新たな仲間
巨大地震が警戒されています、夏休み・お盆休み中かと思いますが、台風や熱中症にも気を付けて楽しく過ごせることを願っております。
私達は食事を終え部屋へと戻った。
青年はアッシャム・ストラバウスと名乗った。ミリロが少しクビを傾げたが何処かで聞いたことある名だったのかも。
「アッシャムって呼ぶので良いのかな!?それともスロラバウスって呼んだほうがいい?」
「アッシャムもしくはアッシュと・・・・・」
「分かった。よろしくね。私は珠子、エルフがジュランで獣人がミリロ、フェンリルはコハクだよ」
「宜しくお願いします。それと、僕は・・・・・」
「?何?聞きたいこと在れば聞いて」
「いえ、その、僕は奴隷なんですよね?・・・・・。皆さんの部屋に入っても宜しいのでしょうか?」
「・・・・・・、今更・・・・・・?」
私が素の返事をしたら、アッシャムの顔が真っ赤になった。ハイエルフでも恥ずかしいと顔赤くなるんだね〜.......。ちょっとほっこりした所で、私は考えていたことをアッシャムと3人に話した。私達と一緒に旅をしないかと。終点まで一緒でもいいし、途中で別れてもいい。どうかと提案してみらた、3人はOKと言ってくれた。アッシャムは・・・・・。
「ご迷惑でなければご一緒したいです・・・・」
そうアッシャムが答えるとフェンリルはアッシャムを見た。
「われと一緒に居るのは嫌では無いのか?」
「・・・・いえ、別にそんな事は無いです。先程の話のせいでは無いですが、我等ハイエルフの中ではオーテント神はいい神ではありませんでした。昔から地上のものには非情な神でした。試練だけ与え救いは与えない。水害で街を滅ぼされたり遠くの戦争だったものがいつの間にか自分の街が渦中になっていたりなんて話が100も1000も出てくる神なんです。だからオーテント神の姿を見たという話を聞いてからフェンリル様もホワイトドラゴン様ももしやとは思っていました。だから恨みは全てオーテント神にあり、フェンリル様には無いです」
言葉通りには受け取ることは出来ないと言ったところが本音だったけど、私達はアッシャムの言葉を一旦素直に収めることにした。一緒に居れば何れ本音を話すだろうと考えることにしたからだ。
「あ〜、それからジュランが食堂で言ったよね!?アッシャムはもう奴隷じゃ無いよ。だから自分を奴隷なんて卑下しないで」
そう言うとアッシャムはまた赤い顔をして俯いた。染み付いた感覚にジュランの言葉を忘れてしまっていたのだろう。恥ずかしかったようだ。ちょっとかわいい。
何にしても仲間が増えた。楽しくなりそうだ。
「さ、明日はちゃんと出発しますよ。早く寝ましょう。アッシャムもベッドでちゃんと寝て下さい。しっかり体を休めて明日からの旅に備えて下さい」
「はい。では遠慮なく使わせていただきます」
朝になりその日は皆で朝食を取った。
宿の人が途中で食べてとおにぎりのお弁当を持たせてくれた。初代領主から伝わった物だと宿の人が自慢げに語っていたのが印象的だった。思わぬところでの故郷の味に少しだけ胸が熱くなった。
支度を整え、宿を後にした。帰り道にまた寄りたいと一言付け加えることも忘れない。女将さんは笑って待ってるよと言ってくれた。この街に来れて同じ日本人の話を聞けたことは大きなことだったけど、それ以上に皆とこの宿に泊まれて良かったと思った。
「さ、張り切っていくよー!」
「何を言っている、お主はわれの背に乗っているだけだろう。大変なのは小奴ら3人の方だ。所でアッシュお主飛行魔法は?」
「ええ、使えます。エルフもそうでしょうが、ハイエルフも幼き頃に飛行魔法は習います。そうしてエルフハイエルフ刈りから逃げる訓練をします」
「そういうことだ。分かったらお主は無駄に張り切るな」
「はい・・・・・・」
私はフェンリルの言葉に力なく返事をし頷く。事実だから反論の余地はない。
「でもさ、そうは言うけど皆飴要るんでしょ?」
「「「当たり前です(当たり前だ)」」」
3人からの反論に私は自分の立場を理解した。自力で移動しない私はこの5人の中で一番下なのだと悟った。3人からの反論はせめてそのくらいは役に立てってことだろうなと・・・・・。
旅の途中の料理も頑張ります。皆をちゃんと目的地までたどり着かせられるように・・・・・。
フェンリルが私の顔を見て”フンッ”と笑った。
何でもかんでも見透かしたみたいに、ムカつきます!私はフェンリルを睨み付けたけど、いつものごとくスルーされた。
いつものやり取りをしながら歩いていると外壁の所まで来ていた。
さ、ここからまた旅が始まる。アッシャムが加わったことで旅の続きなんだけど、新たな旅に出る気持ちだ。カルマさんの手紙を届けなきゃね。旅の目的も忘れてないよ!温泉があるってみたいだけど、それは目的を達成してからのお楽しみ。
フフフ・・・・フェンリルも絶対に温泉に落としてやる!もとい、お風呂に入れてみせる。
そんな私の思惑は置いておいて門を出て、フェンリルに跨る。フェンリルの合図で皆一斉に走り出した。
誤字脱字報告宜しくお願いします。
ちょっと短くすみません。
新たな出発をしたので、新たな仲間を加えた話を沢山更新していけるように頑張ります。




