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兄弟の頼み
「ここからが本題だか、お前に頼みがある。
俺の父親、いやお前の父親に会ってはくれないだろうか」
なんとなく、予想はついていた。
こういうことなんだろうと...
だけど、会いに行こうとは思わない。
僕はあの人の2回目の人生じゃない。
『お前に言いたいことがある。今じゃなくていい。必ず、親父さんに会いにいけ。
お前は思ってるほど、大人じゃない。だけど、子供でもない。中途半端なんだ。
大人にも子供にもなりきれない。不安定な位置にいる。そして、必要なはずの大人がいない。お前が、父親に捨てられてようがなんだろうが、自分にはわからない。分かろうともしないかもしれない。だけど、お前には後悔しながら生きて欲しくないんだ。
だから、自分からも頼む。親父さんに会いにいけ。』
痛いところをつかれた気がした。
だけど、僕は僕のやり方、生き方がある。
言いなりにはなりたくない。
僕を捨てて後悔しているのならば、後悔しながら生きればいい。
なんにも思ってないなら、勝手にやっておけ。
僕が黒くなろうと、僕のやり方を貫き通してやる。
真っ青な空の空の下で黒くなり始めたのかもしれない。
「会っては欲しい理由は聞くけれど、会いにいくか、行かないかは自分で決める。」




