第190話 眷属
太郎「ユーナ、ちょっと黙れ!」
ユーナ「だって、だって、だっって。」
太郎(だっての先は?)
ユーナ「だって、今見たらみんなが、みんなが、みんながぁ~!」
太郎(今度はみんなが3回?)
ユーナ「太郎、太郎、たろう~!うっ、うっ。え~ん!」
太郎(今度は俺の名前を3回。何か理由ちでもあるのか?)
ユーナ「あっーーーん。うぇぇぇぇぇぇん。」
太郎(本気で泣き出した。ちょっと不味いかな。たまには優しくてしてやるか。)
先生「ユーナ様、どうしました。大丈夫ですか?もしかして太郎様がユーナ様に何かしたのですか?」
太郎「先生、ちょっと待って下さい。何ですかその決めつけは?」
ユーナは延々となき続けている。先生や他のみんなはオロオロするばかり。
太郎「おいっ!ユーナ!さっきからなんなんだ?子供かっ!」
ユーナ「ぐすっ、私は子供なんかではないのじゃ。みんなより年上なのじゃ。今は5353歳なのじゃ!」
「えぇぇぇぇぇぇ!本当ですか?(マジか?)」
みなさんビックリです!実は私も知らなかった事なので、本当に驚きました。
太郎「ユーナ、お前ってババァなんだな。」
「あぁぁぁぁぁ、言っちゃった。」
女性人みんなは言ってはいけない事をあっさりと言ってしまった太郎様にビックリしている。
ユーナ「太郎、今なんと言ったのじゃ。」
太郎「え?だから、ユーナってババァなんだなって言ったんだよ。」
みんなして「あちゃ~!」と小声でハモっていた。
ユーナ「なぁ、太郎。私を誰だと思って織るのじゃ。」
太郎「え?ユーナの事?ユーナは駄女神?」
ユーナ「太郎はまだそんな事を言うのか?」
太郎「あははは。ウソだよ。キレイで、優しくて、最高の女神だよ!それに年なんか関係ないよ。」
出た!太郎様の必殺技、貶してから持ち上げ作戦。さすがハーレム王!
ユーナ「はぇ?」
太郎「だから、ユーナは俺に取っては最高の女神様だよ!って言ってるんだけど?」
ユーナ「ふぇ、はひ。ほ、本当か?」
太郎「うん。そうだよ。」
これにはみんなは何も言えなくて呆然と太郎様とユーナのやり取りを見ていた。
太郎「ユーナ、何か問題でもあるのか?」
ユーナ「は、はへ。あ、ありません。のじゃ。」
ユーナは太郎様からの久々の褒め言葉にメロメロ。なんてちょろい女神様なんだ。
しかし、太郎様はツンデレ?
太郎「それで、さっき天界に、向かってくそジジィって言っていたのと、みんなの何かに関係があるのか?」
ユーナ「ふわふわ。太郎って何もこんな人がいるところで…………
。」
太郎「おいっ!ユーナ!質問に答えろ!」
ユーナ「ふぇ、あ、はい。あのじゃな、……ふぅーーー。みんなも聞くのじゃ。」
太郎様とユーナのやり取りに、みんなはちょっと引いてしまい、二人から徐々に無意識に距離を取っていた。
みんなは顔を合わせて、頷き太郎様やユーナの元に戻っていく。
太郎「それで、ユーナ、ちゃんと説明してくれ。」
ユーナ「ふむ。分かっておるのじゃ。」
みんなが太郎様とユーナの近くまで戻ってくると、ユーナが話始めた。
ユーナ「今から話すがいいか?まず、先生、マリー、シーバ、リーン、ニーナ、ヒトミ。お主らは太郎の眷属になっておるのじゃ。」
「「「「「「え?」」」」」」
太郎「はっ?」
ユーナの爆弾発言により、物語は一変する。
本当かな~?今だにクラスメイトは放置しているし、新しいキャラクターの妖精国の王女ノアは放置なのに、何で物語が一変するのかがわかりません!
太郎「おい!ナレーター、ちょっとこっちに来い。話がある。」
えっ?太郎のな、なんですか?
太郎「お前、いちいちうるさい!」
太郎様ごめんなさい。本当にごめんなさい。
そんな訳で、みんなが太郎様の眷属になってしまった。
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
自己満足で始めた拙い小説ですが、本当にありがたい事に読んで頂ける人がかなり増えていました。本当にありがとうございます。
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