第193話 ユーナの?
馬車までたどり着いた太郎様とユーナは早速眠り続けている人物の掛けてあった布を取る。
ユーナ「なっ、この子は!」
太郎「なんだ。ユーナの知り合いか?」
ユーナ「知り合いもなにもこの子は私の妹じゃ。」
太郎「ふ~ん。そうなんだ。ユーナの妹なんだ。…………いもうとっ!」
太郎様、反応が遅すぎます。
ユーナ「なんで、こんなところに。天界にいるはずなのじが。なんでじゃ?」
太郎「何でだろう?としか俺には言えないが、大きな盗賊の村にいたぞ。」
ユーナ「と、とりあえず妹にかかっている魔法をとかなくては。」
太郎「ユーナ、落ち着け。」
ユーナ「だ、大丈夫じゃ。」
太郎「それで、この子にかかっている魔法は解けそうか?」
ユーナ「うむ、ちょっと待つのじゃ。」
ユーナが自分の妹だと言う子をじーーーっと見ている。
太郎「ユーナ、時間かかりそうか?」
額に汗をかきながら妹をみている。
ユーナ「なんなんだ、これは。どうしたらここまで強力な、しかも複雑な魔法をかける事ができるのじゃ。」
太郎「そんなに酷いのか?命に関わる事か?」
ユーナ「うむ、下手に魔法を解くと、即死する魔法が発動するようになっておるのじゃ。」
太郎「それはユーナには無理って事なのか?」
ユーナ「無理ではないが、ここではダメなのじゃ。」
太郎「天界か。」
ユーナ「そうじゃ、天界でないとダメじゃ。」
太郎「わかった。それで、それはユーナ1人で出来る事か?」
ユーナ「そうじゃな。1人は助手に欲しいかのぅ。」
太郎「それは、だれが適任だ?」
ユーナ「やはり、先生じゃな。」
太郎「じゃあ、先生を連れて天界でユーナの妹の魔法を解きに行ってくれ。帰ってくるまでこの場所にいるから。」
ユーナ「太郎、妹を助けてくれて感謝するのじゃ。」
太郎「助けたお礼が上から目線かよ。」
ユーナ「いや、この礼は別の形で必ずするのじゃ。」
太郎「あっ、そうだ。そのユーナの妹もやっぱり女神なのか?」
ユーナ「うむ、こやつも女神じゃ。名前はマリンと言うのじゃ。」
太郎「そうか。じゃあ今先生を呼んでくるから、ユーナはそこで待っていろ。」
ユーナ「太郎、ありがとうなのじゃ。」
太郎は瞬動まで使い、その場から瞬時に消えていった。
また、大変な天界にいや、もとい展開になってしまいました。
☆☆☆☆☆☆☆
クラスメイト達は、毎度の事ながら放置です。
しかし、先生はクラスメイトが放置されている状況を何とも思わないのでしょうか?
血も涙もない人ですね。と思いそうですが、そうではないです。
実は何とも思わない訳ではなく、何度も命を狙われている為、今起きている問題が解決するまで、放置で大丈夫だと気にしないようです。
さすがに何度も命を狙われたら、うんざりどころの話ではないですよね。
よって、クラスメイトは当分放置に決定しました。
この決定は誰が決めたのでしょう?
え?太郎様に決まってます。
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今日は、最後にクラスメイトの放置理由を少し書きたしました。
皆様からの感謝やご意見などもお待ちしています。
誤字脱字があった場合はスルーしてお読み下さい。
後日修正や訂正をします。
今、1話から内容や修正、訂正、変更を行い、物語として読みやすく、分かりやすくしています。今は第7話まで完了していますので、興味のある方はまた読んでみて頂ければと思います。




