第37話 やっぱり行くしかない
魔法使いたちが、デンガを倒した音がした。
デンガは、砂ぼこり舞う中に横たわっていた。
デンガは、魔獣の餌として活用されるので、魔法協会の倉庫に送られる。
魔道具を使えば、簡単に送れる。
ハンターたちも持っている便利グッズだ。
今回は、ギルドの依頼を複数で受けているので、賞金やポイントなどは、後から上乗せして入る。
元の依頼の賞金が良いのだから、後から魔獣を倒せば、どんどん上乗せされる。
デンガを3体倒したんだから、どんだけ上乗せされるんだろう。
魔法使いのリーダーも、やって来た。
強面から、話しを聞いている。
うわー、眉間に凄いシワ出来ちゃってるよ。
分かるー。俺もヤダもん。
「アラン、私は洞窟に入った魔法使いたちを助けに行かざるを得ない。試験官の役目に無事に帰還させることも含まれていた。」
魔法使いのリーダーは、ため息をついた。
気の毒に。
「俺も行くよ。」
強面が、仕方なさそうに呟く。
もう、どんだけ良い人たちなの。
アランは、ため息をついた。
「ハンターと魔法使い、共に洞窟に入るメンバーを選抜してくれ。」
アランは、ふたりのリーダーに伝えると、空で一筆書き始めた。
空に浮かぶ紙に、ペンがさらさらと書いていく。
早く来い、ばーか!
これだけじゃ、来ないか。
アランは、魔獣の名前と、魔法使いとハンターが洞窟で捕まっていると付け足した。
空で、紙が鳥のような形になると、アランは、フーッとひと吹きした。
まるで本物の鳥のように飛んで行った。
「誰に送ったんだ。」
強面が、鳥のような手紙を見ている。
「お偉いさんにお願いだよ。」
アランは、怒っているので、礼儀というもんを……、誰が使うもんか。




