分岐点
『転生したら逆転生活』から『逆転生活満喫中』に変更しました。
生まれはど田舎。どちらかといえば貧乏な家庭で育ち、父親の影響で小動物から大型の動物まで共に暮らしていた。
4人兄弟で男3人の中に1人女の子それが私
名前は 信藤 楽
動物が好きで、多くの動物の知識を夢中で学んだ。
ただ唯一、自分だけがどんな動物にも嫌われていたため、近づいてみても威嚇され、逃げられ産まれたての動物以外には触れることも難しかった。
家族の誰よりも好きな動物に、自分にだけ懐いてもらえないことが悔しくてしかたない。
男の姿なら懐いてくれるかと思い、男に見えるように髪型を短くしてみたり、兄の服を着てみたりもしてみた。
一生懸命世話をして、話しかけたが大人になった今も報われることはなかった。
田舎の山で、兄弟と遊びながら鍛えられた足腰と少し自信のある運動神経を役立てる仕事も探してみた、
しかし、どうしても動物に関わっていたいと決心し、
自分にも動物のためにできることがあると信じてアルバイトをしながら就職活動をしている。
正確には就職には何回も合格している
だが、どの仕事も2〜3日で周りの空気が変わり
1週間もすると言い渡される解雇通告
仕事ができないわけではない。
仕事ができないわけではないのだ。
念のため2回言ったが、
そんなわけで動物関係を諦めきれずにまだこの生活は続きそうだ。
今は、アルバイトを終えて帰宅しようと裏口から店を出たところだ。すっかり暗くなった空を見上げため息を吐く、踏み出そうとして視界に映る足元のダンボールに気づく
なんとなく嫌な予感に胸がザワついた
大きく息を吸い覚悟を決めて箱を開いてみる
やっぱり。
悲しさとうんざりといった感情に大きくため息をつく
そこには生まれて数日の子犬が5匹確認できた。
ペットショップだからなんとかしてくれるでしょ?そんな、無知で自分勝手な理由で捨てていく人がいる。
暗くなってから、防犯カメラの死角となっている従業員出入り口を知っていたことから計画的犯行だろう。
それはそれとして、やることやってさっさと帰ろうと店に戻り報告する、そして店長と一緒にダンボールを確認した瞬間
「え?…1匹いないっ‼︎」
つい先ほどまでの様子と明らかに違う
子犬は5匹、黒や茶色の子犬の中に真っ白い子犬がいたはずだった。
「あそこにいるのがそーかな?」
店長の指差す方を見て、すぐに白い子犬を見つけてホッとするも、子犬が道路に向かっているため走り出す
「ササ‼︎」
店長が自分を呼ぶ声が聞こえたが、目の前の子犬に手を伸ばす、そこへ突然眩しい光がせまってきた
焦って子犬を抱き上げ、ヤバイと思った途端意識が消えた。
暗闇の中に自分はいた。瞬きをしてもしなくても変わらない景色なのにどこか落ち着いている。突然眩しい光に思わず目を瞑る、声が聞こえ慌てて目を少しずつ開くと目の前にいるそいつは言う
「好かれもしない者のため命を失った哀れな人間よ、面白そうなのでもう1度命をやる」
頭の真ん中に1本の角が生えた馬のようなたてがみのある生物。身体に電気を纏っているような光がたまにバチバチと見える
有名な伝説の動物に似ている
似ているじゃ済まされないぐらいだ
「私やっぱり死んじゃったんですか、
なんか遊ばれてます?」
この状況に頭が追いつかない、死んだことを冷静に受け取る発言に驚きと違和感を覚えた
「…生き返れるんですか!?」
危うく軽く流してしまうところだ。
他にも思うところはたくさんあったが
「縁があればまた会えるであろう者もいる」
それだけ言うと伝説のお方はフッと消え何もなかったかのように暗闇に戻ってしまった
別の場所
とあるお城の中で偉そうに椅子に座って肘をついているポッチャリな王様、その横に大臣であろう目のつり上がった中年男、周りには十数人の貴族、それらに囲まれた1人の強面の髭の渋い男が話し合いをしていた
「では頼む」
王の横で大臣が男に促す。すると男は、スラスラと詠唱を唱えだし床に書かれた陣の中に突然人が現れる。
貴族の列から1歩前に出ていた眼鏡の男、鑑定士のようで現れた人をすぐに鑑定する。
「こいつはハズレだ」
「チッ」
大臣は舌打ちをして男に次を促す。
へんな夢
太陽が昇りはじめ光の入る森の中、
顔にベタベタとした感触が広がり飛び起きる。
