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第56話 今出来るフル装備

 新人ハンターくんと女の子ハンターが、アランの前に立つ。


「2人とも、剣を買ったのか。」


「だって、弓で攻撃ばかりって言うし、お前、唯一、剣がまぁまぁ出来るんだろう。」


 いちいち腹立つなー。


「俺は、特級魔法使いでありながら、剣の達人なんだよ。」


「どうでもいいから、稽古つけてよ。今度は、ミスしないわ。」

 女の子ハンターは、たぶんチルチルを危険な目に合わせたことを言っているのだろと、アランは思ったので、生意気発言については、諦めた。


「じゃぁ、後は……。」

 アランは、店主に言って、魔石を6個とそれをつける鎖も買った。

 魔石は、小さなものだが、御守りとしてハンターの多くが持っている。

 魔法使いや魔導具を扱う店に頼んで、色々強度を付け足しながら、大切にしているものだ。


 アランは、出来る限りの強度を付け足し、2人と魔獣達につけてやる。


「最後に、鎖が切れないように魔法をかけて出来上がり。」

 みんなの鎖が、キラキラと輝きながら首のまわりを一周すると、光りは消えた。


「さて、行くか。何が先だ、ギルドか稽古か。」

 アランは、いつの間にか自分を含めた行動になっている違和感を払拭して聞いた。


「稽古は、ギルドの依頼を受けながらがいい。」

 新人ハンターくんに、女の子ハンターも同意したので、ギルドの依頼を見に行った。



 ゾロゾロと若いハンターが来たので、ギルドで働くオッサンが、つまらなそうに対応している。

 アランは、ギルドの依頼を受けるのは、彼らに任せてみた。


 2人が、考えた結果、持って来た依頼は、街からそれほど遠くない畑を荒らす魔獣グリン退治だった。


 結構、ハードなの選んだな。

 アランは、自分もいるし、問題ないので承諾した。



 アラン達は、街でお昼を買って出発した。


 アランは、街に着いたら絶対食べようと思っていた名物が買えたので、上機嫌だった。


 それは、屋台で買え、食べ歩きできる。

 厚切りに切られたハムをこんがり焼いて、少し外側が硬いパンで挟んだものだ。

 この街は、たくさんの人が行き交い商売するので、とにかく忙しい人ばかり。だから、食べ歩き出来る昼食は大人気だ。


 アランは、すぐにでも食べたかったが、畑に着くまで我慢することにした。

 この待ち時間が、さらに美味しくするに違いない。


 アランは、上機嫌でスタンとボッサに、寄り道するなよと声をかけた。



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