第142話 ヒトミの気持ち
さてと、この状況をどう整理するか。
太郎「ユーナ、さっきから言ってるが、なんでお前だけが怒っているのか意味がわからないぞ。ユーナが怒りまくっているから、みんなが告白タイムに突入しちゃったさしぞ。この状態をどうするんだ?」
でも、まだ告白タイムは終わってはいなかった。
先生「椿君、ごめんなさい。私は今すごくうれしいの。」
えっ?ちょっ、先生?
先生に優しくキスをされた?
う、先生のキスってすごく上手だ。やっぱり経験豊富な人は違う。
太郎は、先生に突然キスをされたが、あまりの気持ち良さに体中の力が抜けていった。
先生のキスは大人のキスだった。
ユーナ「な、な、なにを婚約者の前でしておるのじゃーーー!」
二人はユーナに無理矢理離された。
ユーナ「うがっーーーーーー!」
ユーナが叫びながら先生とのキスを邪魔した。
ユーナ「先生、生徒に手を出したらダメじゃろう!」
太郎「………先生のキスは大人って感じですね。」
先生「どういう意味かわからないけど、私の最初の相手は椿君だからね。こんな嬉しい事は無いの。三ヶ日さんならわかってくれるわよね。私には帰れる場所が出来たのだから。」
ん?何そのセリフ?
太郎「………………先生を1人になんか絶対にしません。」
マリー「太郎様、私も。」
マリーにもいきなりキスをされた。
太郎(なんだこの幸福感。)
ユーナ「ぎゃーーーーー!」
またユーナによって、二人は引き離された。
太郎「マリー。大丈夫、俺が絶対に守るから。」
マリー「太郎様~。」
ユーナ「マリー、お主は………」
シーバ「太郎様っ!」
シーバにもいきなりキスをされた。なんか覚悟を決めたようなキスだ。
ユーナ「うぎゃーーーーー!」
またしても、ユーナによって二人は引き離された。
ユーナ「シーバ、私が言ってるそばから何をするのじゃ。」
そして、
リーン「太郎様、私はもう命の恩人ね太郎様がいるからとかではなく、太郎様個人が好き。誰よりも好きなんです。」
そう言ったあとにリーンはキスをしてきた。
太郎(あ~っ、リーンの長文だ。かわいい声をしているから、もっと聞きたい。)
ユーナ「ダッーーーーー!」
ユーナがまた二人を引き離さす。
ユーナ「リーンなぜ私の前でそんな事をするのじゃーーー!」
太郎(ユーナの奴、猪木さんかっ!)
ニーナ「太郎様ー!私も!」
ニーナは首に抱きつきやはりキスをしてきた。見た目は大人でも、相手はかなりの年下。しかし、ニーナのキスはかわいい。唇を合わせるだけの何とも言えない初々しさがある。
ユーナ「どっりゃーーーー!」
これでもか!とまた二人を引き離さす。
ユーナ「ニーナ!お主はわかってやってるのか?」
ニーナ「ユーナ様、ごめんなさい。私、太郎様が大好きなんです!気持ちを偽りたくありません。」
太郎(ズキューーーーン!あっ、やばい。ニーナが可愛くてたまらない。)
ヒトミ「私もやった方がいいかな?」
ユーナ「ヒトミはちょっと待てっ!」
太郎「ブレない奴だ。」
先生「ヒトミさん。あなたは、いつまで自分の心に嘘をつくのですか?」
シーバ「ヒトミ、どこか私達に遠慮しているんでしょう、隠してもしょうがないのに。?なぜなの?。」
ニーナ「自分の心に嘘をつくのは、後で絶対に後悔するよ。」
リーン「ヒトミ、私達に遠慮はいらない。」
マリー「ヒトミさん、どうしても。と言うのなら私達は何も言いません。でもそうじゃないように見えるから…………いいチャンスだと思いますよ。」
ヒトミが泣き出した。
ヒトミ「だって、だって、私みたいな何の変哲もないただの市民が………みんな王女様だったり、女神様だったり私なんか相手にされる事はないから。太郎様に相応しくないから、だからだからうわっーーん。」
そう泣きながら言うとしゃがみこんでしまった。これを見ていたみんなが、ヒトミの所に行きみんなで慰めていた。
ユーナもこれにはさすがに何も言えなかった。
先生「ヒトミさん、ユーナ様以外もう王女とか関係ありません。だから私達もヒトミさんと一緒ですよ。」
シーバ「そう。だから気にしなくても大丈夫だから。」
リーン「ヒトミ考えすぎ。」
ニーナ「ヒトミ様も太郎様の事が本当は好きなんですね。」
ヒトミは泣きながら頷いていた。
太郎(はぁ~結局全員か。仕方ない、みんなを助けるか。しかしハーレムがいいとか言う男は、この経験を味わってみろ!ハーレムって言うのは本当は大変なんだぞ。まぁ、でもイヤじゃないけど。)
太郎がそんな事を考えていたら
、ヒトミはみんなに連れられて太郎の所までやってきた。そして。
ヒトミ「太郎様。本当は私、あのとき太郎様に助けてもらった時から好きでした。」
そう、ヒトミに告白されてからすぐにキスをしてきた。
太郎っ(何だろう?みんなが見ている前なのに、全然恥ずかしくない)
ユーナ「ヒトミ、そろそろいいじゃろ?」
あれ?ヒトミの時は随分と大人しい?
今度はヒトミの方から自然に離れた。
ユーナ「ちょっとお主らに話がある。馬車の中で話をしようか。太郎はついてくるな。覗きも、聞き耳立てるのもダメじゃからな。」
そう言い残し、みんなはユーナの後についていった。
いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。
今回の話はいつもよりわざと長くしました。
なぜなら、次の話を明日アップ出来るかわからないからなのです。なので2話分です。
それから、一応確認はしましたが、誤字脱字がありましたら、スルーしてお読み下さい。
皆様からの感想やご意見などお待ちしています。
また、ブックマークが増えてきました。ありがとうございます。このブックマークの数のお陰で頑張って書いていけましす。




