Episode20 マリアとの決戦
マリアに向かって突っ込む僕の前に光の針が現れる。そして、気づいたときには自分の首に刺さり、大量の鮮血が噴き出していた(不幸中の幸いか針は頸動脈を外れ、即死は免れた)。僕は手を使ってその針から首を抜こうとするが、薄れる意識の中では全く力が入らない。そんな僕を見てテーラとバーロンは叫び声をあげている。一方、マリアの方は嘲け笑っている。そして、僕はそのまま死んでしまう。
それから数時間が経ち、なぜか僕は再び目を覚ました。
「リドナー...よかった...。」
僕が起きた瞬間、テーラは泣きながらそう言った。そんな彼女に僕は
「えっ...。僕は死んだんじゃなかったの?」
と僕は聞く。すると、テーラの代わりにエリーナさんが質問に答えた。
「たしかにリドナーさんは1回死んだわ。でもね...」
と。そして、僕が死んでから今に至るまでの経緯を語り始めた。
* * * * *
私は3人が館に入った後、マリアさんと一緒にみんなを待っていた。そして、この機会に仲良くなろうと思って私は彼女に話しかけた。
「マリアさんは趣味とかはあるんですか?」
と。しかし、帰って来たのは「死ね」という言葉だけだった。
えっ?と戸惑う間もなく彼女は私の杖を吹き飛ばし、首を絞めて来た。
私は力づくで首から手を離させようとするがマリアさんは中々離してくれない。そこで、私は転がって彼女の上に立つ。そして、手を振りほどき拳骨をお見舞いすると、彼女は藁人形へと変化した。やってくれるじゃないの。マリアさん。そう思った私はダークコドラを召喚し、館の中へと出動させた(やはり私が入ることはできなかった)。
* * * * *
「そこからは知らないけどテーラたちがちゃんと倒してくれたみたいよ。あの魔導士の人もね。」
エリーナさんはそう言って話をしめた(なんで僕は生き返ったのかまだ聞いてないんだけど...)。すると、パラパラ...パラパラパラ...と細かいものが落ちるような音がした。まさか...!と僕は思い、音のした方を見る。そして、そのまさかだった。マリアが起き上がったのである。
「フフフ...私がこれぐらいで死ぬとでも思った?」
マリアは言っている。なぜ生き返ったかは後で聞こう。そう思った僕はあの光の針に注意しながら彼女に突っ込む。テーラの「バカ!」を今度はちゃんと聞きながら。
そして、案の定僕の目の前には光の針が現れた。しかし、僕はそれをかわしさらにスピードを速める。その後も、何度か針が現れるがすべてをかわしついにマリアの前に立つ。
次に、僕は彼女の魔力が尽きるまであえてとどめを刺さず、防御と少しの攻撃を繰り返す。やがて、マリアは降伏をし、あの魔導士を肩にフッと消えてしまった。
僕たちはその瞬間を見届ける。そして、その後、館へとつながる道を僕とバーロン、テーラとエリーナさんの4人で歩き出した(僕は5人がそろっていなくて少し寂しいなと感じていた)。




