第209話 第1回 じゃんけんぽん!
で、今、まさに地獄の戦いが始まろうとしていた。
なんて大袈裟な事でもないように見える、平和的な解決方法。
それは、じゃんけんぽん!
すみません、私のナレーションが大袈裟でした。
さぁ、始まる!じゃんけんぽん!!じゃんけんぽん!大会
太郎様をキスして起こそう!第1回大会!
ユーナ「よいな、恨みっこ無しじゃぞ。」
先生「そんなのは分かってます。ユーナ様。」
マリー「私は、絶対に負けません!」
シーバ「それは私のセリフです。太郎様の唇は私の物です。」
リーン「負けない!」
ニーナ「太郎様とキスとか・・・はぁ、想像しただけで胸が熱くなります。」
ヒトミ「みなさん、私は勇者の孫です。戦いには絶対に負けません!」
ノア「あ、あのう、私は別に・・・」
ユーナ「では、いくのじゃ。最初はグーだからな。」
みんなは頷く。
しかし、この異世界にじゃんけんがあるのはなんとなく分かりますが、最初はグーって・・・
ユーナ「せーの、最初はグー!じゃんけんぽん!」
しーーーーん。
ユーナ「だぁ~、なぜじゃ?なぜ私はいきなり負けたのじゃ!」
シーバ「くっ、この戦いにだけは負けたくなかった。」
解説しましょう。
最初はグー。のあと、じゃんけんぽん!のあと、そのままグーを出したユーナとシーバはグーを出して、他のみんなは偶然にもパーを出していた。
ユーナ「い、今のは何かの間違いじゃ!もう一度、もう一度だけやり直すのじゃ!」
さすがに、ユーナのこの発言にみなさん引いてます。
例え相手が女神様であろうと、いきなり約束を反古しようとしてますから。
酷い駄女神です。最低の駄女神です。偽物駄女神です。クソ駄女神です。嘘つき駄女神です。
ユーナ「誰がクソ駄女神だぁ~!」
ユーナは激怒しています。
あれ?私の声は太郎様にしか聞こえないはず・・・・
ユーナ「昔から聞こえてるのじゃーー!」
みなさん、ユーナが1人で激おこで、さらに引いています。
先生「ユーナ様、約束は守って下さい。仮にも女神様なのですから。」
ユーナ「仮じゃなく、本物のの女神じゃ!」
ヒトミ「それならちゃんと女神様らしく堂々として下さい。」
ユーナ「ぐぬぬぬぬ。」
ニーナ「ユーナ様っ!もう少し言葉使いにも注意した方がいいと思います。」
リーン「女神様らしく。女神様らしく。」
ユーナ「リーン、なぜ2回言う!」
ノア「あ、あのユーナ様ってこんな激しい方なのですか?」
マリー「ノア様、初めてでびっくりなさってますね。そうです、あれがユーナ様の素です。」
ユーナ「マリー!何が素じゃあ!」
ノア「はぁ、そうなんですか。」
ユーナ「ノア、納得するな!私は仮にも女神様じゃ!」
あ~あ、自分から仮にもとか言ってます。
そんなみんなが、こんな事ではユーナを女神様ってあんまり思っていないようです。
シーバ「ユーナ様、これはしょうがありません。負けを認めましょう。」
ユーナ「フンッ!わかったのじゃ!」
しかし、たかがじゃんけんぽん!でここまで駄々をこねるとは。
それより早く次の勝負をしましょう!
えっ?その話は次回?
ユーナのせい?
わかりました。では、また次回に!
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今回は、少しだけ変えてみました。
なにを変えたって?
うーん、文を?(笑)
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