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LEGEND MONSTERS(レジェンド・モンスターズ)  作者: プリンアラモード
第2章 アレクの館
13/54

Episode12 地下牢からの脱出(中編)

◆今回初めて登場する登場人物◆

アラン(34)

地下倉庫の見張り役。かつて、シャインズ島にある、シャインズ城の衛兵長だった。

アイリ(25)

アスト村の人で、地下牢の鍵締係。最近、剣士に転職した美人な女性。

ロビン(40)

極悪人。だが、目は悪人らしくなく、それを見るとつい警戒が薄れてしまう。

★今回初めて登場する怪物★

レッドコブラ

リドナーが授かった赤の召喚魔石サモンズ・ジュエルの中に封印されたレジェンドモンスター。

 天井が見えてきた(正確にはマンホールだが...)。

 僕はマンホールを少し開け、外を見る。そこは、あのコルクボードの紙に書かれていた通り倉庫だった。見張りはいない。それでも、罠じゃないという証拠にはならない。僕は用心して、慎重にマンホールから出た。

そして、後ろを見る。

 そこには、木の棚があった。たくさんの荷物が入った籠の数々。それぞれの箱には3ケタの数字。

「牢屋の番号か?」

僕はそう呟く。試しに自分の牢屋の番号「091」の籠を探す(その数字は、鉄格子からドアを覗き見たときに知った)。すると...

あった!その箱の中には僕の剣と召喚魔石サモンズ・ジュエルのはまった指輪。そして、ポーションがたくさん入ったポーチ。

 カチャ、カチャ...

それらを取ると金属音が鳴った。そして、外にいた見張りに気づかれてしまう。

バタンとドアが開く。次に、中年の男性が目に映る。そして、

「お前、そこで何をしている!?」

と怒鳴られる。

 クソッ!見つかったか!

僕は何か役に立つものはないかとポーチの中を探る。

「お...お前は...!どっから出て来やがった!?」

と彼は驚いている。

「さぁ、どこからでしょうか?」

僕は逆に聞き返す。すると彼は

「こっちが聞いてんだよ!」

とさっきよりもっと大きな声で怒鳴られる。

 ん?これは...

卵色の液体入った瓶だ。

それは、眠りのポーションだった。僕は彼に向かってそれを投げた。

 パリーン!

瓶が割れる。中から黄色いガスが出てきた。そして、それをまともに吸った彼は一瞬で眠りについた。

 次に僕はテーラ、そして、バーロンの荷物を探す。

 バーロンの荷物はすぐ見つかった。なぜって、彼の件ほど長いものはなかったからである。それらが入った籠の上には「110」の数字(同時に彼のいる牢屋は110番目だということがわかった)。僕は彼の荷物を全部担ぐ。

 テーラの荷物を見つけるのに少し時間がかかった。なぜかというと、彼女と同じようなナイフはたくさんあって、区別ができるものは青く輝く召喚魔石サモンズ・ジュエルだけだったからだ。そして、籠の上には「105」の数字(同時に彼女は105番牢屋にいることがわかった)。

 倉庫から出るとまず、正面に55番牢屋が見えた。つまり、テーラの牢屋が一番近いか...。

 そう思った僕は突き当りを右に曲がる。すると...

運の悪いことに牢屋の鍵締係の村人に出くわしてしまった。そして剣で襲ってきた。しかし、僕はそれをサラッとかわし後ろから、その人の頭を蹴る。するとその人は気絶した。そして、鍵を奪った(これから島を救うものとして非常に情けないとは思ったが、そうするしかなかった)。

 そして、そんな僕に囚人である男性が話しかけてきた。

「おい、君!ココから出してくれよぉ...。」

「でも、僕は今から仲間を...」

僕が言い切る前に、彼が口を開く。

「頼むよ!私が悪人だと思うのならこの目を見てくれよ!」

そう言われて僕はその人の目を見る。それは、嘘などついてないような、怒りや憎しみなどに侵されていないような、澄み渡った目だった。僕は彼を信じ、鍵を開けてやった。その人が外に出てきた瞬間...

 ....!?

いきなり、僕の首を絞めてきた。僕は必死で暴れて、振り払おうとする。が、力が強すぎる。このままでは死んでしまう。

「フフフ...騙されたな。少年よ!どうだ?この目は。警戒できないだろ?」

と彼は言う。そして、

「鍵を渡してくれれば、お前の脱獄を手伝ってやろう。どうだ?悪くない話だろ?」

とも言う。あぁあ。渡せばいいんでしょ?渡せば!そう思った僕は鍵を渡した。

 「賢明だ。」

彼は僕をほめてくれた(全然嬉しくなかったけど)。

 鍵を渡して、首から手が離れた瞬間、僕は指輪から召喚魔石サモンズ・ジュエルを外し地面に叩きつけた(召喚方法は記憶済みだったが、これが初めてであった)。魔石が地面に着いた瞬間、赤色の魔法陣が現れ、中から火のエレメントドラゴンの赤ちゃん・レッドコブラが出てきた。

「ソイツにかみつけ!」

僕は叫ぶ。そしてレッドコブラは彼に嚙みついた。すると、アイタッと悲鳴を上げて一瞬ひるんだ。僕はスキができた彼を牢屋の中に蹴り倒し、即座にドアを閉め、魔石にレッドコブラを戻して指輪にはめた。


 やっと、テーラの牢屋の前に着いた。

「リドナー...なの?鍵を持ってるの...?」

僕が見えた瞬間、彼女が聞いてきた。

「あぁ。今開けるよ!」

僕はそう言い、鍵を開けてやった。すると...

 彼女は僕に抱き着いてきた。よかった、よかったと言いながら。

「う、うわっ~!」

僕は思わず叫ぶ。 すると、彼女はすぐに手を放した。そして、

「ご...ごめん...。助けに来てくれたのが嬉しくって...。」

と、少し赤くなりながら言った。そんなテーラを見て、恥ずかしいのはこっちだし。そして、気づけば

「えっ...いや別にいいけど...。」

僕まで顔を赤くしてそう言っていた。

 そして、しばらくの沈黙。僕はそんな気まずい空気を破るため、

「さ...さぁ...行こう。バーロンを助けに...。」

愛想笑いをしながら言う。すると

「え...えぇ。」

彼女が少し遅れてそう返事をした。そりゃそうだよな。あんなことがあったんだから...

 って、ダ...ダメだ、ダメだ。考えただけで恥ずかしい(恥ずかしすぎてテーラを助けたことが賢明では無かったかのように思うほどだった)。

 僕は彼女と距離を取る。彼女も距離を取る。そして僕たちは、無言のままバーロンがいるはずの110番牢屋に向かって歩き出した。

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