第64話 情報収集 人間のほうの
アランは、出発に向けて情報収集をする事にした。
東のジャイロという街があるリネルト州に行くには、北か南、どちらかを通るしかない。
真っすぐ行ければ良いのだが、山が立ちはだかる。
どうしたものか。
ジャイロは、南東に近いと聞くので、南回りが早そうたが、南はあまり良い噂を聞かない。
「北を調べるか。スタさん、ボッサ、行くぞ。」
アランは、街に繰り出した。
新人ハンターくんと女の子ハンターは、ふたりで装備品を見てくると出かけた。
まったく無茶なことを言うよなー。責任取れないよ。
一緒に行く、か……。
言われた時、少しだけ嬉しく感じたが、彼らを巻き込むのはなー。
そういえば、彼らの家族はどう思っているのだろう。
まだ、場所が近いから考えて無かったが、さっさと帰らせよう。
アランは、街のインフォメーションに先ずは向かった。
インフォメーションは、各州からの情報をたくさん持っている。
お得なオススメ情報やお祭り、イベント、ギルドも併設しているので、依頼を探すハンター達からも情報が入る。
仲間意識が強い彼らは、常に《《悪い情報は》》インフォメーションに伝えてくれる。
良い情報は、情報によって、だろう。
各州から大勢人が集まるから、インフォメーションはいつでも混んでいる。
ハンターも多いので、ニゲル種もあちらこちらで見かける。
しかし、ここのインフォメーションは広いよなー。
ギルドの依頼を探しに来た時も驚いたけど。
アランは、受付の男性と話し込んでいた。途中、ハンターや他の女性スタッフが加わり話しが盛り上がる。
たくさんの話しが聞けたところで、アランは、インフォメーションを出る事にした。
「うわっ。危ないだろう、スタさん、ボッサ!」
スタンとボッサは、床に横座りしており、悠然と尻尾を降っている。
目の前には、またしても大人のニゲル種が悠然と尻尾を降っている。
「また、真似っ子か!」
アランは、呆れた。
「もう、行くぞ!」
いかにも優れたニゲル種然として、スクっと立ち上がると、気取って歩き出した。
お子様が、笑う。
「昼飯食いに行こうぜ。」
スタンとボッサは、飯と言う言葉でリセットされお子様に戻った。
アランは、昨日からお昼はこの店と決めていた。
「おー、見ろよ、スタさん、ボッサ。鶏肉がくるくる回ってるよ。」
店のショーウィンドウには、今、まさに、焼かれている丸鶏が、棒に串刺しにされた状態で、横に三羽並んでくるくる回っている。
「あの照り!程よく油がキラキラ輝いてじわじわ焼かれているよ。うー、たまんない。」
ハンターがニゲル種を連れて店に入って行った。
「よし!店に入るぞ。野獣ども!」
アランの後をお子様サイズのスタンとお子様のボッサが我先にと店に入って行った。




