表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/133

第85話 南かよ

 アラン達は、ミーティア州の端にある町ケディアにいた。


 そこから馬車に乗り、東のリネルト州に入る予定、だった。


 ケディアの町のオヤジが言うには、姫様の体調が良くなり、雪山の雪がゆっくりと溶けているようで、川が増水したり、地盤が悪くなったりしているので通るのは危険だから止めとけとの事だ。

 これでも姫様が、雪崩や洪水にならないようにしてくれているので、俺等は安心して暮らせると言っていた。


 ……俺は、幸せじゃないけど。


「いつ通れるの?」

 アランが諦めたように聞く。


「雪が溶けきる前に、また冬が来るからなー、……春になったらだな。」

 オヤジが、笑った。


 笑えねーよ。


 だけど、ミーティア州の気候は安定しそうだな……。



「他に、東に行くルートは?」

 アランが、オヤジに聞く。


「ダント経由だな。」


「ダント!南の町じゃねーか!」

 アランは、思わず叫んだ。



 ラシフィコ州からリネルト州の間に山があり直線でリネルト州に行けないから、北経由で来たのに、山の周りをグルっと辿って、南の州から行けとオヤジは言っている。



 アランは、がっかりした。



「……アラン、南経由しかないから、そのルートで行きましょう。」

 ニーナが、がっかりしているアランの背を撫でた。


「俺も頑張るからさ。」

 ポールが、珍しく静かに声をかけた。


「ありがとう。頑張るか。」

 アランは、ようやく笑った。


 ……なんか俺、相当、酷く落胆してたんだな。

 まぁ、あまりに遠回りするから、がっかりしたけど、仕方がないよな。自然には勝てない。

 ……2人がいて良かったな。今回は、助けられた。



「しかし、南かー。楽しみだな。海があるんだろ!」

 ポールがいつも通りに、伸びをしながらニーナと話している。


 本当にお気楽だな。南に行くまでの山近くが危険なんだよ。

 あいつら、まだ魔獣図鑑買ってねぇーな!


 スタンとボッサが、楽しそうに走り回っている。


 アランは、頭を抱えた。


 くっそー、俺のまったり旅返せー!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