第183話 リーンの能力?
マリーの膝の上で気絶している太郎様。
先生「椿君!」
リーン「太郎様?」
ニーナ「あれ?」
ヒトミ「マリー様、なんで裸なんですか?」
マリー「え?」
先生「と、とりあえず、シーバ様もマリー様も服を着て下さい。椿君が目を覚ましたら……」
マリー「あのぅ、じゃあ太郎様をお願いします。」
先生がマリーと代わろうとした瞬間。
リーン「早い者勝ち。」
なんとリーンが神速の如く、マリーと先生の間に入り込み、太郎様を優しく抱き締めていた。
先生「り、リーン様!」
遅れて、
ニーナ「あ~っ!リーン様ズル
先生「ちょ、ちょっと待ちなさい。そんなに揺らしたら、椿君が!」
ヒトミ「私はどうしましょうか?」
太郎様の寝ている上で3人がギャーギャー騒いでいる為に意識を取り戻してきた。
「はぁ~、なんか頭に柔らかい物が。あっ、やっぱり柔らかい。」
リーン「あ、あん。た、太郎様。だ、ダメ。」
太郎様、微睡みの中リーンの胸に両手を伸ばして、モミモミしていた。それを見た先生とニーナは。
「「だめーーーーーっ!」」
すかさず、両手をリーンの胸から引き剥がす。しかし、先生が右手を、ニーナが左手をそれぞれ反対側に強く引っ張った!
激痛が走る!さっきまでの幸せはドコ?とばかりに
太郎「いてぇーーーーっ!」
ゴキリっ!
ヒトミ「うわっ!今嫌な音がした。」
太郎様、ヒィヒィ言いながら転げ回る。しかし、それは悪手だった。
先生とニーナがしたことは、太郎様の両肩の関節を外していたからだ。
転がる度に痛みが増す。
太郎「うぉぉぉぉぉぉっ!」
先生「椿君!」
ニーナ「太郎様、落ち着いて!」
リーン「それっ!」
はっ?
リーンがまた神速の如く、太郎様を捕まえ、押さえ込んだ。
「「「リーン様、誰様?」」」
リーンの今までに無い行動、と言うか運動能力に唖然としていた。
リーン「今のうちにユーナ様を」
ヒトミ「待ってて下さい。」
ヒトミはダッシュでユーナを呼びに?お越しに走った。
太郎「リーン、背中に乗らないでぐれ。いだい。」
涙目の太郎様。
リーン「ちょっとの我慢。」
冷静に答えるリーンでした。
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
ギリギリに間に合いました。
GW中は厳しいですね。




