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逆転生活満喫中  作者: テト
異世界誕生
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スキル!?


2時間ほど歩くと、森から抜け遠くに町が見える。すごく疲れていることに違和感を感じつつ一息ついた。以前ならもっと長時間歩いても平気だった気がする


「やっと見えたー」


つい口に出してしまった、長い道のりだったと来た道を振り返る


あれから、ラキの後について歩いていると

突然魔物が現れた。

今もまだ夢の中なんじゃ⁉︎

現実逃避して固まる私の前で、ラキは一瞬で魔物を倒してしまう。

「ここら辺のやつは弱いから大丈夫」

そんな風に慣れた様子で先へ進む

まだ子犬なのにと驚きながら頼もしく思い


「すごいっ」


なんて頭を撫でる、すると魔物を倒した後に必ず尻尾を振って駆け寄ってくるようになった。

可愛い過ぎてヤバイ

暴走しそうになるのを抑え、ラキが闘うのを観察する。

スライムなんかは突進していくだけでも倒せたが、たまに腰布を巻いたイタチの魔物が、ブーメラン型の武器を持って2〜3匹同時に挑んできた。この時、敵の攻撃が頬をかすめて小さい傷を作る。以前なら避けられたはずのその攻撃に身動き取れず、頬の血を手で拭き取り実感して青ざめ、死ぬ!と慌てて敵を見る。

何もせず後ろで震えているやつが、死ぬ覚悟を決めている間にスルスルと敵の攻撃を避け、ラキは口から球状の塊を放出する、それは小さな突風になりあっさりイタチの魔物を切り裂いてしまった

私に喜んで駆け寄ってくるラキに笑顔が引きつり、強過ぎるんじゃない?なんて撫でていると、口に何かくわえていた物を私の手に落とした


「時々、あいつら倒すと落ちてる」


魔物を倒すと黒く輝く石がもらえるのか。ゲームの世界ではよくお金やアイテムなど報酬があったが、この世界でこの石は役に立つのかな。

その後もいくつか拾ってきてくれて、石がポケットに入らなくなってきたので、マントのように羽織っていた大きな布を切り裂いて袋状にして手に持つことにした



そんなことを繰り返し、気づけば町が迫っていた。

森を抜けてからは魔物が少なかったためか、町に着いてからのことを考えている間に着いてしまった。

[ダムルリ]と書かれた大きな看板、この町の名前なのだろう。町に着いたら手に持っていた石をお金にできるのか確認して、住み込みで働ける場所がないか探しす。最悪一晩は野宿も視野に入れ、どんな人がいるのかどんな町なのかワクワクしながら踏み出した。


「ここから先魔物は通れない」


そんな警備の声に、言葉が通じ安心したのも束の間、舞い上がっていた気持ちが一気に冷める、ここまで来てそれはないだろ。狼狽えていると警備員がこちらに近づいてくる


「旅人か?身分証となるギルドカードを持っていれば提示を、持っていなくても[ダムルリ]に入れるが制限がいくつかかかる。隣にいる魔物は連れか?」

「町に来るのは初めてでカードも何も持ってません、この子となんとか一緒に町に入れる方法はないですか?」

「召喚魔獣だと確認できるギルドカードを持っていない以上は、門から入れるのは人だけなんだ」


カードってパスポートみたいなもんなのかな、それよりラキだ。そんな会話が聞こえていたのだろう


「召喚魔獣なら戻せばいいのでは?」


ローブについてるフードを深めにかぶる人、フードの隙間からチラッと見えた顔は、色白に桃色の唇高い鼻、目元が見えず声で性別が判断つかなかったのが残念だが、綺麗な顔に違いないその人は教えてくれた。

そんなことできるの?戻すってどこへ戻すんだろ?

わからないことだらけのこの世界で、まだ人を信用できない。


「ありがとう、やってみる」


とりあえず確認しなきゃ。てことでフードの人にお礼を伝え、少し人のいない方へ離れて足元のラキに聞いてみる。

ここでの常識を知らず、ギルドカードも持っていない旅人を不可解に思いフードの人はじっと観察する。


「ラキは召喚魔獣なの?戻るとかわかる?」

「よくわからないけど、ササはこれに入ってる力を使えるらしいよ?」


突然、尻ポケットに入れていたスマホを指して言う。持ち物を確認した時に、スマホが使えないことはチェック済みだったのだが、見慣れないアプリが1つある。ラキが言うには、転生する者には珍しい力が備わるらしく、伝説の方に教えてもらっていた。ラキにもそれはあるらしく、この力のことをスキルと呼ぶ。そんな特殊能力的なものがあるなんて、期待しない方がおかしい。だが、特殊な力がスマホを通じてるなんてちょっとがっかり。気を取り直して、早速アプリを起動する


[魔物園(アンキャニー・ガーデン)]


そう書かれたアプリは、起動してすぐ説明があり丁寧に読み進める。

アプリの概要

魔物にとって快適な場所、適した食事、綺麗な水を無償で提供。

信頼関係を得た魔物の飼育ができる。

水は常に飲むことができるが給餌は持ち主による給餌が必要。

場所については快適エリアが分けられており、

位置情報により訪れたことのあるエリアが徐々に解放されていく。

エリアの広さにより入れる魔物の総数が制限されるが、エリアの広さは持ち主の魔力により変化する。


魔物を呼び出すには各魔物の名前を呼べば召喚される。そして設定した呪文でガーデンに戻すことができる



注意書き


ガーデン内で魔物の体力、精神力は時間経過により徐々に回復する(持ち主の魔力を消費する)

ガーデン内へ入ることのできる魔物は適正エリアが解放されている魔物のみとなる


スキルなんて言うからどんな得意技かと思えば、土地を持たない自分専用の動物園を持てる力みたいだ。しかも、設定した呪文、魔法のような夢のある話ではなく、スマホで設定すればいいだけのかなり現実的な話だ。

まだ1頭もいないので実感もわかない。だが、このアプリがあればのたれ死んだり、寝てる間に魔物に襲われることもなさそうだ。私が入りたいくらいだ。

だいたい魔力って何?私にもあるの?あるんだろうなー、そして私の魔力でラキたちを回復する

それってガーデンに魔物が増えたら私が倒れるんじゃ……そのためのエリア総数の制限があるのか、それより位置情報って、WiFiとんでるの?

でも問題は1番最後の適正エリアの解放、ラキがガーデンに入ることができるかどうかだ


「ラキ、とりあえずやってみていい?」

「ドキドキするね」


コクコクと頷きながらラキは目を輝かせる。

許可を得たところで、アプリを操作して呪文を決める。マイク部分に向かって発生すると、登録できたみたいなので早速試してみる


「ありがとう」


唱えた言葉が終わると同時にラキが目の前から消える、自分でやったにもかかわらず慌ててラキのいた場所にしゃがみ込む。

ハッとしてアプリの画面を見ると、森エリアにラキに似た姿の白い魔物が動いていた。ちなみに、今解放されているエリアは空と森の2カ所だ。ついでに操作して食事を食べれるようにしてみる、画面の中でラキはそれを食べているようだ。

以前アルバイトしていたところで動物の世話をする時、それぞれの食事量に分けたり、各部屋の掃除をしたり結構な体力仕事ではあった。それが指一本でできてしまうことに、感慨深いものがある

ラキが画面の中で眠り始めたので、その間に門をくぐってギルドカードというものを作りに、先ほどの警備員の隣を軽くお辞儀して通り抜ける。それから少ししてフードの人が続く。


いよいよこの世界初の町ダムリルへ


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