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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第4章 戦いと出会い
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第179話 四人の会話。

いつもの事ですが、誤字脱字などかありましたらスルーしてお読み下さい。



翌朝目が覚めると、焚き火の火は消えていて、その側でエルフの娘がぐっすりと寝ていた。


少し肌寒かった為、エルフの娘やユーナ、マリー、シーバに布団でも掛けてあげようと、馬車までとりに行った。


「ん?」

確かここには、先生、リーン、ヒトミ、ニーナが寝ていたはずが、一人もいなかった。


「あれ?あっ、川に顔でも洗いに行ってるのか。しかし、リーンとニーナは兎も角、先生とヒトミは朝起きるのが早いな。」


そんな事を思いながら、馬車から布団を取り出し、それぞれに布団を掛ける。

一応念のため、エルフの娘の様子を見てみる。


「う~ん、昨日より顔色もいいし、大丈夫かな。俺も、顔でも洗いに行くか。」


あ~、これは完璧にフラグです。

早朝の、しかも肌寒い時に誰がそんな事をしているかなんて創造ができるでしょうか?まして寝起きで、まだ頭がぼーーっとしている時に。


川に近づき、四人がいる雰囲気がしてきた。

ちょうど、草むらに隠れている状態なので姿は見えなかった。しかし話し声は聞こえてきた。


先生「ユーナ様大丈夫でしょうか?」


リーン「え?どうして?」


ヒトミ「あ~、昨日リーン様とニーナ様が寝た後に、太郎様とユーナ様が大喧嘩をしたんですよ。」


ニーナ「あの二人が?先生、本当ですか?」


先生「ヒトミの言う通り、修復不可能なぐらいなケンカでしたね。」


リーン「じゃ、今ユーナ様は?」


ヒトミ「おそらくは天界だと思います。」


ニーナ「それってどうしてそうなったのですか?」


ヒトミ「あははは。それは……」


リーン「先生?」


先生「う~ん、ユーナ様の勘違い?」


やっぱりそうじゃないか。一般常識から見たら。


ヒトミ「でも、太郎様も売り言葉に買い言葉?」


ニーナ「それは何ですか?」


先生「お互いに引っ込みがつかなくなったって感じかしら。」


いやいや、先生全然意味が違いますから。それに俺のどこが悪いの?


ヒトミ「ユーナ様があのエルフの娘をなんか勘違いしたみたいで。」


あれは、勘違いのレベルじゃないぞ。


ニーナ「じゃあ、ユーナ様はもう帰ってこないのですか?」


速攻帰ってきました。


リーン「太郎様は?」


先生「多分、焚き火の番をしていたはず。くっしゅん。」


ヒトミ「もう行きますか?早く焚き火にあたりましょう?」


へっ?


リーン「ちょっと寒い。」


ニーナ「私は大丈夫ですよ。」


先生「そうね、早く着替えましょう。」


あっ、


リーン「うん?太郎様?」


ニーナ「あっ、太郎様!」


ヒトミ「え?」


先生「うそ!」


太郎様は川の近くで会話をしていた四人に近づいて初めて気がついた。


四人ともみんな裸でした。

川で体を洗っていた四人は、突然の訪問者にただただ驚いただけだった。


「あ、あ、う、ご、ごめんなさーーーーっい!」


太郎様は慌ててその場を離れた。

ヤバイヤバイヤバイヤバイ!

太郎様は例え偶然でも、四人の裸を見てしまった罪悪感で、超スピードで逃げ出した。


しかし、四人は太郎様とは違っていた。


ニーナ「太郎様のえっち。」


リーン「見たければいつでも言えば見せてあげるのに。」


ヒトミ「いや~、太郎様って案外大胆ですね?」


しかし、地球育ちの先生は………


「え?みんな恥ずかしくないの?」


ニーナ「え?」

ヒトミ「え?」

リーン「え?」


先生「え?」


ヒトミ「先生、好きな人には逆に見てもらいたいでしょう?」


先生「うそ!」


ニーナ「私はもう少し大人になったら見せたい。」

いえ、もう十分に大人です。13歳ですけど。


先生「なんで?」


リーン「そう、早く太郎様と結ばれたい。」


先生「…………」


先生は、羞恥心のあまり、みんなとの会話が成立しなかった。



「どわっーーーーーーーー!」


太郎様、こんな事がまたユーナに知られたらと思うと、あの場にはいられなかった。



いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。


やっと少しは話が進みそうです。

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