第208話 最初はグー、じゃんけんぽん!
さて、太郎様が倒れた原因がわからない。ときました!
ユーナ「なんじゃ、上のテンションMAXみたい話し方は?」
先生「それより、ユーナ様。何とかならないでしょうか?」
ユーナ「ムリ!」
「「「「「「えっ?」」」」」
先生「本当にムリなんですか!
ユーナ「だって、太郎はただ寝ているだけだから。余程、色々あって疲れたのじゃろう。
『はぁ~。良かった。』
みんな、一段落した。
ヒトミ「そう言えば、かなりムリしてきまたからね。」
ノア「私を助けてくれたり。」
マリー「盗賊の大群をやっつけたり。」
ユーナ「さらに、盗賊村から、私の妹を助けたり。」
シーバ「私達が寝ている間も、夜警やをして一晩中起きていたり。」
ニーナ「空から襲われた時も助けてくれたり。」
先生「クラスメイトからも助けてくれたり。」
ユーナ「だから、今疲れて寝てるだけじゃ。そんなに心配は・・・・多分いらぬのじよゃよ。」
ヒトミ「ユーナ様、今何か引っかかる言い方をしませんでしたか?」
先生「え?ヒトミさん、それはいったい?」
マリー「ユーナ様、どう言う事ですか?」
ニーナ「ユーナ様~!」
シーバ「ユーナ様、説明して下さい。」
リーン「多分、いつ起きるかまではわからないとか?ですか。ユーナ様。」
ノア「まさか?」
ユーナ「いや、あの、その、んと、えと、まぁ、なんだな、まぁまぁ、みんなもちつけ!」
『ユーナ様が落ち着いて下さい。』
みんなから一斉に言われると、ユーナはたじろいだ。
ユーナ「わ、わかったのじゃ。ちゃんと説明するのじゃ。だから、そんなにみんなで私に詰め寄るな。いや、あは!う~ん、ぎゃは!
」
みんなしてユーナの体をくすぐりだし、変な声を上げていた。
ユーナ「わ、わ、私にさわるな!説明が出来ぬのじゃ。」
みんなは、とりあえずユーナから離れた。しかし、みんなユーナをガン見している。
ユーナ「ふぅ、やっと落ち着いたのじゃ。本当は太郎が勝手に起きるのが一番なのじゃが、あの様子だといつ起きるかわからんのじゃ。それで、一つだけ方法があるのじゃが・・・・あんまり言いたく無いのじゃ。
」
『そんな事言ってる場合ですか!』
みんな綺麗にハモってます。
ユーナ「そ、そうじゃな。わかった。ふぅ。・・・・・最初に言っておくが、この方法は、恨みっこ無しじゃからな。」
みんな頭の中で???が並んでいた。
リーン「で、その方法とは? 」
リーンが素早く聞き出す。
ユーナ「あーーーーっ!もう!わかった!私も女神だ!」
ここで、女神ってのが必要なのでしょうか?
まったく、おい変わらずの駄女神っぷりです。
ユーナ「これだけは約束して欲しいのじゃ。みんな公平に、そして恨みっこ無しじゃ。わかったか?」
みんなは黙って頷いていた。
ユーナ「今の太郎を起こす方法は・・・・はぁ、誰かが太郎にキスをすればいいのじゃ。」
白雪姫かっ!
ヤバいです。みんなの目がめちゃくちゃ怖いです。
先生「そ、それで、ユーナ様はどうやってそのキスする人を決めるのですか?」
マリー「そうですよね。できれば運の要素が高い何かで決めたいですね。」
ニーナ「じゃあ、じゃんけんは?」
『じゃんけん!』
リーン「それでいい。」
ノア「あのう、私も参加ですか?」
シーバ「全員参加ですね。」
ノア「あ~、そうなんですか。」
ノアはなぜか乗り気ではないような・・・
ヒトミ「じゃんけんかぁ~、いいでしょう!私の強さを見せつけましょう!」
ユーナ「はぁ、しょうがない。じゃあ、じゃんけんで決めるじゃ、」
先生「じゃあ、一斉にやりましょう。」
みんながまるく集まって、怖いオーラを放ちながら、異様な雰囲気になっている。
ユーナ「じゃあ、やるのじゃ。最初はグー!じゃんけんぽん!」
あれ?じゃんけんはいいですけど、最初はグーってなんですか?
さて、どのような結果になるか?
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
これからは、掲載時間バラバラになると思います。
それでも、1日1話を継続していく予定です。
皆様、よろしくお願いします。
それから、皆様からの感想やご意見などもおまちしています。




