魔法の訓練で殺される?
土曜日は未定にしていたとは言え、更新出来ずにすみませんでした。
私用で出かけてヘトヘトで帰ってきて、更新予約入れずに寝てしまうところでした。
GW 終わってからたまに確認で読み直しているのですが、先週漸くタイトルに触れるようなこと書いてないよな・・・?と気付き、どうしたものかと思ったのですが、ちょっと先になってしまいますが、当初思い描いた通り、フェンリル達と旅をしていく中でタイトルに触れることを書こうと思います。その前にちょっとは書ければよかったんですが、なにぶん下手の横好きなモノで・・・。まだしばらく先の話になってしまいますが、気長にお待ちいただければ幸いです。
歓迎会と称した宴会の翌日、私は朝からエンリオのお手伝いをしていた。(ジュランとミリロはお手伝いするっと喚いていた割にぐっすりとお寝坊中)
朝食の準備は今日はエンリオの義母であるカルマさんが当番でエンリオは昨日の宴会の片付けやら家族分の洗濯などをしていたので、片付けを途中から手伝わせてもらい、洗濯は女子トークをしながら楽しく作業をしていた。全てを終わらせることは出来なく、「朝ご飯できたよ」と呼びに来てくれたカルマさんの声で一旦中断した。洗い終わった洗濯だけ干したら村長の家のリビングにお邪魔した。朝から迷惑だからと、ジュランとミリロが起きたら2人と一緒に食べると言ったのだが、どうせ昼近くまで起きてこないだろうと言われてお邪魔させてもらった。カルマさんが食事当番になることはあまりないので、以前お世話になって居たときも含めて久しぶりのカルマ料理だった。
エンリオとテンディーノ奥さん、ファレットはどちらかと言うとハイエルフ独特の料理をよく作る。でもカルマさんは皇国での生活が長かったようで、皇国料理を作ってくれる。ハイエルフの料理は諄くないあっさりとした味付けのものが多く、皇国の料理ははっきりとしたどちらかと言うと濃い味付けがメインだった。私は濃い目の味付けは嫌いじゃないからカルマさんの料理は楽しみだったのだ。今日はどんな料理かな? そう思って朝食の並べられたテーブルを見ると、なんともあっさりとしていそうな料理ばかりが並んでいた。
「今日の当番カルマさんだったんですよね?」
隣りにいたエンリオに聞いた。
「そうよ。お義母さんの料理は皇国料理でなくても美味しいわよ。ハイエルフ独特の調味料を使っているはずなのに、私達が作るものより段違いに美味しいの。私も早くお義母さんのように美味しいものが作れるようになりたいわ」
エンリオは媚びたり気を使っているわけではなく、本気で言っているようだった。
ま〜、確かにカルマさんの料理美味しいけど、カルマさんのハイエルフ料理は初めてな気がするな・・・。そんな一抹の不安はあれど、お呼ばれし朝早くから他人様の家に上がり込んでいるのである、今更帰りますは言えない。覚悟を決めて席に座り、出されたものを一口口にいれる。
「・・・・・うま〜い。・・・・、あ、すみません。でも、以前ご馳走してもらった皇国料理より私こっちのほうが好きかも」
私は思ったままを口に出してしまった。言った後フォローしなきゃと思ったが、必要なかったようだ。
「そうかい、それは良かった。珠子は皇国料理が気に入っていたみたいだったから、ハイエルフの独自の料理は好みじゃないかもって思ったんだけど、取り越し苦労だったみたいだね。朝ご飯は1日の活力だよ!たんとお食べ」
私達にそうニコニコしながら言うと、キッチンに戻っていった。
「お義母さん、皇国で最強とか言われていて、お義母さん達の生まれ育った村でもハイエルフ歴代最強って言われてたんだって。でも、お義母さんはそんなことに興味ないって子供の頃から花嫁修業ばかりしてたって聞いた」
私はエンリオの話に驚く。皇国の魔導師団長をやっていたことが有るっていうのは以前チラッと聞いた。だからか〜って、カルマさんの鍛えられた体を見ても納得していたのに、・・・・そうですか〜・・・。人は本当に見かけで判断してはいけないのですね〜。
「でも、それ誰から聞いたの?」
エンリオはフフッと笑って「お義父さん」と教えてくれた。私はその返事にこれまた驚く。なんとも仲睦まじく・・・・。
「なんの話をしていたんだい? ま、大方私の悪口ってところだろ?」
エンリオと私が楽しそうに話していたら、カルマさんがキッチンから椀を2つ手に持って戻ってきた。
それを私とエンリオの前に出してくれて、「皇国のスープだけどあっさりしてるから飲みな」って優しい顔になる。
