旅に向けて攻撃魔法を習ったら旅の日取りが決まりました。
帝国って書いたり、皇国って書いたりバラバラに成ってしまったので、出来るだけ早く時間を見つけて修正します。それまでは読みづらくてしょうがないでしょうが、ご容赦下さい。
カルマさんから魔力操作のOKを貰って治癒魔法はそのまま継続で訓練を続けているけど、旅に出るならフェンリルやジュラン・ミリロの2人が居ても攻撃魔法はいくつか使えたほうが良いだろうと、今日から魔力操作を止めて別メニューを習うことになっている。
前の旅でも本当は使いたかったけど、急な旅立ちだだったから間に合わずに適正が強く出た初級だけ発動出来るようにしただけだった。だから今回の訓練とっても楽しみだったりする。
「何やら楽しそうだな。今日は1日訓練の日だろう?何故そんなに楽しそうなんだ」
「実はね・・・・。フフフ....今日から攻撃魔法を習うことになってるの!これで私も魔物に襲われても戦えるから!!」
ドヤ顔でフェンリルに自慢すると、フンッと鼻を1鳴らししてテンディーの元へ行ってしまった。
フェンリルはここ数日何故かテンディーと仲良し。怪しい関係ではないだろうけど、ファレットだってかなり可愛らしい女性だし、フェンリルはモフモフだけど魔物でオスらしいし....。何してるんだろう。オス2匹で・・・・・。ま、私は今日の訓練、訓練っと。
「珠子、適性はちゃんと調べたかい?」
カルマさんの指示で今日は村から離れた開けた場所まで来ていた。本当はもっと安全な場所で訓練したかったみたいだけど、私がテントーレ王国から来たって知ってるから街の方へは行かないほうが良いだろうと、森の中での訓練にしたみたい。
「はい、以前調べて貰った時と変わっていませんでした。1番強く出たのは雷で次がタイフーン、その次が炎魔法でした」
「分かった。今日は場所が場所だから炎系は止めておこう。じゃあ、タイフーン系統の魔法の訓練をしようじゃないか」
「はい。でも、タイフーンって魔法は初めて聞いたんですけど、どんな魔法なんですか?」
「う〜ん、炎系統はある程度イメージ出来るんだったね....、雷も同様。そうか・・・タイフーンって適正が出ることが珍しいことは珍しいんだが、水と火、それから風魔法の適性が出ればタイフーン適性が無くても起こすことは出来るんだ。ただ、この適性がある者が起こすものと比べたら天と地ほどの差があるけどね・・・・」
「水と火と風の適性が出る人がいるんですね」
「この3属性については3つとも出ることはさして珍しくもないんだよ。私だって使えるしね。ただ、3つ同時に発動するとどうしても威力は弱まる。それに対してこのタイフーンの適性が出た人間は・・・・・、歴史を見ても大体戦争に駆り出されていたね。敵も味方も関係なく体が引きちぎれるほどの威力で吹き飛ばしちまうからね。街1つ吹き飛ばすくらいならこの適性が出れば寝ていても出来るだろうね」
ウォッ。ヤバいやつでした。
「あ〜、なら私雷とかでも・・・・」
「何言ってるんだい。場所が場所だ。森を焼き尽くしたらそれこそ水神様に殺されてしまうよ。タイフーンを徐々に微細に操れるように訓練するよ!」
炎は勿論、雷も威力が増せば森の木々を焼いてしまうから駄目とのこと。初めはメンチョウ鶏を地面から10センチから30センチ程度浮かせる事をイメージして訓練が始まった。
カルマさんは当然このくらいは軽くこなせるだろうと思って言っているんだろうけど、マジでムズい。
メンチョウ鶏が鶏位なら話も少しは違ってくるんだろうけど、そうじゃないから力加減が難しい。
残酷な話、訓練を初めて小1時間、村で飼ってたメンチョウ鶏が8羽程私の訓練に付き合ってお亡くなりになりました。
鶏【トリ】って言われるとどうしても鶏【ニワトリ】を想像してしまう。だから鶏【ニワトリ】を浮かせるイメージで行ってしまうと当然浮かない。メンチョウ鶏は眼の前に居るんだから、目に見えているものを浮かせるって思えば良いんだろうけど、コイツ、めちゃくちゃ重たい。一体何キロあるのっていうくらい重たい。
日本の労働基準法では女性は30キロ未満のものしか持っちゃいけないことになってるのに!継続作業だと20キロ未満だぞ!単発扱いでも労基法違反だ!労基署に訴えるぞ!痩せろ!って言ってやりたいけど、そんなのメンチョウ鶏の知ったことではない。
初めの魔力で持ち上がらなかったから少し力入れると何処まで飛んでくの〜ってくらい打ち上がって落下してくる。そしてお亡くなりになる。そんな事を繰り返して9回目。
