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4人の休息

明日は更新できるか不明です。

日曜の8時には1話必ず更新します。


(今回の話は枝話にするべきか悩みましたが、珠子の思いや考えに触る話なので本編としました。)

 ジュランとミリロが散らかしに散らかした部屋は全て私が片付け、村のみんなが待つ広場へと移動した。

 「ごめ〜ん! ジュランとミリロが巫山戯てたからお説教してた(テヘッ)」

 私がそう説明すると近くにいたサーディンもエンリオもしょうがないという感じで呆れていた。

 フェンリルは既に宴会の食事を皿に盛って貰っているようで、それを脇目も振らず勢いよく食べていた。宴会用に作られた広場には多くの料理が並べられ、私が好きだといった料理も多く有った。それらに目を奪われていると、隣りにいたはずのジュランとミリロがいつの間にか居なくなっていた。何処へ行ったのかと探してみると、両手に皿を持ち、村の人へとあれを乗せろやこれを乗せろと指図をし、持っていた皿に大量の料理を乗せると私の元へと戻ってきた。

 「何してるのっ!村のみんなに!!大体あなた達は皆と初対面でしょうが!何偉そうにしているの!?」

 私がそう怒るとしおらしくするどころか2人して言い返して来た。

 「前創造神様と愛の神の神子の使いなのです。下界の者をどの様に使おうと何を言われる筋合いも無いのです!寧ろ神子様こそ、堂々とこの者達を使われるべきです!!」

 「そうです!ジュランの言うとおりです」

 私は2人の言い分に呆れてしまい、言葉を失ってしまった。しかし、2人は現創造神から私の側へと使わされた者なので、いわゆる上司にあたる私に気を使っているだけなのだろうが、う〜ん….....どうしたものか・・・。とにかく、この村にいる間にその考えを改めてもらわなければ、旅先で絶対に苦労するはず!私は2人になんと説明すれば良いのか考えていると。

 「ジュランもミリロも珠子の事が大好きなのね!?だったら、珠子がどんな立場だとしても珠子を困らせることは辞めるべきだと私は思うわ」

 エンリオが2人をそう諭してくれる。しかし、この説明にも納得しない2人は今度はエンリオに反撃をする。

 「此処におられる神子様は、現創造神様の力を授かった正真正銘の神の子なのです。神に造られた我らやそなた等は神子様に傅くべき存在。よもや神子様に下々の者がするような事をさせようとは思っておる訳では無いでしょうな?」

 ジュランがエンリオにそう言った次の瞬間、私はジュランの頭を叩いた。

 「痛い。・・・・・神子様、何をするのです!?」

 「何をするのです、じゃないよ。この村に迷惑かけて厄介になるのは私達の方!饗されて当たり前の考えは捨てなさい!」

 「しかし・・・・」

 2人は私が本気で怒っているのが分かったのか、不承不承という感じで引き下がった。エンリオにも「「ごめんなさい」」と頭を下げていた。

 私は確かに神様の子なのかもしれない。それでも、それを理由に威張り散らすのは違うと思う。神だって今回のことのように間違うことだって在る。フェンリルやオリファンが思うような捉え方が実は正しいのではと思うときもある。神は偉大、神が全て。それもいいと思う。でも、神様は人より少し力を持った存在だと思えれば、憎んだり蔑んだり悔やんだりは減っていくような気がする。そう思っていたほうが、人に感謝出来、自分自身がもっと楽しい人生を送れるような気がする。誰がどんな神様を信じていようと、出会った人々に感謝していたほうが、笑っていられる。私はこの世界に来て、オリファンやハイエルフの村の皆、フェンリルも鬼神属もジュランもミリロも、皆に逢えてそう思うことが出来た。元の世界の家族を含めた出会った人たちにそういう感情が抱けるかと言えば、正直に難しいと思う。でも、憎み続けて居るだけでは自分にだって幸せはやって来ない。笑い会える人達と一緒に居て、無理せず笑い合っている方が幸せだ。だから、ジュランやミリロにも神だからとか神の使いだからとかではなくて、人と人で接して欲しいと思う。力の強さなんて所詮その人の個性の1つでしか無い。たった1つを見て全てを知った気で損をしてしまうより、もっとたくさんのことを知って、出会った人達と笑い合って生きていってほしい。その時、私は2人と一緒に居られたら幸せだろうなと思っている。いつかそんな気持ちが2人にも伝わると良いなと思った。