「やっと起きたっ」
私が状態を起こした時に反動で転がったのだろう、体制を立て直し4本足で嬉しそうに尻尾を振りながら言ってきた。
目の前には真っ白い子犬、伝説のお方の言葉を思い出す(縁があればまた会えるであろう者)
「お前!あの時の」
死ぬ前に追いかけた子犬にそっくりだった。違うところといえば後ろ足に黒い模様があり身体が小型犬の大きさ程には成長していたが、頭の大きさと足の大きさからもっと大きく成長しそうだ
「助けてもらったんだけど、死んじゃったから」
縁があればってこの子犬のことだよね、あまりにも早い縁に戸惑いつつ、こいつも死んでしまったから自分が哀れな人間なんだ、とあの方言われたことに納得する。
生き返ったのだからまぁいっか……って喋った‼︎
「は、話せるの?」
頭がおかしくなったと混乱しながらも聞いてみる
「話せるよーになった。」
話せる犬が目の前にいるそんなことよりも
「嫌いじゃないの?逃げないのか??」
今まで動物から寄ってきたことなんて1度もない
ごはんをあげる時でさえ、こちらからは近づくことはできない。
「一緒にいたくてこっちに来たんだ」
目頭が熱くなり、危うく泣いてしまいそうになる。
生き返った上に動物にも嫌われていない、こんなに幸せでいいの??いいのいいの
って言ってる場合じゃない、一緒にいてくれるんだから名前を考えなきゃ
「……今日からお前はラキだ。私はササよろしく」
ラッキーの意味も込め、呼びやすい名前にした。
喋れるから文句があれば言ってくれる、そう思いながら見てみると満足そうに繰り返している。
そんな様子を見て、私も幸せな気分になる。
撫でまわし、モフモフして念願の触れ合いを噛み締めるが、いつまでもそうしてるわけにはいかないので、頭を切り替え立ち上がり異変に気付く。少し背が伸びてる?
比べる物が何もないのでわからないが、今までと少し違った気がした。
その視界に広がる360度木に囲まれた自分の状況
「森の中」
不安に駆られ、足元にいるラキに助けを求め落ち着こうとして、あるはずのものがなくなっていることに気づく
胸が!胸が!!なーい!!!
って元からそんなになかったかな、そして気になったのが下の方である。
見て確認すれば早いがあったら怖い……
(ギャーーー)
心の中で叫び声をあげ、顔が真っ赤になってすぐ青ざめる。
男に生まれたいと何度も思ったことはあったが、
いざそーなった自分のコトを家族になんて伝えよう、などと頭を抱え悩んでいた。、
「大丈夫?ラキは少し前からここにいるけど
ここら辺には弱い魔物しかいないよ」
魔物?今更だが犬が話せること、男になってしまっていること、魔物が存在するらしいということを踏まえて生き返ったにしては以前と世界観が違いすぎる。
もしかして転生というものですか?
伝説のお方は生き返すとは言っていない
勝手に勘違いしてた自分に呆れ、ここに来てから混乱と悩み過ぎで禿げそうだ
鏡がないからどんな顔かわからないが髪はまだフサフサなのは確認できた
魔物がいるということだが、こんなに小さいラキが弱いと言うくらいだから、大したことなさそうだと決めつけ自分の所持品を確かめる
Tシャツにジーンズ、それにスニーカー。持ち物はなんとジーンズのポケットに圏外表示のスマホが1つと大きめの布が1枚下に敷かれていただけだった
布1枚でどーやって戦うんだ?と絶望していると
「男たちがササを置いてった」
ラキに言われ、夢だと思っていた男が話していたことをうっすらとだが思い出す
(こいつはハズレだ)
こいつとは私のことか?私がハズレ?
夢でないのなら、私を森に連れてくる意味は、手を汚さず処分するため?生きるも死ぬも運次第?捨てたということかな。顔もはっきりと覚えてないし別に恨んでもいない、会うことがあれば話を聞いてみたいくらいの軽い気持ちしかない。というわけでこの話は一旦保留にし、今は食べ物や寝る場所を確保しないといけない
「人がいっぱい住んでる場所わかる?」
「あっちの方で見たことあるよ」
そー言ってラキが得意気に歩き出す
魔物に出会いませんように。と祈りながら慌ててついていく
読んでいただき有難うございます。
文章力も、知識もないので
読みにくい箇所が多々あると思います
上達していけたらと思っていますので
よろしくお願いします




