第116.5 太郎様
短編です。
マリー「ねぇ~、皆様は太郎様のどこが好きになったのですか?丁度今、暇になったので、一度聞きたかったのですわ。」
ニーナ「そんな事言い出したマリー様はどうなんですか?」
今、太郎とユーナと先生が天界に行ってしまって、ここで待っているように言われたから、暇潰しにマリーからこんな話をいきなりくりだした。
マリー「私ですか?それは…………それより、リーン様はどうなんですか?」
ニーナ「あっ、マリー様ずるい!話を振っておいて、リーン様に………」
リーン「かっこいいから。」
ニーナ「リーン様!素直すぎます。あと、もう少し詳しく説明して下さい。」
リーン「なら、ニーナ様はどうなの?」
ニーナ「えっ?私ですか?えーーっと。かっこいい所です。」
リーン「でしょう?」
マリー「リーン様もニーナ様も、もう少し詳しくおしえて…」
リーン「ならマリー様は?」
マリー「私をですか?私は………かっこいいからですわ。」
リーン「でしょう?」
リーン「シーバ様は?」
シーバ「やっと私の出番ですね?」
「「「えっ?出番待ち?」」」
シーバ「私は………ヒトミは太郎様をどう思っているんだ?」
ヒトミ「えっーーーーー!いきなりここで私に話を振るとは思わなかった。」
シーバ「ふっふふふ。で、ヒトミは実際どうなんだ?」
ヒトミ「うわっー!これは逃げられないな。しょうがない。私は太郎様の事は愛人だと思っています。だって、みんなどこかの王女様だし、1人は女神様だし、もう1人は幼なじみで婚約者だから、私にはどこにも入る隙が無いの。だから、生活だけ面倒見てくれて、たまにみんなの相手が疲れた時に、私が癒してあげるポジションが精一杯なの!分かりますか?この悲しい気持ち。」
ヒトミが太郎の事を何気に好きな事が判明した。
ヒトミ「で、シーバ様はどうなんですか?」
シーバ「私は………本当は、婚約者がいたんです。」
「「「婚約者?」」」
シーバの告白にみんなは、ビックリ。
シーバ「その方は、幼なじみでした。」
(((太郎様に似ている。)))
シーバ「でも、国があんな事になり、婚約者にも逃げる時に、助けてもらいました。おそらくは生きてはいないでしょう。」
「「「あれ?なぜかうれしそう?」」」
ヒトミ「シーバ様、何かうれしそうですね?」
(((うわっ!言っちゃった。)))
シーバ「それはもちろんです。だって、あんなブタと結婚なんて想像するだけで、死にたくなります。でも、父と母の言いつけには逆らえなかったのです。この所は皆さんもわかってもらえますよね?」
マリー「確かに父である国王と母である王妃の話からでは逆らえませんわ。私も同じ状態なら、黙っているしかありませんわ。」
リーン「それは、私もそう。」
ニーナ「そうですね。確かに私も逆らえません。怖くて。」
さすがニーナ13才。あまりにも見かけが一番大人っぽくても、やはり子ども。
シーバ「なので、私は晴れて自由の身になれたんですが、いきなり奴隷落ちです。このあとどんなイヤらしいブタに買われるかと思って悲しくて泣いている時に、突然太郎様に助けて頂きました。」
マリー「うん、うん。分かるわその気持ち。」
マリーは可愛く頷いていた。
リーン「やっぱり太郎様はカッコいい。」
リーンは一貫してる。
ニーナ「あの時はどうなるのかが、わからなくて、そこに盗賊達に襲われて、盗賊達の話なで自分はこんな奴らの慰めものになる事知った時は、自害も考えました。でも、太郎様が颯爽と助けてくれました。もう、あの時の太郎様を思い出したら、なんか胸がぎゅーーーっと痛くなります。あの時の太郎様は本当にかっこよかった。」
シーバ「ニーナ様が全部言ってくれました。まさしくその通りなんです。」
リーン「しかも、奴隷からも解放するって言ってくれた。」
マリー「ニーナ様が、私が言いたかった事を全部………それでは、良く考えたら、皆様は盗賊から助けてもらった時から好きだったんですね。私も同じですから、みんなも同じでなぜか嬉しいですわ。」
4人で話が盛り上がり、ワイワイガヤガヤガールズトークをしていた。しかし、
ヒトミ「私の事は?」
さすがヒトミ。ブレませんね。
いつも読んで頂き、本当にありがとうございます。
今回は番外編みたいな物を書いてみした。
また、誤字脱字等があっても、優しくスルーして下さい。
それから、皆様からの感想やご意見などありましたら是非お待ちしています。




