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第60話 ビビディバビディブー

 ヘトヘトになっている新人ハンターくんと女の子ハンター、そして相棒達を街に、運ばなければならない。


 アランは、カバンから小さな箱らしき物を取り出した。

 箱を下に起き、魔法をかけると荷馬車になり、アランが、杖で光りを放つと光りは、馬の形になり荷馬車の前に現れた。


「何それ、スゲーな。」

 まだ、地べたに座ったままの新人ハンターくんが力無く呟く。


「世の中には、カボチャを馬車に変える魔法使いもいるって妹が言ってたから、こんなこと大したことないさ。俺も頑張ってそんな凄い魔法使いになりたいよ。」



「……それ、童話に出て来た。」

 女の子ハンターが、小さな声で呟く。

「俺も、小さい時、隣に住んでた女の子が言ってたの聞いた。」

 新人ハンターくんもポツリと呟いた。


「……しかし、どうしたら、カボチャから馬車だなんて、まったく違う物に出来るのかな?……本当、天才だよ、その魔法使い。…もしかして魔女なのかな。魔女は魔法使いにはない、特殊な能力を生まれつき持っているって言うからなぁ……、まぁ、とにかく帰ろうぜ。」

 アランの言葉に、2人は何も言わず立ち上がった。

 アランに、薬草を使ってもらったので、楽になっている。




「今まで、ご苦労さま。」

 新人ハンターくんが、ロクドを撫でながら呟いた。


「……どうしたのよ、急に。」

 女の子ハンターが、新人ハンターくんの横に来た。


「なんかさー、俺はまだまだだなーって思って、これから稽古をたっぷりして、ギルドの依頼を一つ一つ地道にこなしてって……。そう思ったらさぁ、なんか……。」


「…まぁ、なんか分かるわ。ロクド様、ご苦労さま。」

 女の子ハンターも、ロクドを撫でた。



 アランは、2人の様子を見ていた。

 ロクド様は、さっき草むらに入っていったから、それ違うけどね。

 ただ、今は何も感じないけど、大きさが同じぐらいだし、だいぶ前に旅立ったロクド様かもしれないな。


「行くぞ。」

 アランは、スタンとボッサを抱え上げ、荷馬車に乗せる。


 2人は、荷馬車に乗り、それぞれの相棒を抱きしめた。



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