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LEGEND MONSTERS(レジェンド・モンスターズ)  作者: プリンアラモード
第1章 冒険の始まり
5/54

Episode4 武器と魔石と運命と

★今回初めて登場する怪物★

マグマドラゴン

島の東に位置するバッファル火山の火口に住む龍。強い信念を持つ者には召喚魔石サモンズ・ジュエルを授ける。罪の無い者を襲うことはない。

■今回初めて登場する書物■

『バッファル書紀』(エルフ・著)

バッファル島の正式な歴史書。約1000年前から約100年前までの、バッファル島及びその周辺の島々の歴史が書かれている。島の長・ウォルトの家に置いてある。

●今回初めて登場するアイテム●

マリリンの水晶

マリリンが占いに使う水晶。太陽の光を受けると、七色に輝く。

クリスタルソード

青く輝くクリスタルの剣。剣にしては短いが、太陽の光を貯めて空斬を放つことができる。

グランドロングソード

とても長い剣。とても威力が高いが、剣の初心者には使いにくい。

ホーリーダガー

魔力を秘めたクリスタル製の短剣。とても斬れ味が良い。

召喚魔石サモンズ・ジュエル

レジェンドモンスターを召喚できる魔石。マグマドラゴンが強い信念を持つものだけに授ける。

 今日もリドナーの家からはテレビの音が聞こえてくる。

 今、僕はニュースを見ている。そして、こんなニュースが流れ始める。

「えー...ただいま島の長・ウォルト様よりお知らせが届いて参りました。内容は...!?」

アナウンサーさんが大いに驚ろく。そして、汗をだらだら流しアナウンスを続ける。

「申し訳ございません。ニュースを続けます。えー...ウォルト様によりますと雷・風・大地の3大神の石像が壊されたそうです。」

えっ!?3大神の石像が!?まさか...!あの夜か...?あの夜は大地の神あたりに誰かがいた覚えがある(まぁ、真実かどうかはわからないが)。 僕はあの夜のことを必死で思い出そうとする。しかし、思い出せない。だが絶対にソイツが怪しい。よし、これからウォルト様に伝えに行こう!

 ってことで僕はウォルト様のところへ行くことにした。バーロンに馬車で家に来てくれと電話したところあっさりOKをしてくれた。どうやら彼もあの夜、同じものを見、同じことを考えていたらしい。こう思ったんだけどどう?と、僕の考えを伝えてみると、彼はすぐそっちに行くからなと言った。その直後にはもう電話は切れていた。

 そして、一瞬の沈黙...次に僕はマジかよ!考えていることが同じなんて...!と思った。バーロンと久しぶりに意見が合って少し嬉しくなった。

 

 それから、何分かしてバーロンの馬車が僕の家の前に着いた。ん?この馬車...『TAXI』の表札が貼られていない?おいおい...。

「バーロン、それ自分の馬車か?」

と聞いてみると、彼は

「いいや、弟に貸してもらったものだ。」

と答える。

「やっぱりな。おかしいと思ったんだ。」

僕は微笑をしながらそう言う。

「ほら乗れ!最初からとばすぞ!手すりがねぇから地面にしっかりつかまっとけ!」

わかってるっつーの。と、今度は少し苦笑しながら馬車に乗る。そして、地面にしっかりつかまる。

「つかまったか?」

「捕まってねぇよ!」

「そういうことじゃないっ!地面につかまったかって聞いたんだ!」

「ハハハ...ごめんごめん。つかまったよ!」

「よし!行くぞっ!」

「あぁ!」

そう言った瞬間には馬車が高速で走り始める。僕はあまりのスピードで投げ飛ばされそうになりながらもバーロンに言う。

「なんで、手すりが無いんだよ!?」

と。本当になんでだよ!?すると、

「リドナー。そりゃぁ、お前。これがタクシーじゃないからだろ。」

僕は「タクシーじゃなかったら手すり無いのかよ!?」と言おうとしがやっぱりやめた。絶対バーロンはそうだ、と言いそうだからだ。


 そしてそれから何分かすると、馬車に急にブレーキがかかった。僕は何も考える間もなく外へ投げ出される。

いてて...いったい何なんだよ!?急にブレーキなんかかけて

「おい、バーロン!てめぇ...」

言い切る前に彼は言う。

「すまん。前に人がいたもんでな...。」

と。僕はその人を許さないぞ...って...テーラさん!?

 「ごめんなさい。急に止めたりして....」

私が言い切る前に、

「ごめんで済むと思うか!?もしかしたら、僕も君みたいなことになっていたかもしれないんだぞ!?」

リドナーさんは怒ってそう言う。それは無いでしょと思った私は、

「アハハ...大げさ過ぎですよ!リドナー...」

私が言い切る前に彼は

「大げさじゃない!僕はもしものことを言ったんだぞ!?」

と言う。なんか、オーロラみたいで面白い。アハハ...

「笑い事じゃない!」

と彼が言う。とまぁ、こんな賑やかな会話を続けながら目的地へ向かう(ちなみに私もウォルト様に用があった)。いや、会話というより喧嘩という方が妥当か?まぁ、どっちだって良い。私は彼が親しい友人の1人のであるかような気持ちを持っていたのだ。どっちにしたって、その気持ちが変わることは無いのだ。


 * * * * *


 その頃、ウォルトの家では...

マリリンが水晶で占いをしていたのだった。石像を壊したのが誰かを知るために。

しかし、石像を壊した者は出てこなかった。

 その代わり、とある3人の影。そして、元に戻る石像。そんなが交互に映る。それが繰り返される。えっ?なんなの?この3人が石像を元に戻すとでもいうの?その瞬間、私は、はっ!と息をのんで私は本棚からとある本を取り出す。

 その本の表紙には金色に輝く行書体で書かれた題。そして、その下にはバッファル島のシンボルマークと島のシルエット。この本は『バッファル書記』と言って島の歴史書である。(本はすっぽりと埃を被っていて、長い間開かれていないことが想像できる)。

 この本に似たようなことが書いてあったような...

そう思ってパラパラと本をめくってみる。

すると、あった...!およそ100年前に同じことがあったことが記されている。

______________________________________________________________

今より100年ほど前、3大神の石像元賢者により壊される。さらに、島の自然破壊され、秩序乱れる。

その日からバッファル死の島となる。

だが、そのとき3人の英雄現る。彼ら占い上手の賢者により導かれん。そして一人ずつ武器と魔石授かり、事件の元を断つ。

よって、失われた全てが再生す。

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

 ってことは石像を壊したのは今回も元賢者か?私は今一度元賢者の名前をを思い出してみる。

 たしか、私の知っている限り2人いた。クリス、そしてジョーカーだった気がする。ん...?クリス?そうだ、クリスだ...!クリスは闇属性の魔法を使いこなしていた。しかし、魔力が高まり過ぎて力を奪われったんだった。だから、賢者ではなくなったんだ。その後も、さらに魔力が高まっていったのなら...もし、石像を守る結界の魔力をも超えるほどまで高まったのだとしたら...。簡単に結界は破られてしまう。なんて考えていると...

 カラン、カラン

鐘が鳴った。私は玄関の扉を開ける。外には、なんと水晶に映っていた3人がいた(男が2人、女が1人だった)。私はなんだか意味が分からなかったが、とりあえず上がってといって彼らを家の中に入れる。入った瞬間、若い男剣士らしき子が

「もしかして、あなたがウォルト様?」

と聞いてきた。私は

「いいえ。私は7賢者の1人で、ウォルト様の秘書も務めている者です。」

と答える。すると、中年の男剣士が

「あれは『バッファル書記』か!?始めて見たぞ!」

と言った。

「はい、そうです。コチラは島の歴史書『バッファル書記』です。」

と私は返す。そうだこの人たちにあの事を伝えなきゃ...!

「あの...そちらの本、見せてもらってもいいでしょうか?」

今度は若い女の子がそう言った。私は礼儀正しい子ねと思いながら

「もちろんいいですよ。」

と返す。そして、彼女が本に手を伸ばそうとした瞬間...!

 どっかっーん!

すさまじい爆風とともに、とてつもない邪気が巻き散る。私はとっさに水のシールドを作る。邪気が消え、シールドを解除すると、そこには...

元賢者のクリスがいた。

「フン...、ウォルトの家がこんなにもろかったとはな...。」

と、彼が言う。私は

「アンタ!何してんの!?」

と怒って言う。すると彼はニヤリとして

「おや...マリリンさんではないか。久しぶりだな...。」

と言う。そして、床に落ちていた『バッファル書記』を拾う。次の瞬間に彼は、消える。私は

「くっ...本を奪われた...!」

と苦笑する。でも、とりあえずあの事を伝えないと...!

 「みなさん、私の話を聞いてください。」

と声をかけ、あの事を私は伝える。すると、彼らは

「本当ですか!?」

と声をそろえて驚く。

「とまぁ、そういうことで...お3方に冒険の旅に出てもらおうと思ったのですがどうですか?」

と私が尋ねると2人の男剣士はすんなりOKをしてくれた。しかし、もう1人の女の子は

「私、学校に通ってるんです。まだ卒業式が終わってないんです...。ごめんなさい。」

と言って、OKをしてくれなかった。まぁ、別に命令じゃないから良いんだけど。すると、彼女が訂正する。

「いえ...行きます。学校があの状態なら卒業式なんて無理です。だから、行かせてください。いや...行きたいです!」

と。

 ってことで3人ともOKをしてくれた。私は彼らに棚にある武器を授ける。

若い男の剣士には魔力を秘めたクリスタルソードを、

中年の男の剣士にはグランドロングソードを。

若い女の子にはホーリーダガーを渡そうとしたのだが、彼女は

「いいえ...いりません。私にはこのナイフがあるので。」

と首を振って言った。ならいいかと思った私はそれを棚に戻す。

 そして、次に私は『バッファル書記』に書かかれていた通り魔石を渡さなければと思ったのだが...

魔石って何だ?えっと...バッファル島で魔石と言えば...。魔石...魔石...魔石!?そうだ、思い出した。『召喚魔石サモンズ・ジュエル』だ。

 その魔石はバッファル火山に住むマグマドラゴンが持っている。強い信念を持つものだけに、成長すると最強の竜になるレジェンド・モンスターを召喚できる石を授かることができるのだ。

 私はそのことを説明し火山に行くことにした(もちろん、瞬間移動で)。


 占いが正しければこの3人は召喚魔石サモンズ・ジュエルを授かるはずだ。私はそれだけを願って、それだけを祈って火山の外で待っていた。

 何分かすると3人は1人ずつ魔石を持ってコチラにやって来た。マグマドラゴンからあの石を授かることができたのだ。やった...!と、嬉しくなった私は、

「おめでとうございます!」

と彼らを祝福し、瞬間移動で共にウォルト様の家に戻ったのである。


 私は家に戻ると棚にあった3つの指輪を取り出し、それに彼らの魔石をはめる。

そして、3人をそれぞれの家へ送った。準備ができたらすぐ行ってねと告げて。


 3大神の石像が壊され、とある3人がその真相を追う。これは、100年も前から決まっていた運命なのかもしれない。そう思った私は心の中で彼らに囁いた。バッファルの命運はあなた方にかかっていますよ。どうかご無事で...!と。

大変長くなりましたことをお詫び申し上げます。( TДT)

次話はできるだけ短くしたいと思います。


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