第112話 先生の話その1
太郎は、ヒステリックになって騒ぎだした為、強制的に眠ってもらった。
る
妹のマナも納得してくれた為、助かった。
静かになった所で、委員長こと立花が質問してきた。
立花「椿、せれから先生って呼ぶにはかなり違和感あるんだが、この人が本当にあの杉本先生なのか?」
太郎「そうだな。そこらはまだ説明していなかったな。」
先生「立花君、それはアーゼスト国の歴史から話をしなければなりません。少し話が長くなりますから、みんなは座って下さい。」
そういえば、ずーっと立ちっぱなしだったな。みんなは地面に座り、先生と俺はだけは立っていた。
先生「まず、アーゼスト国は常に魔族の領域に接している為、魔物や魔族、そして魔王からの攻撃をどうしても一番最初にされてしまいます。特に魔王が顕現した場合は、ほぼ100%国が無くなるほどの攻撃を、昔からされてきました。この攻撃を防ぐ為に大昔の魔法士や魔術師、賢者、聖騎士などあらゆる人達のおかげで、いくつかの防御方法が見つかったり作られたりしました。」
先生から聞いていた話だから、普通に聞いていたいるが、みんなは真剣に聞いていた。
先生「まず、一番分かりやすいのが結界です。それから、魔法道具。基本的に魔法と言うのは、それ単体だけでは魔法は使えません。色んな魔法がありますが、人はまずそれぞれに魔法適性かある人と無い人に別れます。そして、魔法適性がある人には、それぞれの魔法に合った魔法道具を使い、それで魔法が使えるようになります。当然、この魔法は一種の才能であるため、何種類も使える日ともいれば、1つの魔法をやっと使える程度の人までいます。でも、練習や戦闘などを繰り返すと、ゲームみたいにある程度レベルは上がります。そして、もう1つは、魔法が使えない人でも補助的ですが、魔法が使える魔法道具です。そして最後は、魔物や魔族に立ち向かえる武器です。聖なる武器で、剣、盾、斧、鎧などが作られました。これである程度、魔物や魔族とも戦えるようになったそうです。」
立花「先生、それって魔王には対抗出来なかったって事ですか?」
先生「そうです。立花君の言う通り、魔王にだけは私達の力だけでは勝てませんでした。しかし、魔術師が偶然にも描いた召喚魔法で、人間が召喚されてきました。普通は魔法生物か伝説上の生き物しか召喚出来ません。それなのに人間が数人同時に召喚されました。この時に召喚された人達は、みなさん日本人だったようです。」
立花が突然手を上げて質問をしてきた。
立花「先生いいですか?その、日本人だった?っ!言うのはどうしてなんですか?」
先生「私は国にあった、書物に書かれていた事しかはきっきり分かりませんが、今から約800年から1000年前の日本人じゃないかと推測で話をしています。この約800年前と言うのは、地球時間です。なぜ、そんな昔の日本人が召喚されたのかは分かりませんが、ただひとつ言える事があります。召喚された日本人は魔王と対等に戦える力を最初から持っていました。これは、アーゼスト国で召喚された人達の記録でわかっています。最初に召喚された人達は戦国武将だったようです。似顔絵や持っていた武器、言葉などから日本人のそれに似ていたからです。」
先生は、ここまでの話で質問が無いかをみんなに聞いてみた。すると、意外な人物からの質問が出た。
ヒトミである。
ヒトミ「先生、ちょっといですか?」
先生「は、はい。どうぞ。」先生も意外な人物からの質問にちょっとびっくりしていた。
ヒトミ「あの、この世界では、黒髪に黒い瞳は本当に珍しいと聞いてました。まぁ、太郎様達に会って、そしてその話を聞くと、昔の日本人は、もしかして元の世界には帰れなくて、この世界で生きていたんじゃないですか?確か馬下は、定期的に顕現するはずだから、もしかしたら、この世界でかなりの日本人がいたんじゃないですか?」
確かに、ヒトミの質問にはもっともな部分があるが、今、元の世界に帰れないの事が確定しているみたいな話は不味い。
先生「確かに、魔王の討伐をした人達を勇者と呼び、その従者達を英雄と呼んで、国で保護され魔物や魔族が出た時は、勇者達に討伐を頼み、その見返りに生活の全てが国によって保証されました。その時から日本語を訳せる魔法道具を作ったり、語学学習で日本語がありました。」
へぇーーーっ。異世界にまで日本語の語学学習があるんだ。しかも、翻訳魔法道具とかかなり便利だね。
先生「だから、この世界に自ら望んで残こる事を選択をし、残りの人生をこの世界で生活をしていた人がほとんどだったと、記録に残っていました。」
たまに仕事をして、あとは楽に生活ができれば当時の人間なら、天国みたいな所だったんじゃないかな?多分チヤホヤされてたんだうし。
しかし、偶然ってのは恐ろしいね。まぁゲーム、アニメ、ラノベ等でよくある話で、勇者を1人だけ召喚するって言うのは何か少しムリがありそうだな。しかもその召喚された本人がいくら強くても、1人だけってのは嫌だろうね。俺だったらいやだなぁ~。
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