・・・・・・、鶏頭って言われたって流石に気付く。6羽目が地面へダイブした辺りから他の鶏たちがギャーギャーギャーギャ騒いで逃げ惑っている。それをカルマさんが追いかけて捕まえて私が打ち上げる。それの繰り返し。ま〜要は私が打ち上げなければいいだけの話なんだけど・・・・・、重いし、持ち上がらないとカルマさんに「何してるんだい!サボってんじゃないよ!」って激飛ばされるから、そうすると力入り過ぎちゃって相手は鶏さんだからお空へ....。
「珠子、村の大事な食料何だから無駄にするんじゃないよ!そもそも、なんで空へ飛ばすんだい?!イメージが全然なっちゃいないよ」
そう言うとカルマさんは風魔法で小さなつむじ風を起こして見せてくれた。
「こんなイメージでコイツラを浮かせられれば良いんだよ。もう空へ打ち上げるのは止めておくれよ!当分肉料理ばっかりだよ....。卵が食べられなくなっちまうじゃないか....」
あ〜....…、カルマさんの本音そっちか〜・・・・。
スイマセン・・・・・・。
深呼吸をして、気持ちを切り替える。
つむじ風に乗せる感じ・・・・・。
目を瞑り風が渦を巻くイメージで、段々と重たいものも巻き込みグルグルする感じで魔力を込めていく。
「お〜、やれば出来るじゃないか!!初めっからそうやれば良いんだよ」
カルマさんの声が聞こえ、私は目を開ける。
そこにはさっき迄逃げ惑っていたメンチョウ鶏の残りが地上1メートル弱って所で風に支えられるように浮いている。鶏達は何が起こったのか分からないので飛べもしないのに羽をバタバタ動かしている。
段々と魔力の流れを少なくしていく。さっき迄飛べるかもと錯覚しているような行動をしていた鶏達が落ち着きまた開けたこの場所をウロウロし始めた。
良かった〜。これでカルマさんも卵が食べられるだろう。そう安心した。
鶏を浮かせての訓練はこれくらいにして、後はどんどんと浮かせるものを軽く、小さくしていくんだそう。そうすると、メンチョウ鶏みたいな大きい重たいものを浮かせた後だから、小さく軽くなればメンチョウ鶏以上に打ち上げ大会になることは必至。それをしないように魔力の調節や細かな魔法イメージを持つ訓練をしていくんだって。そのくらいなら村の広場だって十分ということで、この場所をカルマさんの魔法で元に戻して村に帰ることにした。
「魔力の調節って、魔力操作じゃないんですか?」
「ま、そのへんはやってみればやってる本人が1番違いに気付くさ」
へ〜。そうなんですね。村への帰り道に雑談代わりに聞いてみた。ところでカルマさん・・・・、その鶏〆ないですよね?カルマさんは生き残った数羽を何故か脚から逆さ吊り状態でまとめて持っている。
折角私の訓練から生還した鶏達なのに・・・・。
「カルマさん・・・・・その子達は・・・・?」
「ん? あ〜あ、折角残ったんだけど、コイツら全部オスなんだよ。卵産まないし、村に帰って〆るよ」
鶏のはずなのにカルマさんの言葉の意味を理解したのか、めちゃめちゃ悲壮感が出ている。私は鶏達にゴメンねと心で謝罪した。
「あ〜そうそう、この調子なら2ヶ月程度で旅に出られるだろうさ。また4人で旅、したいんだろう?」
カルマさんはいきなり私の方を見てそんな事を言った。
「え? え〜ま〜・・・。そりゃ皆でまた旅したいですけど、いきなりなんですか?」
「私の皇国に居る友人が向こうで温泉宿やっててさ、たまには来いって手紙をくれるんだけどね、村のこともあるし、なんだかんだで行けてなくてね〜。それで珠子達なら皇国迄の道のりでも安心だし、大丈夫だろうと思って、その友人に珠子、フェンリル様、従者の2名が泊まりに行くよって手紙を出しておいた」
え?カルマさん・・・・・本人たちに断りなくですか・・・・・?
「フェンリル様は楽しみにしているようだよ。ここ数日テンディーのやつと森で狩りをして肉を沢山保存しているようだしね」
あ〜・・・・。何してるんだろうと思ったら、そういう事か。
「でも皇国って、確か大森林を抜ける道を通らない限り、相当遠かったですよね?」
「ああ。でも大丈夫だろ!フェンリル様は例に漏れずあの2人も相当な腕だよ。それに珠子が魔法を使える様になれば最強のパーティーじゃないか。それに珠子のアイテムボックスは相当な大きさだろ。長旅だって心配ないさ」
ワ〜ォ。知らない間に結構話は進んでいるようだった。私達は2ヶ月後またハイエルフの村を旅立つことに決まってしまったようだ。
行き先は隣国ファスカル帝国の最西端の街、ミネアノ。そこに住むカルマさんの友人を尋ねることになった。
誤字脱字報告宜しくお願いします。




