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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第4章 戦いと出会い
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第124話 痴話喧嘩。

翌朝。


みんなはまだ寝ている。

クラスメイトは時間が止まったままだ。


朝早起きの先生とマリーとヒトミが、今だに寝ている。時間も朝9時を過ぎていた。

おそらく、夜遅くまでガールズトークに花が咲いたのだろう。


一番寝坊助は、ユーナとリーンだ。


太郎も今だ寝ている。寝ているのか?

昨日のユーナの攻撃で、意識不明になってたり…………。


先生があくびをしながら、一番に起きた。

先生「椿君、大丈夫かしら。」

生徒を思いやる先生の気持ちか、一人の男を思う、大人な気持ちか。多分、両方なんだろうけど、今誰も起きていないこの状況を確認してから、太郎にキスをしようとしていたら、凄い視線を感じ、後ろを振り向いたらユーナが頬をピクピクさせながら。


ユーナ「先生は何をしておるのかな?」


先生「いや、椿君の顔色を見ていただけですよ?ユーナ様。」


ユーナ「ほっほうー。顔色をね。そのわりには随分と口と口が近かったようじゃが?」


先生「ユーナ様、見間違いですよ。」


ユーナ「ふ~ん、まっ、いいじゃろ。」


先生(ほっ。)


先生「あっ、それよりユーナ様おはようございます。」


ユーナ「うむ。おはようなのじゃ。他のみんなは…………まだ寝ておるな。」


太郎「う、う~ん。あっ!いたっ!」

太郎は目が覚めると、いきなり首に手を押さえて叫んだ。


太郎「いってぇ~!なんでこんなに首が痛いんだ?」


先生「椿君、昨日ユーナ様に回し蹴りを首に受けてた事をわすれたのですか?」


太郎「あっ、先生。おはようございます。俺がユーナから回し蹴りを?」


ユーナ「なんじゃ、覚えていないのか?お主は昨日、私の話も聞かずあの女の胸ばかり見ていたから、天罰がおりたのじゃ。」


太郎「はぁ?天罰?誰が誰の胸を見ていたから天罰だって?」

太郎は心外だ!と言わんばかりであったが。


ユーナ「私はお主の心が読める事を忘れておるな?何が心外だ!じゃ!大概にせいよ!」


太郎「うっ、そうだった。」


先生「椿君。なぜそんなに田中さんの胸を見ていたのですか?」


ユーナ「そうじゃ!何か理由があるなら今のうちに素直に吐くんじゃな。」


あまりの騒がしさに、マリーやヒトミ達も起き出した。


ワイワイ、ギャイギャイ。太郎とユーナと先生が言い合っている。

マリー「皆様のおはようございます。」

ヒトミ「みんな、おはようございます。」


太郎「理由なんて知らないし、見つめてもいないからな!」


ユーナ「嘘つき!しっかり見ていたではないかっ!」


先生「椿君、田中さんは確かに胸は大きいですが、ユーナ様には負けてますよ。」


マリー「どうしたんでしょう?」

ヒトミ「また太郎様がスケベな事でもしたとか?」

マリー「太郎様ったら、そんなにえっちな事がお望みでしたら、是非このマリーに。」


ユーナ「マリー!お主も黙っててくれぬか!コイツが図に乗るからの。」


先生「椿君、そう言う事なら、先生に言って下さい。エロエロ………じゃなく、色々助けますから。」


ユーナ「先生も黙ってて欲しいかな?」


ヒトミ「また、朝からすごい痴話喧嘩してるよ。ニーナ様が寝ていてよかったかも?」


まだ、1日は始まったばかりだ。

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