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最終話 未来

これにて完結となります。

 ——遥か遠くの未来にて


「——そして、悪い悪い竜の王様は言いました。我の炎でこの世界を燃やしてやるぞー!竜の王様に人間とエルフと魔族は立ち向かいました。けれど、竜の王様はとてもとても強くて、倒すことができません。そこに!一人の騎士が現れました!騎士はものすごい速さで竜の王様の心臓を、持っていた剣で突きました。竜の王様の心臓はズキズキと痛みました。すると、体が灰に変わり消えてしまいました。竜の王様を倒した騎士は、みんなからすごく喜ばれました。それから世界の平和はいつまでも続きましたとさ、おしまい」


 女性の先生が絵本を読み終えると、生徒たちからの拍手が起こる。


「みんなは聞いてどう思ったかな?」


 先生が聞くと生徒たちは元気よく「はーい!」と手を挙げる。


「じゃあマーヒュン!」


「きしがすごくかっこよかったです!みんなのために、たたかってすごくゆうきがあるとおもいました!」


 人間の男の子は目を輝かせて言う。


「うんうん!ほんとそうよね!じゃあゾクマ!」


「ぼくもおんなじ!すごくかっこよくて、おもしろかった!」


 額に小さな角を生やした魔族の男の子は興奮を抑えきれない様子で言う。


「私もこの絵本はすごく大好きよ。じゃあー他には、あれ?どうしたのフルエ?具合でも悪い?」


 教室にいるみんなが元気よく手を挙げる中で、耳の長いエルフの女の子は俯うつむいていた。


「なんか……かわいそうだなって……」


「誰が可哀そうなの?」


「竜の王様。みんなからイジメられてるように見えたから……」


 女の子の言葉に他の生徒たちはゲラゲラと笑いだす。


「何言ってんだよー。竜の王様はすっごく悪いヤツなんだぞー」


 ある生徒が言う。


「そうだよ。こんな悪いヤツ倒されて当然だって」


 またある生徒が言う。


「こらこらみんな笑わないの!とても素敵な感想じゃないの!フルエ、あなたの優しいところ先生はすっごく大好きよ」


 フルエは先生に褒められて、俯いたまま、はにかんだような笑顔を見せた。





ここまで読んで下さった皆さま、本当にありがとうございました!


数多の新人賞に落ちずっと眠っていた作品ですが、皆さまが読んで下さったおかげで、この物語にも意味があったのだと思いました。


最後にぜひ感想をお願いします!


作品に関することであればなんでも構いません。

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