そうか〜、魔法を習っているときは人が反吐を吐こうが倒れようが容赦なしって厳しいお顔なのに、こんな優しい顔も出来るんだなって、新発見をした。そうこうして朝食を食べ終えた私とエンリオは再び洗濯の続きをして、終われば私は魔法の修行へ、エンリオは村で飼っているメンチョウ鶏の世話や森へキノコ採りに出かけた。
「さ、今日の分の魔力操作をやるよ。これは何処に居てもどんな時でも1日に付き1回は必ずやるように言っていたから、だいぶ上達したんだろうね」
厳しい顔のカルマさんだ。
その言葉に私は背中に嫌な汗が伝う。旅の初めの方は忘れずにやっていたけど・・・・、あの擬きとやり合った後・・・・・、バレるかな・・・・・。
仕方がないので、腹を決めて魔力操作を行う。
「うん、随分良くなったね〜。頑張ってるじゃないか」
カルマさんからそう言われてホッとして気を抜いた瞬間だった。
「やっぱりサボってたんだね!魔力操作は出来たつもりじゃ駄目だって教えただろう。魔法が使えなくても魔力操作は必ずやるんだよってあれほど言っておいたのに・・・・。魔力操作だけは日々の訓練を怠っては行けないよ。命に直結するからね」
私はカルマさんの言葉に唇をグッと噛み「はい」とだけ返事を返した。”命に直結する”これはカルマさんだけじゃない、サーディンもテンディーもエンリオも言っていた。悪魔の囁きみたいな事を言うときもある、ちょっとくらいサボってもって言うジュランにさえ魔力操作だけは誰の言葉も聞かずただ只管訓練を続けろって言われた。それなのに私は旅の間この魔力操作の訓練をしていなかった日が有った。
旅では確かに大変なことも多かったけど、ジュランもミリロも、フェンリルも魔力操作はと気にしてくれていた。自分の愚かさに溜息を吐いた。
「魔力操作の重要性は理解しているみたいだね。だったらここから取り戻すよ!覚悟しな!!」
「はい!」
私の気持ちを察してくれたのかカルマさんが、そう言って励ましてくれた。ま、ここから更に地獄の特訓が始まるって事でもあるんだけどね・・・・。
カルマさんが崩れた私の姿勢をしっかりと矯正し直してくれて、1から魔力操作を今のレベル迄只管繰り返すことを昼まで続けた。
単純なんだけど、猛烈に体力を消耗するため足取りも覚束無いままジュランとミリロの部屋へ入った。ドアを開けるのもやっとで、自分の部屋と間違えて2人の部屋に入った。
「わっ、わ〜・・・・。なに? 神子様!」
私が倒れた先はジュランのベッドだったようで、いきなり重りがのしかかりびっくりして飛び起きたようだった。っていうか、寝てたんだ・・・・。今昼。
その声でミリロも目を覚まし、2人はバツが悪そうにそ〜っと布団から出る。そして私をベッドの上にちゃんと寝かせるとそそくさと部屋を出ていった。
2人に何か言う気力もなかったのでそのまま寝かさしてもらうことにした。
小1時間ほど経っただろうという頃、ミリロが起こしに来た。
「神子様、もうそろそろ起きないと、午後も魔法を習うんじゃないんですか?」
ミリロに何度か揺すられ、重たい目蓋をなんとか開いた。ミリロに手伝ってもらって背中を起こし、ベッドの背に凭れ掛かる。何も考えられないほど疲弊仕切った体をベッドから無理やり起き上がらせ、部屋を出る。部屋を出ると扉のところにジュランがいた。心配そうな顔をしてどうしたら良いのかって普段のジュランらしくない態度だったけど、私はちょこっと右手を上げ(大丈夫だから)と合図した。それでも不安そうに引き留めようとしていたが、この後もカルマさんの訓練だと知っているので、腕を掴まれることはなかった。午後は魔力操作を1巡した後は治癒魔法の訓練をすることになっている。
もうヘロヘロの体に打っても無駄なムチを打ち、カルマさんの指示に従い魔力操作を行う。頭も体もぶっ倒れそうなほど疲れているが、聖女の力がある、というか神の子である私は魔力が切れることが無い。そのためカルマさんの愛のムチという地獄の特訓は続く。
「さ、まだまだやるよ〜!私が若い頃はもっと沢山の訓練をしたものだ。これくらいは軽い!軽い!」
私の現状が見えていないのか、カルマさんは朝より元気だ。・・・・・・・これ、私殺されないよね?
カルマさんのあの鍛え上げられた体の理由を今日ほど実感したことは無かった。
誤字脱字報告宜しくお願いします。
次回は水曜日の20時に更新出来るようにします。
もし、遅れても水曜日中には更新致します。




