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第44話 人間様々

 アランは、防御壁を巧みに使いながらみんなと戦っていた。


 新人ハンターくんは、アレクサンダーがいないため戦いづらそうだ。


 だいたい、新人ハンターくんの相棒をもしかしたらボッサやスタさんだと思われたのかな。


 なんか、子供扱いされて、新人ハンターくん可哀想。


 子供ハンターと相棒の魔獣の子って感じに見えたのかな。


 ハンター協会だって、一応年齢制限とかルール作ってるだろう。


 そんなのも無い時代の人だったりして。

 やっぱり、初代会長か。クリストファーって。


 あー、厄介だなー。

 早めに決定打ほしい。


 アランの攻撃を防御壁で、防がれている。

 同じことしてるな、これ。


「来たわ!」

 また!彼女が嫌な笑みを浮かべる。


「マジかよ。」

 違うミヨンドレが、洞窟の奥から出てきた。

 だが、先ほどのミヨンドレより、動きが鈍い。


「……こっちか。」

 多分、こっちのミヨンドレが彼女の相棒だろう…。


 アランは、炎でミヨンドレを火炙りにした。


「止めてー!」

 彼女の悲痛な叫びが響き渡る。


「許さないわ!」

 彼女はミヨンドレの炎を消すと、執拗な攻撃を、アランに始めた。


「何が違うの?この子は、人を襲ったことなんかなかったわ!」

 彼女の形相が変わる。

 憎しみで、アランに別の誰か達を重ねているようだ。


 たしか、昔は、相棒の種類って決められて無かったよなー。

 協会とかギルドとかが出来た頃、ルール決めが多くされて、比較的に人間の言うこと聞くような種類ばかりに決められたんだよな。

 そうじゃないと、魔法で奴隷のような扱いをする輩が多くいて、とかなんたらで、人間に危害を与える種類は相棒とは認められず、討伐対象になったって話し。


 まぁ、本当に人間様々だよなー。


「だけど、人間食べたんでしょ?」

 アランは、疲れていた。

 ルールって、俺が決めてないし。


「栄養が必要なのよ!」

 さっきまで艶のあった声が、今やドスの効いた声で、アランに迫る。


「その小さいのだって、野良で人間襲えば、討伐対象じゃない!」

 ボッサを、杖で串刺しにしようとするが、スタンが彼女の腕に噛みついた。


「痛い、こいつだって!」

 彼女は、スタンを壁に投げつける。


「スタさん!」

 スタンは、ヨロヨロと立上がった。


「いったい、何が違うって言うのよ!」

 彼女は、怒り狂って叫んだ。


「あんたたちには、死んでもらうわ。」

 彼女の言葉とともに、洞窟の奥からデンガが現れた。


「デンガなんて、人の言うこと聞かないんだから、魔法で奴隷扱いにしてるんだろう。あんただってずいぶん酷いと思うけど。」


 アランは、心底イヤそうに彼女を見た。



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