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闇夜からの使者

 夜になりボアの肉がアイテムボックスの底に残ってたから生姜焼きぽいものを作ってみた。皆はご飯なしでも美味しそうに食べてたけど、私は白い炊きたてのご飯が食べたくてしょうが無かった。

 「本当に来るの?」

 「ええ、大丈夫です。信じて良いかと」

 「その根拠は?」

 「今は感としか言いようが無いです」

 「う〜ん…そっか。ま、ジュランを信じますよ!」

 「ふふっ。改めて信じますとか言われると照れますね…」

 「え?そう?!」

 ジュランの笑顔が可愛かった。

 そんな話をしていると草の上を何かが近づいて来る足音がする。その足音が近くまで来て止まる。

 「ファルカス帝国第一騎士団のガレです」

 騎士団の制服とでも言うのか、皆同じ格好をしていた。

 「同じく第一騎士団のシャルムです」

 「ドルアドラです」

 3人の騎士が名を名乗った。

 ジュランが私の前に出て紹介を買って出てくれた。

 「奥からフェンリル様です。神子様と契約されて名をコハク様と言います。隣はアッシャムです。その隣が神子様の珠子様です。私の後ろにいるのがミリロです。改めて私はジュランです」

 「あの、巫女様?というのは」

 「申し訳ありませんが詳しくお話することは出来ませんが、聖女のお力を持つ御方です」

 「「「・・・!!!」」」

 騎士達が一様に驚く。

 その様子に私達は困惑する。聖女は確かに希少だが世界に1人ではない。国ごとに1人とはいかなくても他国を探せは他にも数人は居るだろう。そんな事帝国騎士達が知らない訳がない。

 ジュランやアッシャムを見るが、2人とも騎士達の様子に思い当たる理由はなさそうだ。

 「あの…何か」

 私が意を決して問うてみた…。

 ガレと名乗った騎士が申し訳無さそうな顔になり答えた。

 「ユウから貴方が一緒に王国から追い出された人だとは聞いていましたが、まさか聖女様だったとは思いませんでした。でもそれなら皇帝の執着にも納得です。皆が困惑するほど異様に貴方に拘っている様に見えましたから…」

 「そうでしたか…。皇帝は何故私に?中村君が私の事を話していないのなら何処からお知りになったのでしょうか?」

 私がそう尋ねると騎士達は顔を見合わせて首を傾げる。私が聖女だから拘った事には納得して、聖女で在るという情報の出処に疑問は持たなかったのね…。

 「ま〜、これだけの大きな国の皇帝です。情報源なんていくらでもお持ちでしょう」

 適当に流すことにした。

 私達に危害が加わる事では無かったが、後でこの情報源はカルマさんだと知らされた。そういえば帝国の魔導師だったけ…。皇帝とお話できるくらいの人だったのね。私、すごい人に魔法教わってたのね。

 「あ、そう言えばどうしてここが分かったんですか?」

 「「「???」」」

 騎士達は私の質問の意味が分からないようで皆黙った。

 「私達、当初の予定とは違うルートを通っているんです。なのに何故?」

 「・・・・ずっと後を付いてきておりました…」

 ?!どゆこと?

 私は騎士の話にフェンリルやジュランを見るが首を振られた。アッシャムも同様に。しかし、凄い子のミリロは気付いていたらしい。それをミリロが喋ったらジュランがすごい剣幕で怒ってた。

 「どうして気付いた時点で私やフェンリル様に言わなかったのですか?そもそもあなたという人はいつも肝心なことを黙ったままなんです。必要のないことは無駄なほどおしゃべりなのに!いいですか!・・・・・・・・・・・・・・」

 ミリロは慣れているのか平気な顔でジュランの怒鳴り声を右から左に聞流している。それが分かっているからジュランの声もどんどん大きくなっていく。

 その様子に騎士達は驚き、萎縮している様子。

 フェンリルとアッシャムも火の粉が飛んでこないように吾関せずという顔をしている。

 ジュランだけがヒートアップを繰り返している。

 終わりが見えないお説教にガレと名乗った騎士がストップを掛けた。

 「申し訳ありません。しかし我等は隠蔽の魔法を使っておりました。その理由もお話いたします。あなた達は知る権利があり、知らなければいけないことだと思います」

 ガレがジュランとミリロに向かって静止するように手を伸ばし2人を止める。

 その状況にミリロとジュランも止まる。

 「ではその理由をさっさとお話しいただけますか?」

 ジュランが怒りの矛先を騎士へと向ける。その静かな怒りに騎士は一歩引き下がる。しかしそこで踏みとどまり話を始めた。

 「我々は皇帝の指示により皆様の後をつけさせて頂きました。しかしあの男にはそれは知らせていないですし、知られてはいけないということでした。皇帝はあの男と表向き手を組んでいますが、皇帝はあの男をこの世界から葬り去ろうと考えているようです。我々騎士団すべての騎士が其の為に動いています」

 「それは予想の1つでした。皇帝がタカシ・シラヤナギに使われている事も予想の1つでしたが・・・」

 騎士の話にジュランが嫌味で返した。まだ怒りが収まっていない様子・・・・。これにはミリロの顔が青くなっていた。

 私はアッシャムにそっとジュランの怒りが収まらない理由を聞いてみた。

 「騎士たちに敵意や悪意と行ったものは無かったのでしょうが、それでも味方かどうか分からないものが後をつけているならば皆で共有するべき情報です。それをミリロは黙っていたのです。ジュランが怒るのも無理は無いかと。僕ですらこの行動には納得がいかないくらいですから、ジュランは更にでしょう。珠子様を危険に曝す行動です」

 そうか、フェンリルが万全でない今、3人が戦士として戦わなきゃいけない。私はやっぱり守られているだけ・・・・・。私も強くなりたいなぁ・・・・。

 「皇帝は愚帝ではありません。あの方はとても賢い方です。あの男の目的も既に探り当てています。それをお伝えする為でもあり後をつけたのです。しかしあの男も皇帝の裏切りを警戒しています。そのため我々が貴方がたに接触したことは知られてはいけないのです。隠蔽魔法の最上級の魔法を掛けてもらいあなた達をつけました。この魔法はハイエルフの村から派遣されてきたプビュレというものが掛けてくれました。そこにいるアッシャム殿の故郷の生き残りです」

 この言葉に私達皆が、いや、フェンリルとアッシャムが1番驚いていただろう。

誤字脱字報告宜しくお願いします。


更新が出来ず申し訳ありません。

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