第200話 妖精国に行こう!
太郎様が大きなニーナを抱き抱えながら、ノアの所にまできた。
ニーナは、相変わらず太郎様の胸に顔を埋めてヒック、ヒックと泣いている。
太郎「おいノア、何ニーナを泣かしているんだ?」
あれ?太郎様?
ノア「ち、違います。太郎様。私、そんな事してません。」
太郎「ニーナ、ノアがああ言っているぞ!どうなんだ?」
ニーナ「クズ。あのね。太郎様。ノア様がね。私の事を変だと言い張るの。」
太郎「ノア、ニーナがこう言ってるぞ。」
ノア「えっ?変な事?私はそんな事いっていません。」
太郎「ニーナ、何言われたんだ?」
ニーナ「あのね。太郎様。ノア様がね。私の姿形が変って、おかしい、って言うの。」
太郎「と、ニーナは言ってるが、ノア、どうなんだ?」
ノア「えっ?姿形が変?」
ノアは少し思案する。
ノア「わかりました。それは、年相応に見えないので、もしかしてエルフの血が流れているのかを確認していただけですよ。」
太郎様が驚き、ニーナの顔と耳を見る。
太郎(確かに、ニーナの年齢とこの見た目には、物凄いギャップがあるが…………でもこれはこれで、ギャップ萌え。)
太郎「それで、どうだったんだ?エルフの血が流れていそうか?」
ノア「今はまだ何ともいえません。しかし、国に帰れば少しはわかります。」
太郎「でも、なぞの軍隊とやに、国は大変な事に、いやもしかしたら、無くなっていて、エルフの住民や他の妖精族もみんの殺されている可能性が高い国だよな。そんな国に行って何がわかるんだ?」
ノア「確かに、なぞの軍隊と戦ったわが国の兵士達と、地上の住民達は殺されているでしょう。」
太郎「うん?それじゃあ、その言い方だと、他は助かってる可能性があるってことか?」
ノア「はい、太郎様。」
太郎「それは、どう言う事だ?
」
ノア「これは本来なら、妖精国のみんなしか知りませんが、実は私達の生活の基本は、地下にあるのです。しかもこの地下に入る事が出来るのは、王族人間とそれを認めた者達。あとは外と地下を行き来する者達を管理、許可をあたえている貴族達の重要な仕事をしてもらっています。なぜなら、この地下に入るのには、絶対と言って良いほどの出入りする事が出来ない結界があるからです。」
太郎「へぇ~、それは是非行ってみたいな。」
ノア「ほ、本当ですか?」
太郎「あ~、ニーナの事も気になるし、エルフは長生きだから古代竜の事も知ってるかもしれないし、何より謎の軍隊がどんな物かも知りたいし。うーん、よし!次は妖精国に行こう!」
ノア「こ、古代竜ですか。」
ノアが呟く。
太郎様、色々簡単に言ってますが、問題を片付けてからにしましょう。
ところで、太郎様の頭は大丈夫なのでしょうか?
太郎「ニーナ、ノアはニーナの事をいじめた訳じゃなく、ニーナのご先祖様はもしかしたらエルフじゃないか?って聞いていただけだよ。」
ニーナ「太郎様、本当でひか、」
太郎「そうだよ。な、そうだろうノア?」
ノア「は、はい。太郎様の言う通りです。あの、ニーナ様、本当にごめんなさい。」
太郎「ほら、ノアも謝ってるから許してあげなよ。あれだろ、血が入っているとか言われて、それが原因でみんなより年下なのに一番年上に見られるから、それを気にしてなんだな?」
ニーナ「はい。太郎様、私が一番大人に見られるのが血の原因と言われて怖くて。」
また泣き出したニーナをあやめつつ、ノアにとりあえず妖精の国があった場所まで案内をする事を御願いをした。
ノア「よろこんで!」
太郎様はどこかの居酒屋の店員かよ!と心の中でツッコミを入れていた。
それより、太郎様。他の問題はいいのですか?
それと、太郎様自身は大丈夫なのですか?
太郎「うん?何の事だ?」
ダメだこりゃ。
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
とうとう200話まで続ける事ができました。
読んで頂けているありがたさと、感謝でいっぱいです。
これからも、この物語が面白くなるように頑張ります。
1話1話は短いですが、毎日更新も頑張ります。
それから、ブックマークをしてくれている方々、評価をつけてくれた方々、感想やご意見などを送ってくれる方々、本当にありがとうございます。
アドリブコージ




