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森からの使者

少し短いです…。

 テントまで戻ると、フェンリルとアッシャムが寝ていて2人の寝相がそっくりでミリロと笑ってしまった。

 「だって方や魔獣で方やハイエルフだよ…。こんなに寝相って似るものなの?」

 「はははは…本当に。種族の違う親子みたいですね。ぷぷぷっ」

 2人の側で話していたからか、フェンリルがファ〜と欠伸をし私とミリロを片目でジロリと睨んだ。

 「煩いぞ!われを嗤うとは趣味が悪いのではないか」

 「ごめん」

 「フェンリル様ごめんなさい。余りにも2人が似てたから…」

 ミリロがそう言うとフェンリルはフンッと鼻息一つで返した。

 そういう所は似てないのね…。アッシャムは嫌味を言われても雑な返しはしないからね。

 ま、フェンリルぽいと言えばそうだから仕方ないけど。

 「ジュランはまだ帰ってないんだね」

 「ああ、お主らだけだ。ジュランは帰ってない」

 フェンリルが答えてくれる。

 薪が集まらない?そんな事はないよね…?

 「ジュラン、探しに行ったほうが良くない?」

 そう話すとアッシャムが目を開けて頷く。

 起きてたんだね・・・・・。

 「僕が探しています。フェンリル様をお願いします。珠子様は食事の準備を始めていてください」

 そういうアッシャムは直ぐにジュランを探しに飛んでいってしまった。すごい速さで地面から30〜40センチ離れた低空を飛行していった。

 「さすがハイエルフだな。飛行魔法が使える種族でもハイエルフ程上手く飛行する種族はないからな」

 「そうなんだ」

 「ああ、エルフのジュランでもあそこまでの飛行は出来ぬ。魔法を習うと言っていたが、まだ覚える気が有るならアッシャムに習うと良い。ジュランやミリロでも教えられるが、できる魔法の種類の桁が違うからな」

 「エルフも相当魔力豊富で争いになると魔法攻撃が主なんでしょ?そんなエルフよりハイエルフって魔力豊富なんだ」

 「魔力は個人差が有る。だから一概にハイエルフの方が上とは言い切れないが、使える魔法の種類は圧倒的にハイエルフだな。ハイエルフ以上に魔法を使いこなす種族はいない。村の連中も特性と言っていたがより上手く使えると言う意味で、それ以外の魔法が使えないと言うことでは無いのだ。お主に1から説明するのが面倒で其の辺は説明していないようだがな」

 ・・・・・皆酷くない?!

 「私、そんなにバカな子じゃ無いもん!」

 私が不貞腐れてそう呟くと黙って話を聞いていたミリロは笑った。・・・・・ミリロにまた笑われた。

 「そんな事より先ずはジュランの安全だ。アッシャムが返ってくるまで大人しくしておれ!」

 フェンリルにそう注意され私とミリロは大人しく食事の準備を始めた。

 今日は串焼きを作る事にした。調味料が心許無くなってきたので、調味料をあまり使わずに済むメニューに決めた。

 材料を一口大に切っていく。当然野菜も!

 フェンリルに野菜のみの串焼き食べさてやる!クックックック・・・・・。

 私が切った野菜や肉をミリロに串にさしてもらいどんどんと下準備を進めていく。串差しがほとんど終わった頃アッシャムとジュランが帰ってきた。

 その姿を見たミリロとフェンリルは明らかにホッとしているようだった。

 「ジュラン、何処まで薪拾いに行ってたの?」

 私の言葉にアッシャムは緊張し、ジュランは困り顔。どうしたのかと思っているとミリロがジュランを見て目配せをする。

 2人で通じ合って・・・・・。これもラブ・・・・かな?

 2人とも戻ってきたので火を起こし、串焼きをどんどん作っていく。焼いた先から皆がどんどん手に取り焼きが追いつかないほどだった。フェンリルの分はミリロやアッシャムが都度串を外し皿に取ってあげていた。その為野菜だけの串が大量に残り、私がそれを食べる羽目になった。

 別に野菜嫌いじゃないから良いけど!私もお肉食べたかった〜!


 食事が終わりテントの周りで寛いでいるとジュランが遅くなった理由を私に話してくれた。

 「今までは神子様に無用な心配をさせる必要は無いと黙っていることが多かったですが、これからは全てお話させて頂きます。よろしいですか?」

 「うん、分かった。ちゃんと聞くよ」

 「では、薪拾いに行ったのは、森の浅いところに数人の気配が有ったからです。フェンリル様にアッシャムを着けたのもその為です。殆ど回復していると言っても、万全では有りませんから。ミリロに薪拾いに行かせなかったのは、森に潜む者の目的が分からなかったから。目的がフェンリル様では無くミリロなら危険に態々放り込む様な物です。アッシャムも同様に」

 「そっか、ジュランなら誘拐とかの可能性がミリロやアッシャムよりは下がるって事だね。でもジュランも気を付けてよ!ハイエルフじゃ無くたってエルフだって十分危険なんでしょ!」

 私がそう言うとジュランは笑顔で頷く。

 「で、結論ですが、皇帝の使者でした」

 ?追手じゃなくて・・・。使者?

 「どっちにしたって拙いのでは?」

 「いえ、使者から聞いた話は…。私が話すより直接聞いたほうが良いでしょう。夜、闇に紛れてこちらへやって来ます。その時使者からお聞き下さい」

 ジュランはそう言うとニッコリと笑った。

 ま、ジュランがこんな顔してるなら大丈夫なんだろうけど・・・・・。あの領主と皇帝は仲間なんじゃ・・・・・。どういう事だろう?

 それも夜使者から聞けってことだよね…。不安だ。

 

誤字脱字報告宜しくお願いします。

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