第181話 真実
さて、その頃の太郎様は?
「くぃ~、なんでこうなった?」
今だに走り続けていた。しかし、
ガンっ!と凄い音がして、太郎様はそのまま倒れてさしまった。
「いってぇ~。なんだ?」
太郎様は周りをグルグル見渡すが、何も見当たらない。
「あっ。」
何かに気がついたように、両手を辺りにかざしてみる。すると。
「そうか、やっぱり。」
太郎様は気がついたように納得していた。
ユーナが張った結界がまだそのままだったのだ。
「あ~、いてぇ~。これもういらないだろう?」
ブツブツと一人言を言う太郎様。
「しかし、咄嗟に逃げちゃったけどどうしよう?」
多分戻っても大丈夫です。先生以外は。
「はぁーー。帰って素直にあやまるか。男らしくないしな。」
太郎様は振り向いて、みんなの場所までトボトボと歩き始めた。
☆☆☆☆☆☆
先生「それで、ユーナ様はまだ起きませんか?」
マリー「はい、まだ熟睡しています。」
ヒトミ「いつ戻ってきたんでしょうね?」
「「「「「さぁ~?」」」」」
先生「それより、朝食にしましょう。」
リーン「うん。」
ニーナ「はーい。手伝います。」
マリー「では、私は水浴びにでも……」
シーバ「あ、私も。」
ヒトミ「あのぅ、もし太郎様に水浴びをしている所を見られても、大袈裟にしない方が。」
リーン「うん。」
ニーナ「なんで?」
先生「そ、それより早く水浴びをしてきて下さい。」
「「ーーー?はい?」」
マリーとシーバは川に洗濯……水浴びにいきました。
先生「それで、えーと、ノア様ですね。体調はどうですか?」
ノア「あ、はい。大丈夫です。足も元通りになってますし。」
ヒトミ「そもそも、なんで足をケガして倒れていたのですか?」
ノア「あ~私にもよくわからないのですが、空を飛んでいる時に突然足に痛みがあって、見たら凄い事になってまして。」
先生「確かに酷い状態でしたね。」
ノア「それで、下から魔物か何かに襲われたとおもったのです。」
ニーナ「えー、魔物がいるの?」
リーン「大丈夫。太郎様がいるから。」
ヒトミ「リーン様~、今太郎様はいませんよ?」
リーン「ハッ!」
先生「大丈夫ですよ。ユーナ様がいますから。」
ヒトミ「先生、ユーナ様は爆睡中ですよ?」
ニーナ「えっ?」
先生「それで、ノア様はそれからどうされたんですか?」
ノア「はい、地上からの攻撃だと思い、更に空高く飛ぼうとしたら、変な結果に阻まれて、森に落ちてしまいました。」
「「「「ん?」」」」
ノア「そのあとは、持っていた痛み止めのクスリを飲みながら、森の中を飛んでいたのですが、酷い痛みと、魔力切れで何も出来ない所でみなさんと出会いました。」
先生「ノア様、ちょっとだけ待っててもらえますか?」
ノア「はい。」
先生はみんなに小声で話をした。
先生「これはユーナ様の結果を張った時に追ったケガじゃないかしら?」
ヒトミ「あ~、やっぱり先生もそう思いましたか。」
リーン「うん。多分間違いない。」
ニーナ「ユーナ様のせい?」
先生「この話は秘密にしましょう。」
「「「はい。」」」
先生「じゃあ、ノア様はこのあとお国にもどられるのでしょうか?」
ノア「いや、それは多分無理だとおもいます。」
ヒトミ「どうしたんですか?」
ニーナ「まさか、私達みたいに謎の軍隊に襲われたとか?」
リーン「そんな偶然はない。」
先生「そうですね。エルフは魔法に特化した種族ですから。それに、妖精国は結果で守られていて、見つけるのも入るのも大変なはずです。」
ノア「………その、まさかです。」
「「「えーーーーっ?」」」
これはかなりの問題です。
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
この世界の国々はどうなっているねか?
しかも、今だにクラスメイトは、そのまま。(笑)




