第１８６話 裸を………連呼？
太郎「ごめんなさい。」
土下座しながら必死に謝る太郎様。
それを、腕を組んで上から見下ろす先生。
他のみんなは、なぜ先生は怒っているの？って感じで眺めている。
太郎「ーーースミマセンでした。」
先生「椿君、こんな事は言いたくありませんが、私は男の人に裸を見られたのは、お父さんと、お医者様だけなんです。しかも、私の生徒に見られるなんて。」
みんな「ーーーーえ？それだけで怒っていたの？」
テラ生まれのテラ育ちで、ほぼ王族なみんなは、オープンでテラ生まれだけど地球育ちの一般人の先生。しかも、太郎様の担任の先生だと、やはり感覚が違うのか、みんなと先生の間にはわからない感情があった。
ユーナ「なぁ、先生？裸をちょっと見られたぐらいで、そこまで怒らんでも。しかもわざとでは無いのじゃから。」
先生「ダメですっ！これは立派な軽犯罪になります。」
みんな「ケイハンザイ？」
太郎様、蛇に睨まれたカエルのようだ。
ヒトミ「先生、私達は別に気にしてないから、許してあげましょう？」
先生「みんなや神様が例え許しても、私は許せません。」
ユーナ「あーーーー、神が許しても先生が許さないじゃと？でも、女神の私は許すぞ？」
マリー「先生、もうその辺りで太郎様を許してあげましょう？あんなに必死で謝ってますから。」
先生「ムリです。」
リーン「先生しつこい。」
ニーナ「先生、太郎様がかわいそうですよ。」
先生「裸を見られた私の方がかわいそうです。」
ヒトミ「いや、先生。それだと他に裸を見られたみんなはどうでもいいのですか？」
先生「うっ、それは、裸を見られたみんなもかわいそうです。」
みんな「いえ、別に。」
シーバ「先生、大人げないですよ？」
みんな「うん、うん。」
先生「じゃ、じゃあ、椿君。貴方は先生の裸を見たのですから、責任を取ってもらいます。そしたら許します。」
みんな「あーーっ！ズルい！」
先生「ズルくありません。これは当然の事です。」
先生？何か言っている事がおかしいですよ？
ヒトミ「なら、私も責任を取ってくれるまで許さない事にした！」
マリー「それなら私もです。」
それから続くように、「わたしも！」が始まった。
もう、勘弁して下さい。香織助けて！
一番かわいそうな太郎様。
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
GW中はもしかしたら、１日１話が難しいかも。でも、がんばります！
