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私達の出発

すみません。少し短いです。

あれから何度かタイフーンを使ってみたけど、フェンリルが指摘してくれた通りで間違いなかったようだ。カルマさんにも見てもらったけど、魔力変換は確かにタイフーンの属性に変換されているらしかった。

 以前カルマさんが大丈夫と言った時もタイフーンの属性に変換されていたんだって!でも多分つむじ風とかを想像した辺りから風属性に変わってしまって、その認識が無いから出来ないままだったんだろうって言われた。

 「後はこれを掌に乗せられくらい小さくしたり、大きくしたりを自分の意思で出来るように訓練を続けな!また変なイメージして出来なくなるんじゃないよ」

 「アハハハ…。気を付けます…」

 そんなこんなでその2日後、カルマさんと村長さんに2週間後旅に出ろと言われた。

 なんでも雨季が本格化するらしく、今年はそこまでの被害は出なくとも、村を出ることは難しくなるだろうって。だから出られなくなる前にミネアノに向けて出発した方が良いとのことだった。

 ジュランやミリロ、フェンリルに確認をしたらもっと早くても良いと言われた。なので最大2週間後の本格的な雨季の前には出発することにした。

 

 それから数日するとカルマさん達が言っていた通り雨が続く日が出てきた。2〜3日雨の日が有ったり、朝や夕方結構な勢いで降ったりと本格化しているのを肌で感じた。それに伴って私達も旅支度を急いだ。

 ジュラン達の希望どおり2週間を待たずに出発することにした。

 「済まなかったね。もっと余裕を持って言っておければよかったんだけどね」

 「いえ、私達もまた皆で旅に行きたかったし、ちょうどよかったですよ。ミネアノに着いたらタィエナイさんを訪ねれば良いんですよね。ちゃんとカルマさん達の事伝えてきます。手紙も責任を持って渡しますね」

 「ああ、頼んだよ。タィエナイとは魔導師団を辞めた時以来会ってないからね。本当は会いに行きたいんだけど、今はちょっと無理そうだからさ、珠子頼んだよ。タィエナイの様子を手紙で送っておくれよ。楽しみにしてるからね」

 そんなカルマさんの言葉に申し訳無さそうな村長さん。そんな村長さんに「いいんだよ」と声を掛けるカルマさん。本当にこの夫婦仲いいよなぁ・・・・。

 そんな話をしているとフェンリルがじれてきたのか、鼻で私の背中をツンツン突いてきた。

 「痛い。分かったから。直ぐ出発するよ」

 その風景に見送りに来てくれていた人達が皆笑っていた。フェンリルはそんなのお構いなしで、早くしろ!って目で私を見ている。私は溜息をついて、「では、行ってきます。お土産沢山持って帰ってきますね!」と言って、村を後にした。

 以前の旅立ちは目的が有って出発したはずなんだけど、目的地でのことと言いフェンリル達の立場といい、皆本心では楽しい旅では無かったのかもしれない。でも今回はそんなもの一切なし!カルマさんの知り合いを訪ねて温泉に入ってのんびりして、皆と楽しい旅の始まり。

 私もジュランにミリロ、それとフェンリルと一緒に楽しい旅にするぞ。そう意気込んで森の中を進み、亡国テントーレ王国の東の端の街、ビタカの外壁が見える街道まで出て、そこから大森林とは逆の南東方向へと進路を取る。大森林から皇国に入る正規のルートが在るみたいだけど、この時期大森林も雨季に入るから土砂崩れや住処を追われた魔物との遭遇を避けるためにも出来るだけ人が通る街道を通ったルートを選ぶということだった。その代わり急いでも2ヶ月弱掛かるだろうとの事。物資も補給しなくちゃいけないし、そうなるとフェンリルが街中に入れない以上通常より時間を多く見積もって置かなければ行けないとかで、2ヶ月から2ヶ月半程を予定した道のりにしたのだとジュランから説明を受けた。これはカルマさんから今回のことを打診されてから私への安全考慮や、フェンリルが街には入れないだろう予測などを元に、カルマさんが大凡を提案してくれたものに、皆の希望を入れたものだと教えてくれた。

 「神子様、今回の旅は楽しみですね。美味しいものをたくさん食べて、皆で沢山思い出作りましょうね」

 私はその言葉でなんとなくを理解した。

 ジュラン達は私の元の世界でのこと若しくは王宮から死刑宣告も同然の扱いであの森へ捨てられたことを聞いたのかもしれない。それで私には何も言わずに皆で旅の準備をしていたのかもと思った。

 そんなジュランの言葉に私は思わず笑顔になる。

 「そうだね。思い出沢山作ろう!!」

 私達の旅はここから始まる。

誤字脱字報告宜しくお願いします。

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