第194話 またまた天界へ
さて、大変な事態になりました。
太郎「はぁ、はぁ、せ、先生。ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな?」
先生「お願い?」
太郎「うん、先生じゃなきゃダメなんだ。」
先生「わ、わたしゅにしゅか?」
先生なんで、かんでるのですか?
太郎「じゃあ、ちょっとあっちに行こうか。」
先生「た、たろうしゃま。一体ど、どんな、あっ!」
太郎様はめんどくさいと、無理やり先生の腕を引っ張り、そのまま抱き上げ、お姫様ダッコの状態で、太郎様がまた瞬動を使い、みんながいた場所から、風の様に消えていった。
途中で、先生が色々喚いていたが、かまわずにそのまま馬車に向かった。
その場にいたみんなは呆然として眺めていた。
太郎「ユーナ、連れてきたぞ。」
ユーナ「速っ!っか太郎、先生が気絶しておるではないか!」
先生は、太郎様の腕の中でぐったりしていた。しかも、
太郎「あれ?ーーー本当だ。」
ユーナ「お主、先生を抱えていきなり瞬動を使ったのか?」
太郎「うん。だって先生が色々とうるさかったし面倒だから、瞬動で連れてきた。」
ユーナ「はぁーーーー!お主、身体強化もしてない生身の人間に、その速度は耐えられるとおもっていたのか!」
太郎「え?耐えられないの?なんで?」
ユーナ「お主はバカか!瞬動。人のレベルによるが、早い奴じゃと、地球の速度で言うとマッハの世界じゃ。」
しかも、
太郎「マジで?知らなかった。うん?なんか焦げ臭いな?」
ユーナ「お主のせいで、先生の服が焼けてボロボロじゃな。」
太郎「うん?おわっ、うわわわわわっ!ゆ、ユーナ、何とかしてくれ。」
太郎様が慌てるのも無理はありません。
先生の服が焼けてボロボロになり、胸とか見ちゃいけない所まで太郎様はまた見てしまったのでした。
太郎様は慌てて、馬車の中にいるユーナに先生を預けた。
ユーナ「ったく、うちの旦那はなんでこうまでラッキーなヤツなんだろうかのう!」
太郎「だれが旦那だ!それより早く頼むよ。」
ユーナ「はぁーーーー。しかし、よく死ななかったのじゃ。あっ、やっぱり眷属のおかげかのう。」
太郎「その眷属って話がまだ途中だよな?」
ユーナ「それは、天界から帰ってきてから、話すのじゃ。」
太郎「そうか、わかったよ。ところで先生は大丈夫そう?」
ユーナ「うむ、大丈夫じゃ。ただビックリして気を失っているだけじゃ。天界に着く頃には起きるだろう。」
太郎「ユーナ悪い、俺先生を連れてきただけで、内容は知らないから、ユーナから説明してくれないか?」
ユーナ「うむ、わかったのじゃ。これでよし。」
ユーナは着替えさせた先生を太郎様に見せつけたが、
太郎「そ、それはさすがに不味いだろう?」
ユーナが自慢気に、先生に着せた際どい下着姿を見せたのだ。
太郎様、目のやり場にこまってます。しかし、手で顔を覆いながらも、指の隙間からしっかりと見ています。
そこで、ある事を思い出す。
(し、しまった。天界やユーナ達は裸族だった。)
ユーナ「それじゃ、いってくるのじゃ。結界はそのままなにしておるので、安心じゃな。それじゃな、太郎。ほいっ!」
一瞬で馬車の上にいた3人が消えた。
太郎「こんな事を見せられると、ユーナってやっぱり女神なんだなあ~って思うよ。」
そう言いながら、みんなのいる場所に戻っていく。
太郎「あっ、そうだ。みんなにも話をしなくちゃ。しかし、さっきの先生は…………ぐふっ。」
がんばれ!スケベ太郎様!(小声で)
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今、1話から書き直しをしています。
10話まで終わりました。
だいぶわかりやすく、読みやすくなりました。
興味のある方は是非!
それから、皆様からの感想やご意見などもお待ちしています。




