表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/133

第89話 ハンターの溜まり場

 アランが乗る馬車は、南への中継地点の村、ディケに到着した。

 この村は、ハンター達の為にある村だ。

 ただ、村と言っても、ひとつのだだ広い建物があり、その周りを壁で囲い、魔獣の襲撃に備えている場所だ。



 東への道に立ち塞がるようにそびえ立つ2つの大きな山と森、川や滝が人を寄せつけず、魔獣が多く生息する。

 時より、人を襲う魔獣が近くの村や町に現れる。魔獣も手強いのばかりだ。


 その為に、この山々に近いディケと言う村は、腕に自信のあるハンターの溜まり場だ。



「スゲー!なんだよこの広さ。」

 ポールは、口をあんぐりと開けて、広い室内を見渡した。


 1階には、ギルドの受付やインフォメーション、カフェがあり、広い室内の真ん中には、テーブル席やソファが置かれハンターや魔法使い達が談笑したり、次のギルドの依頼を確認したり、若いハンターがチームに入れてもらおうと交渉したりしている。


 ここでは、新人だけで、ギルドの依頼を受けることは出来ない。

 ベテランハンターに、自分を売り込み、なんとかギルドの依頼に参加させてもらおうと若いハンターが集まって来ているのだ。


 1階には、魔導具を扱う店や装備品を扱う店、薬草屋、医者、魔獣用の医者、食堂などがあり、2階には宿泊施設、3階には、警備施設があり、魔獣からの攻撃に備えている。

 この建物の警備も、ギルドの依頼が出されているので、若いハンターは、ここでお金を稼ぎながら、ベテランハンターへの交渉ができるのだ。


 アランは、食堂で食事をしながら、この施設や、ここでのギルドの依頼がどんなものかをポールとニーナに話していた。


 スタンやボッサ、アレクサンダー、チルチルも食事に励んでいる。

 この施設では、魔獣達の食事も最高の食事が用意されているらしく、みんな夢中で食べている。


 アランは、スタンとボッサ達を見た。

 お前さんたちは、働いてないだろうに、まったく。



「おい、アラン。安心して旅が出来ただろう。」

 金髪長髪髭面ハンターが、食事をするアランの肩を叩いた。


「そうだね、中々いい腕してるじゃん、あの新人くん。」

 アランは、正直に答えた。


「あぁ、結構スジがいい。馬車にいた魔法使いも、地面に立てばまぁまぁいいぜ。」

 金髪長髪髭面ハンターは、むさ苦しい姿で、爽やかな笑顔を見せた。


「あの、デカい魔獣は?」

 ポールは、気になって気になって仕方がなかったことを聞いた。


「ギルドの依頼を受けたハンター達が倒したぜ。お前さんもいつか来るか?

 」


「あぁ、連れていってくれ!」

 ポールは、興奮して立ち上がっていた。


「あぁ、来いよ。頑張る奴は、歓迎だぜ。なぁ、師匠さんよ。」

 長髪髭面ハンターは、ウィンクして、立ち去った。


 ポールは、立ち上がったまま、長髪髭面ハンターの背中を見つめていた。



 おいおい、俺は師匠じゃねー。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