第133話 ベッドの固さは?
さて、ヒトミにお仕置きだべぇ~!の時間です。
ヒトミ「ごめぇんなさゃい、だろうざまいだいですぅ~。」
ヒトミのほっぺたを両手でもみくちゃにする。
太郎「悪いのは、この軽口か?ほれほれ。」
なんだかやっている内に楽しくなってきた。
ヒトミ「だろうざまぁ~、ぼんどうにいだいですぅ~。」
あっ、ヒトミが暴れだした。
先生「椿君、いい加減に止めてあげなさい。女の子なんだからそれ以上やって何かあったら、椿君が責任を取らなくちゃいけなくなるわよ。」
おっと!それはマズイ。
俺はヒトミのほっぺたから慌てて両手を離した。
ヒトミ「太郎様、酷いよ。顔の形が変わるかと思ったよ。」
太郎「ごめん、やり過ぎた。顔は大丈夫か?」
ヒトミ「うん、多分。ちょっと鏡を見てくる。先生、鏡貸してくれる?」
先生「いいわよ。馬車にいきましょう。」
先生とヒトミは鏡で顔の形を確認しに行ってしまった。
周りの娘達はドン引きしていた。
ユーナ「太郎、お主は容赦が無いな。」
マリー「太郎様、何があったのですか?」
太郎「うん、ちょっとね。」
リーン「太郎様、目が笑っていない。」
ニーナ「うん、ちょっと怖い。」
シーバ「太郎様のお仕置きは怖いです。」
太郎「コラコラ、俺は滅多に怒らないぞ。みんなが危ない目にあったり、傷付けられたりされたら相手には容赦はしないと思うけど、さっきのはただのじゃれあいみたいな物だぞ。」
ユーナ「あれがじゃれあいか。太郎、お主は自分の力をもう少し理解した方がいいぞ。」
太郎「えっ?かなり手加減したけど、あれじゃダメかな?」
ユーナ「全然ダメじゃ。まったくしょうがない奴じゃ。」
太郎「あっはは。後でヒトミには謝っておくよ。」
ユーナ「うむ、その方がいいのじゃ。それより私はこの後どうすればよいのじゃ?」
太郎「あっ、忘れていた。ごめん、ちょっと待ってて。みんなちょっといいかな?」
先生とヒトミ以外は太郎の側に集まった。
太郎「みんなは、前に使っていたベッドの固さとか好みとかあった?」
みんなはキョトンとしていた。
太郎「あれ?俺の言った意味が分からなかったかな?」
あれ?やっぱり通じていない?
ユーナ「何の話なのじゃ。」
太郎「いや、今までみんながどんなベッドで寝ていたかを聞いているだけなんだけど?あれ、俺変な事を聞いてるのかな?」
ユーナ「あ~っ私が今から作るマットの固さを聞いているのか?」
太郎「そう!それ!みんなのベッドの固さに好みがあるか聞いているだけなんだけどね。」
マリー「私達が昔、使っていたベッドの固さですか?」
太郎「そう、それ!マリーは柔らかいのがいいか、固めのがいいか何か好みがあった?」
マリー「ベッドの固さですか。確かに私は柔らかいベッドで寝ていましたが、今は地面か馬車の中なので何でも大丈夫です。」
リーン「太郎様、気を使ってくれてありがとう。私も今は何でも大丈夫です。」
うぉ~、リーンの長文を久々に聞いた!
ニーナ「太郎様、ニーナも今は全然気にしません。」
シーバ「太郎様、私も今は気になりません。だから太郎様におまかせします。それより私みんなと一緒ですが、太郎様と同じベッドで寝る事の方が嬉しいです。」
ニーナ「あっ、シーバ様ズルい。太郎様、ニーナも太郎様と一緒に寝る事が出来るのが本当に嬉しいのです。」
マリー「シーバ様に先を越されました。太郎様、私も同じ気持ちです。」
リーン「太郎様は私と一緒に寝るのは嫌じゃない?」
太郎「リーン、俺は嬉しいよ?」
リーン「本当に?」
太郎「うん。」
リーンは顔が真っ赤になりうつ向いてしまった。
マリー「今度はリーン様に先を越されました。太郎様、私も嬉しいです。たまには隣で寝てもよろしいですか?」
太郎「マリー、何を言ってる。こちらこそ大歓迎だよ!」
マリー「本当ですか?はぁ~、ありがとうございます。」
ニーナ「あーーーっ!今度はマリー様に先を越されました。太郎様、ニーナもいいですか?」
太郎「ニーナ、そんなに焦らなくても大丈夫だよ。みんな公平にするからね。」
ニーナ「太郎様、ありがとう!」
太郎「うん。」
う~ん、ニーナがかわいい!
ユーナ「私もなのじゃ。」
太郎「当たり前だろう。その代わりに、みんな順番にね。」
リーン「太郎様。」
うわっ!リーンの上目遣いにその立派な胸から目が離せない。完全にノックアウト!
そうこうしている内に、先生とヒトミが戻ってきた。
なんだか今日は時間が長く感じる気がする。
前回と今回はいつもより長い話になっています。
休んだ分にはまだ足りませんが。(笑)
毎回楽しみにしている方々、いつも読んでくださりありがとうございます。
それから、批判でも何でもいいので、(ちょっと怖いけど。)感想やご意見等お待ちしています。
1日最低1話を頑張ります。




