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初めてのカレー

私達は順調に旅を続けていた。当初の予定通り食料等の補充以外で街へ寄ることはせず、フェンリルの結界で就寝時の安全は確保しつつ、楽しく旅をしていた。

 「旅は順調だろ?!明日は森の近くを通る。そこで少し狩りがしたい。クピドと一緒に居る時も、われだけの時も、2〜3日毎に狩りはしていた。運動も兼ねてだが。駄目か?」

 フェンリルのその言葉にジュランとミリロが私を見る。フェンリルも走りながら背に居る私をチラッと見た。

 「う〜ん、そうね…。その森の近くには何の位で着くの?」

 「明日朝から走って昼よりは前に着くはずだ」

 「そう、なら、着いてから夕飯前までそこで狩りをして、森の近くは危ないだろうから、少し移動した先で野営しましょ!どう?」

 私の提案に2人は笑顔で頷く。フェンリルは嬉しそうに尻尾を振る。

 折角の楽しい旅なんだから窮屈を感じては意味がない。そう思い明日は狩りをすることにした。私はその間簡単なお菓子でも作ろうかな!?

 うん、ジュランもミリロもフェンリルと狩りに行きたそうだし、私はまだ上手く狩れないし森の外で待たしてもらおう!そうとなれば、明日の晩御飯はしっかり食べたいよね・・・・・?!何にしようかな?

 「皆明日の晩御飯何食べたい?明日狩りに行くならガッツリしたものが良いよね?」

 「今日の晩ではなくてか?」

 フェンリルがそう聞いてきたので、今日の晩御飯は事前に行った通りカレーにすると言った。

 「神子様、私肉の揚げたやつ食べたい」

 ミリロが言い出したのは多分以前に1度だけ試しに作ったことのある肉団子っぽいものだと思うけど…。

 「あの肉団子でしょ?本当にそれで良いの?ジュランとフェンリルは?」

 「われは食ったことが無いから食ってみたい」

 「私もあれが良いです!とても美味しかったです」

 ジュランとミリロの感想を聞いてフェンリルが「ほう、楽しみだ」って言ってるし、じゃ肉団子作りますかね~。でもこの前の試作失敗してるはずなんだよね・・・・・。その時もジュランとミリロで全部食べちゃったから私は味見に摘んだ1個食べただけなんだけど、正直美味しくないなって思ったから2人に申し訳なくて…。でもこの反応を見ると2人には好みの味だったのかな?料理酒代わりのお酒と味醂を間違えたんだよね…。同じ様な瓶に入ってるから…。味見に食べたやつは微妙だったんだけど、ま、今回は間違えずに作ってみて評判悪かったら元に戻そう。

 そうして本日の野営場所に到着。この会話ずっとフェンリルの背に乗ってしてたから、ちょっと怖かった。舌噛みそうで。

 水や薪は皆に頼んで私は本日の晩御飯の準備。今日は・・・・・カレーにするって言ってあったんだ!

 キャンプみたいじゃん!!私は元の世界の家族旅行には連れてってもらえなくて、酷いと冷蔵庫も空、カップ麺も無いまま、お金も置いていかずに何日も居なくなることもザラだったから、今回の野営でのカレーは楽しみだったんだ!早速、こっちの世界で手に入ったスパイスを調合。こっちでは当然便利なルーは売ってないから自分だけのスパイスを作る!クミンやジンジャー、ターメリック、カルダモン、シナモン、等手に入った物を調合していく。肉や野菜を炒めた鍋に水と調合したスパイスを入れて味を見つつ煮込んでいく。グツグツと言い出すといい香りがしてきた。香りにつられて3人とも鍋の側へ・・・・・。

 「そんなに近付くと火傷するよ!3人とも!!」

 そう強く言ったら少しだけ離れた。

 ま〜この匂いならしょうがないか....。私はそれ以上は強く言わずに近づきそうに成ったら目で『待て!』といい、焦げ付かないようにかき混ぜながら煮込んでいった。ご飯もいい感じに炊けたようで、蒸気がブワァッと上がる。こっちのお米は元の世界のインドだったかインドネシアだかの外国の細長い感じのお米。カレーには会うんだよね〜!!日本米っぽいお米も見たこと在るけど、お店の人に聞くと見た目だけで日本米とは味が全然違うみたい。以前の旅の時に3合分だけ買ったけどお店の人が言うように思ってた味と違ったから今回はこっちの世界で主流のこのお米にしてみたんだ。

 もうそろそろ良さそうかな。

 「出来たよ〜!」

 そういうと私の目の前でお皿を持って、フェンリルは皿を咥えて待っていた。

 「・・・・・お待たせ・・・」

 「神子様、神子様、これがカレーと言うものですか?」

 「そうだよ」

 ジュランがカレーライスを盛った皿を見つめ聞いてきた。なんとも・・・・今にも涎を垂らしそうな顔だ。ミリロもフェンリルも目が釘付けです。

 「さ、食べよ。辛かったら言ってね。調節出来るから」

 そういうと皆一斉に口にカレーを入れる。

 するとまた一斉に「ん〜!!!」という声が聞こえる。美味しかったみたいで良かった。私も食べ始める。星空の下でカレーを皆と一緒に食べる。こんな経験が異世界にやってきて経験出来るとは思っても見なかった。初めは聖女と言われ、バカ王族に殺されそうになって、オリファンに食べられるかと思ったら助けられて、こうして幸せに暮らしてる。元いた世界でも幸せなんて無かった。人生って不思議なものです。幸せって何処にでも諦めなければ在るものなのかもしれない。そんな事を思って美味しそうに口いっぱいにカレーを頬張る皆を見た。

 「神子様、おかわり良いですか?」

 「神子様、神子様私も!!」

 ジュランとミリロがお皿を私へ差し出してくる。フェンリルも前足で皿を押し出してきた。

 「はいはい、皆おかわりね」

 私は皆の皿を順番に受け取りご飯とカレーを盛って返してあげた。

 

誤字脱字報告宜しくお願いします。


昨日更新しようと思っていたのですが、仕事から帰って直ぐ寝落ちしました。すみません。

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