第141話 みんなの事
正座させられた太郎は、もう1時間近くユーナから説教を受けていた。
ユーナ「ったく、お主はオープンスケベとか言っておったくせに、こんだけ美少女が揃っておるのに誰にも手を出さないくせに、さっきのだけは許せんのじゃ。」
太郎「ユーナ、ごめん俺には記憶に無いんだけど何の事だ?それに悪いけど、みんなに手を出すとかあり得ないから。」
ユーナ「な、なんじゃ…」
先生「椿君は、やっぱり三ヶ日さんの事だけなの?」
ユーナ「ちょ、先生や何を言っておるの……」
先生「椿君、私はダメですか?」
うわっーー!先生が生徒にハッキリいっちゃったよ!?
ユーナ「ちょっと、先生?私がいるのにいきなり何を言っておるのじゃ。」
マリー「あっーーー!先生が先に言ってしまうなんてズルいですわ。太郎様、それなら私はダメなのでしょうか?」
リーン「太郎様、私はイヤ?」
リーン、相変わらず口数が少ないから、言ってる事がど直球!
ニーナがいきなり俺の首に抱きついてきた。
ニーナ「太郎様、ニーナは捨てられるのですか?」
え?なんでそうなるの?
太郎「ニーナ、誰がニーナを捨てるものか。安心していいよ。」
「「「「「「あっーーーーーーーーーーーー!ニーナ様ズルいいですよ!」」」」」」
今度はシーバがゆっくりと近づいてきて、俺の手を握しめ珍しくボロボロと大粒の涙を流しながらの話は。
シーバ「太郎様、私はもう戻る場所や家族、友達もいなくなってしまいました。私にはもう太郎様しかいません。だからどうぞいつまでも側に居させて下さい。」
太郎は忘れていた。マリー、シーバ、リーン、ニーナ、ヒトミ、そして先生。先生以外は戻る国も会いたい家族や友達もなくなってしまった事を。
そんな彼女達を無下にしたり、放り出したりなんか出来るわけない事を。
太郎「シーバ、泣くな。シーバや他のみんなを、俺の都合で見捨てたりなんか絶対にしないから。例え地球に帰れる事にってもだ。」
シーバに釣られて首に抱きついていたニーナも泣き出した。
マリーやリーンは過去を思いだし、我慢しきれなくなりやはり泣き出した。
太郎「みんな、おいで。」
太郎はマリーとリーンを呼び寄せ二人の頭を撫でいた。
先生はみんなと違い国はまだ残っているが、家族に捨てられたも当然だからみんなとあまり変わらない。ただ、みんなより長く生きていたため、一生懸命涙を堪えていた。
太郎「先生………………。」
ユーナ「ちょーーーーーーっとまっーーーーーーーたぁー!」
太郎「ユーナ、うるさいぞ!」
ヒトミ「私は仲間はずれ?」
太郎「ヒトミにはあとで話がある。待ってくれ。」
ヒトミ「え?それってもしかして告白とか?それならやっぱり体育館の裏で待ち合わせ?」
太郎「誰だ!ヒトミにこんな事教えた奴は。」
太郎は改めて、みんなの事を考えた。
ユーナ以外は。
いつも読んで頂き本当にありがとうございます。
ユーナの扱いが酷くなってきました。
それから、知らなかったのですが(恥ずかしい話でごめんなさい。)、昨日見てビックリしました。ブックマークが増えていて、ポイントも増えていました。本当にありがとうございます。
自己満足で書き始めたこの物語を読んでくださり、本当にありがとうございます。
一応確認はしましたが、誤字脱字などありましたらスルーしてお読み下さい。
皆様からの感想やご意見などお待ちしています。




