。
先生「あいこでしょ!」
・・・・・
先生「あいこでしょ!」
先生「しょ!」
おっ!短くなった。スピードをあげるつもりだな!
先生「しょ!」「しょ!」「しょ!」「しょ!」「しょ!」
いれ?決まりない。
ユーナ「ちょ、ちょっとまつのじゃ!」
確かに変です。
ユーナ「さっきまで、大人数でした時は、あっさり決まった盧かにおかしいではないか?」
マリー「別に負けた私には関係ありません。」
ヒトミ「うーん、みんな必死なのはわかるけど。なぜ?」
先生「わかりました。では、最初はグーをなくして、すぐにじゃんけんにしようと思います。」
ヒトミ「あ~あ、それでいいて思うけど。」
シーバ「とにかく、早く決め手欲しい。」
ユーナ「それでもいいから、早く決めるのじゃ
先生「では、みなさん、すぐに、じゃんけんぽん!になりますから、いいですね。」
リーン、ニーナ、ノアが頷く。
先生「では、行きます。じゃんけんぽん!」
リーンはグー、ニーナはチョキ、ノアがグー、先生はぐー。
ここでニーナが脱落しましさた。
ニーナ「え?え?負けたの?」
ニーナは涙をポロポロ流しています。
見た目20代、しかし中身は13歳、あまりにもかわいそうです。
その横で、先生が拳を天に掲げています。
リーンは「ふふふふふふふふっ。また勝った。」
何か怖いです。
一方ノア?
ノア「あ、あのう、ニーナ様、私と交代してもらっていいですか?」
このセリフ、じゃんけんに負けたみんなが、ノアの所にすぐさまに集まる。
ユーナ「それは、どう言う事なのじゃ?」
マリー「わ、私にももう一度チャンスを下さい。」
シーバ「なぜ、ニーナ様なのですか?」
ヒトミ「それは、かわいそうだから?」
ノアがモジモジして、話し出す。
ノア「やはり、ここは一番の年下に譲るのが大人だと思います。太郎様がこの話を聞いたら、みなさん、誉められるかとおもいますよ!」
ノア、何気に口がうまい!
しかも、わずかに魔法を使って、みんなを平静にしている。
ユーナ「そ、そうじゃな。ここはニーナにまかせるかのぅ。」
マリー「しょぅがありまん。かわいい妹分の為ですから。」
シーバ「ニーナ様、がんばってな!」
ヒトミ「私は、どっちでも良かったからどっちでも。」
ノア「では、みんなの、許可も出ましたから、ニーナ様、頑張って下さいね。」
ニーナ「ノア様、本当にいいのですか?」
ノア「大丈夫ですよ。みんなも許可しましたから。ただ、次にまた負ける事もあるかも知れませんが、とにかく頑張ってみて下さい。」
ニーナ「はいっ!ノア様の分まで頑張ります。」
さぁ、いよいよ最後の対決になるかっ!!
場には、先生、リーン、そして敗者復活を遂げた、ニーナの合わせて3人です。
え~、今回は特別に解説の方をお呼びしています。
ヒトミさん、よろしいお願いします。
ヒトミ「はい。よろしくお願いします。」
「ヒトミさん、今回はどのような展開になると思われますか?」
ヒトミ「そうですね。おそらく一回で勝負がつくと思いますよ!」
「それは、なぜなのですか?」
ヒトミ「まぁ、見ていればわかりますから。」
「さぁ、いよいよ始まります。」
先生「今回は、最初はグーから入るからね。」
リーン、ニーナが頷く。
先生「いくよ!最初はグー!じゃんけんぽん!」
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
また、短文ですが、今日で3話投下です。