 私がそんな事を考え2人を見ていると、料理にがっつくことに夢中になっていたフェンリルが側によってきていた。

 「なんだ、食わぬのか?食わぬならわれが食う。寄越せ」

 そう言ってジュランとミリロが持っていた皿に鼻を付け、地面に下ろさせようとしている。ジュランとミリロも突然のことで呆気にとられ皿を落としそうになりながらも既で皿を掴み直し、フェンリルに文句を言っていた。

 「神子様の分なんです。神子様と一緒に食べようと思ってたのに!!!」

 「良いでは無いか!まだ食い物は沢山有るぞ!それを寄越せ」

 「沢山あるなら、それを取ればいいでは無いですか?」

 「フンッ!村の者は酒を飲み皆われに食い物を運んで来なくなってしまったのだ」

 あ〜あ、なるほど。それで私の所まで来たのか。

 「フェンリル、何食べたいの?取ってあげる」

 そう言うと尻尾をユッサユッサさせながら嬉しそうにする。私はフッと笑ってしまう。

 「何がおかしい!早く食い物を取るぞ。無くなってしまうでは無いか!」

 「はいはい・・・それにしてもずっと食べてるけど大丈夫?」

 「うむ、問題ない。あのパリパリしたやつを沢山取ってくれ!それからこっちの濃厚なたれの掛かった肉も食いたい」

 私は呆れながらフェンリルが言った春巻きの様な料理とメンチョウ鶏の蒸したやつにゴマドレの様なソースが掛かったものとフレンチドレッシングの様なソースが掛かったもの両方を皿に盛ってあげた。他にもあれこれと言っているが、「お皿に乗らないよ」と皿を下に置いてあげると、また夢中になって食べ始めた。食べ終わるまで他のことは目に入らないだろうとジュランたちの元へ戻る。するとフェンリルに料理を盛ってあげている間にエンリオ達と仲良くなっていた。

 「どうしたの?めちゃくちゃ仲良しじゃん!」

 「神子様、エンリオ様は凄い御方なのですよ!」

 ジュランが興奮気味に伝えてくる。

 「何?いきなりどうしたの?」

 「神子様、このエンリオ様はハイエルフの巫女の家計なのだそうです。ハイエルフの巫女と言えば数多の神に仕えたと言われる程の存在。さっ、さっ、神子様エンリオ様に我らの無礼を謝って下さい!」

 ええ〜〜〜???? 私が2人の態度を謝罪するの? う〜ん…..、ま〜良いけどさ〜。いきなりそんなに仲良くなっちゃって・・・・・。私はビックリだよ。

 「エンリオ、そういうことだから、とにかくごめんなさい」

 私が2人に代わって頭を下げるとエンリオはケタケタと笑った。

 「ジュランもミリロもおっかしいのよ〜。私がハイエルフの巫女の末裔だって知った途端に・・・・・、あ〜おっかしい〜」

 「どうしたの?何したの?2人とも・・・・・」

 「どうしたと思う?」

 2人に私が尋ねると、エンリオが横から言葉を挟んでまだケタケタと笑っている。

 私がさっぱり分からないと言うと・・・・。

 「我らが神よ〜って跪いて仰々しいったら、突然態度が変わるから呆気に取られてずっと笑いっぱなしよ」

 そう言って私達を見てエンリオが笑っていた。

 今日はとっても楽しい宴だ。

 私達がそんな話で盛り上がっていると、広場の中心では酒を飲んで陽気になった他の村の人達が酔っ払い踊りを始めた。あっちで人が転け、こっちでひっくり返りと夜遅くまで楽しい宴会となった。

 広場の様子を見ているとフェンリルが皿を咥えて寄ってきた。

 「何をニヤニヤしておるのだ。食べぬのか?」

 「ううん、こうやって笑い合って過ごしていけたら幸せだろうなって。フェンリルやジュランやミリロとも、こんな風に笑い合って旅が出来たらなって思っただけ。ニヤニヤなんてしてない」

 そう言って私はフェンリルの顎に肘をぶつけた。

 それにフェンリルはフッと笑うだけで、私の隣でくつろぎ始めた。

 明日からの魔法の修行頑張ろう!そして4人で楽しく旅が出来たら良いな。そんな事を思いながら空を眺めた。

誤字脱字報告宜しくお願いします。


今週はあまり更新できずに申し訳ありません。

そんな中でも、覗きに来ていただいた方も居たようで大変うれしく思います。

まだ状況が落ち着かず毎日更新は無理ですが、週に2〜3回は安定的に更新していけるように頑張りたいと思います。

今後の話を盛り上げて、少しでも面白くしていけるように頑張りますので、お暇な時間に、気が向いた時にお読み頂けたらうれしく思います。

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