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カムイの進化と草原の話し合い

 森の入り口付近で一晩野営し朝を迎えたが、全員が寝不足だった。原因は・・・・・。

 「だって、話してくれるって約束だったでしょ? それが『忘れろ』ってどういう事? 私が私の事知ることに問題があるの? 自分のこと知ろうとして何が悪いの?」

 「いえ、神子様。悪いわけでは無いのです。今は話せないと言っているだけなのです」

 「同じことでしょ?」

 といった具合に、フェンリルやジュランやミリロに迄一晩中この質問を夜通し繰り返していたのだ。

 いい迷惑だ。みんなの顔にはっきりとそう書かれていた。私でも読めたもん。酷いよ〜。教えてくれるって言ったのに〜......。

 「いつまでも子供みたいに駄々を捏ねるでない」

 「フェンリルの嘘つき〜」

 「なっ!! われは嘘つきではない。落ち着ける場所へ行ったら話してやるといったのだ」

 「落ち着いてるでしょ? それともここもあの神殿みたいに崩壊するの?」

 「いや、崩壊はせぬが・・・・。おい、お主等従者であろう。なんとかせい!」

 そう言われてもどうにもならないとばかりに、ジュランもミリロも知らんふりを決め込んでいた。私に泣きつかれたら従者である以上弱いらしく、でもどうすることも出来ないため、フェンリルに押し付ける作戦らしい。

 「ぬうぅっっっぅ。ええい、分かった話してやる。しかし、オリファンの元に着いてからだ。オリファンもお主のことは知っているからな」

 「え? カムイも私について知ってたの? 聖女ってことだけじゃなくて?」

 「ああ。彼奴は精霊王だからな。この世界のことについては創造神の次くらいに知っているのではないか?」

 「カ〜ム〜イ〜、あったらお尻ペンペンしてやる!!!!」

 「おお、オリファンにはいい薬になりそうだな。クックックック」

 フェンリルが日頃の鬱憤晴らしとばかりにカムイに私を押し付ける気らしい。そうは問屋が卸さないから。ジュランもミリロも詳細までは知らなくとも、多少のことは聞いていそうね。

 私の視線に気付いたジュランとミリロが壊れたブリキの様に視線を反らした。確定〜。お尻ペンペンですからね。その考えが伝わったのか、ジュランとミリロの顔色が青くなっていく。

 オリファンの元へ着いたら、問答無用でみんなお尻ペンペンです!


 なんとか朝ご飯を済ませ、全員寝不足のままその場を後にしようとする。

 「よし、出発するぞ。ちゃんと捕まっておれよ。振り落とされるなよ。今日はお主を庇ってはやれそうにないからな」

 寝不足だからって言いたいのね。でも、私だけが悪いわけじゃないから。みんなだって話してくれるって約束で話してくれなかったじゃん。

 「魔物退治はそなたらに任せた。今日は完全に撃退することは出来そうに無いからな」

 「「承知しております。私達にお任せください」」

 『待て!』

 ????

 「今の誰? ってかカムイの声に似てなかった?」

 『おお〜、珠子か。久しいな。元気か? 無事であったか?』

 「カムイなの?」

 『そうだ。我だ。あの邪神とは会えたようだな』

 そう言うとフェンリルが私とカムイの会話に割って入った。

 「オリファンよ、やはりお主は奴が邪神に成り下がっておったのを知っていたのだな」

 『ああ、お主には本当に済まないことをしたと思っているが、珠子のためにはあの邪神と会わせる必要があったのだ。この通りだ。許してほしい。そこのエルフとウェアウルフの者にも悪いことをした。愛の神より言付かっているからな』

 カムイの話はまだまだ続いたけど、のんびりしているほど余裕は無いので、そっちへ向かいながら話そうとなったけど、最後の中継地点になった草原で待てとのことで、そこへ向かった。

 「草原まではどのくらい掛かるの?」

 「お主の足で歩いても3時間もかからんだろうな。われが走れば30分もあれば着く」

 

 フェンリルの言う通り30分後には草原に到着していた。

 「着いたけど、ここで待てってどういうことだろうね? カムイがここまで来るのかな?」

 「そうだろうな。ここはオリファンが護る森からも近い。転移魔法で森まで来るつもりだろう」

 フェンリルが言った通り、カムイは森の方から現れた。

 カムイは最後に有ったときより大きくなっていた。そして、森から這いずって来たわけではなく、空飛んできた。いや、フヨフヨ漂ってきた? 何にしても立派なヒゲも生え、蛇と言うよりまさに龍。鱗も以前よりも美しい色彩に輝き、神々しかった。

 カムイが私達の頭上まで来ると、すっと人型になり、ストンっと側まで降りてきた。

 「珠子、久しいな。見ぬ間に随分と美しくなったものだ。その衣も美しいな」

 カムイはそう言って私の頭を撫でてくれた。

 今着ているものはウェザーリアンで手に入れたものだった。フェンリルが待ってるから早くしようと言っていたジュランだったけど、ずっと制服のままだった私を不憫に思ったらしく、何着か服を買ってくれていたのだ。見立てはすべてミリロらしい・・・。

 「して、彼奴のこと知っていることすべて話してくれるのだな!? オリファンよ」

 「ああ、話せることはすべて話そう。珠子にも話さねばならんことが沢山ある。まずは我の謝罪から聞いて欲しい」

 そう言ってカムイはゆっくりと真実を話し始めた。

誤字脱字報告宜しくお願いします。


話を初めから読み直し、宙ぶらりんになっている事を整理していますが、それは少し落ち着いてから書いて行きたいと思います。

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