色々決まったとて、気乗りしないときもあるさ。
全然更新せずすみません。
来週はもう少し更新するようにがんばります。
突然のカルマさんからの提案で旅の日程が決まってしまった。
その日村に戻ってフェンリルやジュラン達に聞いてみたら、この村に戻ってきて私の魔力量や操作の感じを見てその日に打診されていたらしい。皆その場で『行く』と返事をしていたようだ。
私だけ何も聞かされていなかったみたい・・・。
ま、気を取り直してタイフーンの調整に励みますか・・・。
私は持っていた荷物やジュランやミリロの持ち物、それからこの村で壊れても大丈夫な軽くて小さいものを借りて広場で特訓。
「先ずは1番重たくて大きめのものから・・・っと、これかな」
村で借りてきた古い小さなサイドテーブルを浮かせることにした。
メンチョウ鶏を浮かせたときみたいにつむじ風を起こすイメージで・・・・・・。
サイドテーブルと地面の間に竜巻の卵の様な風が起こる。そこへ少しずつ魔力を注ぎ込んで、大きくしていく。すると少しずつサイドテーブルは持ち上がり、上昇していく。
「やったー、せいこー・・・・うゎ〜。アチャー....失敗」
成功したと思った瞬間力が入ってしまいかなり上空を飛んでいた鳥にサイドテーブルが当たり、当たった鳥とともに落下してきた。
そこへフェンリルが現れ、落ちてきた鳥を咥えて何処かへ行ってしまった。
そんなに食料蓄えて、どんだけ食べるつもりよ・・・。
私はそんなフェンリルを横目に、落ちて大破したサイドテーブルを片付けた。
「起こすことはもう出来そうね。後はそれを維持・調整する技術って事ね」
次はミリロの枕を使うことにした。
枕と地面との隙間を意識して、そこへ風を送り込む。それを徐々に回転させるように持ち上げていき、魔力を維持させる。
維持させてみると今まで遊んでいたことがよく分かった。打ち上げるのは本当に簡単なことで、ある程度の魔力があれば小さな子供でも出来てしまう事だと思い知った。魔力を維持させるのはなれていなければ結構しんどい。魔力操作をやっていたしんどさとは別物。カルマさんが言っていたのはこういう事かと実感した。魔力操作は自分の中に押しとどまろうとする魔力と外へと流れ出ていこうとする魔力を体に鎧を纏う感じで安定させること。それに対して、魔法の魔力調節はその事象を起こしている、起こさせている物や人に一定に魔力を流し込み続けること。なんでもない事のように思うけど、慣れないうちは体力がグイグイ削られて行く感じ。いえば水道の蛇口を捻って流れ出した水が、蛇口をいじってもいないのに突然大量に勢いよく流れ出したり突然チョロチョロになったりはおかしいだろ!ということ。ただ只管に同じ量を供給し続ける。この力の供給は蛇口のようには行かないから、ちょっと気を抜くと自分が1番楽な所まで力を開放してしまう。
「調整って・・・・こういう事か〜・・・・」
カルマさんの言葉を身にしみて実感した。私は調節は苦手だなぁなんてことを思いながら次々とものを変えタイフーンの訓練を続けた。
「最後だ〜。これやったらお昼....」
そう思い、最後の爪楊枝を地面に置き、浮かせるイメージをする。小さいし地面との隙間があまりないためどうしたら良いか悩んだが、先の尖ったところと地面の僅かな隙間に魔力を送り込む。するとカタカタするように爪楊枝の先が持ち上がりこけしを下にして直立する。それを浮かせようとするが、こけしと地面の接着部に隙間がないため風が入りこまない。すると魔力を送り込めないためずっと直立状態を続けるだけだった。拉致が明かないとここで一旦休憩を取ることにした。
私は部屋に戻り自室のベッドへ倒れ込む。爆睡するほどは疲れていないけど、何かをするほど気力も残っていない。苦手が分かったことは良いことだけど、これって先々苦労が付き纏うよね・・・・。そんな事を思って目蓋を閉じれば、部屋のドアが勢いよく開く。
「神子様、どうされましたか?大丈夫ですか?」
「あ〜…、あ〜ジュランか....。ちょっと魔力使いすぎて疲れただけ....…」
「神子様?・・・・神子様?!」
私はそのまま眠ってしまったようだ。
昼寝をしなければいけない程疲れていた自覚はなかったけど、眠ってスッキリと回復して目を覚ますとジュランとミリロが不安そうな顔で私を覗き込んでいた。フェンリルはベッドの傍で寝転んでいた。
ペットってご主人をそんなふうに心配したりするよねってちょっとほっこりした。
私は起き上がり皆に『大丈夫だから』と伝え、『お腹すいたよ』というとジュランがお昼ゴハンが準備出来ているとダイニングに付き添ってくれた。
テーブルに着いて、ジュランが甲斐甲斐しく準備をしてくれる。ジュランが私の向かいに座って私が食べているのを見ている。そこで私は上手く行かなかった爪楊枝を浮かせる方法がないか聞いてみた。
「そうですか・・・。そもそも直立したことがタイフーン魔法では無かったのではないですか?聞いている話を聞くと、風魔法で浮かせているように感じます」
「え、そう?ちゃんとカルマさんに教わったタイフーンのハズなんだけどな・・・?」
「わかりました。私はタイフーンは使えませんが、アドバイスくらいなら出来ると思います。午後も訓練されますよね?付き合いますよ?!」
「本当?ありがとう....。自分ではお手上げだったから助かる〜」
これで少しは使いこなせるようになるかなと午後の訓練にちょっと期待をしながらテーブルを片付けて2人で広場に戻った。
誤字脱字報告宜しくお願いします。




