第82話 束の間
今日は、お忍びデート。
お忍びなので、姫様とバレないように、ニーナにハンターの服を買ってこさせたのだが、アランはグッとエロいやつ買ってこいと言ったのに、普通の買って来やがった。
最初、ポールに頼んだが、姫様には似合わないと、普通にお嬢さんらしいのがいいと言い張るので、却下した。
お子様どもめ。
魔法使いとエロいハンターがしっくりくるんだよ、まったく、わかってねぇな。
それに、姫様には今までにないスタイルをだなと考えていたら、姫様が現れた。
ただ単にアランの好みを押し付けられている姫様は、少々恥ずかしそうにしている。
ショートパンツ、へそ出しルックと生まれて初めての格好に、顔が真っ赤だ。
くっそー、胸の辺りのエロさが足りないんだよなー。
ニーナの奴め。自分のは、結構エロいのを新調したくせに。
「さぁ、行こうぜ、アリッサ!」
アランは、手を差し伸べ、姫様の本当の名前で呼んだ。
姫様には、代々グレースという受け継がれる名前がある。
アランは、あえてアリッサと呼ぶと、姫様は、最高級の笑顔を見せた。
くっそー、胸の辺りが……。
アランは、今日ニーナから変態と言われていた。
秋晴れのなか、2人は仲良く手をつなぎ、市場でおやつを食べたりしながら、街を散策して行く。
姫様が笑い、アランも笑う。
目的地の美術館に、2人はたどり着いた。
「どんな話しがあっても、ポジティブに受け止めよう。」
アランが、姫様を見る。
「はい。そうします。」
姫様は、美術館を見た。
アランは、姫様の手を強く握ると2人は歩きだした。




