第13話 理不尽な事。
相変わらずの誤字すいません。
少しでも楽しんでもらえば、うれしいです。
アーゼスト国の宮殿では、食事が出されていた。しかし、太郎はもちろん、召喚された生徒達は当然ながら、ほとんどが食欲どころでは無かった。
それから驚いたことに、出された食事が、あまりにも簡素なそして現代日本人が食せるような物には見えなかった。
例えば、外国人がタコや納豆などが苦手なように、とかそんな次元ではなく、臭くて酷い食事だ。
しかし、杉本先生曰、これでもかなりいい方だそうだ。
生徒達を召喚するため、勇者と英雄を相手に戦争するため、財政は結構逼迫しついるとの事。しかし、本来ならそんな事僕たちには知った事ではないのだ。
勝手に連れてきて酷い話だ。
(僕達を召喚するのにそんなにお金が必要なのか?おかしい、呪文や魔法を使ってなら、それは必要ないはず。それに変わる事と言えば……この術を使うために必要な物?生け贄?)
太郎の考えは、かなり近かった。
しかし、何を生け贄にしたら、そんなにお金がかかるのかが分からなかった。
みんな、気分が悪いといい、録に食事も取らず、騎士団団長から明日から始まる講習や訓練内容について説明が始まった。
「明日から始まる講習及び訓練内容を今から説明する。まず、朝9時より12まで講習を行う。そして、午後2時より訓練を行う。」
(マジかよ)
(なんでそこまで……)
(いやいや、訓練とか無理だし)
(マジうざいんだけど)
(関係無いだから、帰らせろ)
みんな小声で文句ブーブー言っている。
「静かに!明日朝8時起床、そのあと軽く食事をしてから講習に入る。まずはこの世界のことを知ってもらう為と、みんなが得た力……サイノウを詳しく説明するためだ。」
「午後は、個人個人のサイノウに合った訓練をする。」
「説明は以上だ。何か質問はあるか?」
((((((………………))))))
「それから今日、このあと宮殿内なら自由行動が認められてる。夜になれば湯場も解放される。食べ物や飲み物が欲しければ、各人についたメイドに伝えるように。部屋割りはスーギーから聞くように。」
騎士団団長は部屋から退出していった。残された杉本先生と生徒は……
残された先生?に一斉に質問が飛び交う。
「先生どうなってるですか?」
「これって現実?」
「先生なんか答えて下さい」
「なんなんですか、これは?」
「マジであの食事は勘弁だよ!」
しかし、先生は。
「今日は各部屋でゆっくり休んでください。部屋割りはメイドに聞くように。それから、変な気を起こさないように。なにかあったら先生は庇いきれません。特に椿君。今は大人しくしていて下さい。三ヶ日さんの事は少し待って下さい。」
そう言い残し、すぐさま部屋から出てっいってしまった。
(ダメだ。我慢できない。どうする?)
太郎は今どうすればいいか、頭を抱えていた。
先生がいなくなったあとクラスメイト達は、一斉に文句や今後どうするか?色々話しあっていた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アンと香織は、必死になって勇者の元に走った。
アンと香織がこちらに走ってくるのを別の兵士に見つかり、二人の背後に5人ばかりの兵士が追いかけていた。それを見た勇者はサイノウの一つ「天翔」を使い、瞬く間に兵士と二人の間に飛び込みすかさず剣を居合の要領で剣を抜いた。
その瞬間、5人の兵士の体が切断される。兵士達は何が起きたかわからずその場でバタバタと倒れる。
「香織大丈夫か?」
「取りあえず、まだこの辺りにドリーンの奴らが結構いるみたいだから、地下ににげよう。」
香織はアンの腕の中で気絶しつていた。
「そうか、わかった。香織は俺が背負って行くから、周りの気配探知頼む。」
勇者は気絶した香織を背負い、走り始める勇者とアン。
3人はそのまま気配を消しながら、洞窟の奥にある地下へ潜っていった。
しかし、これは悪手だった。




