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で、私の正体って何なんでしょうか?

 私達はもと来た道を戻っていた。

 神殿と草原の間くらいの村で休憩を取ることにした。フェンリルは村の人たちに驚かれたけど、私を乗せてたし、隣にはエルフと獣人が居たからそんなに騒ぎにはならなかった。

 村の食事処で食事を取って2日振りにのんびりした。あの神殿での時間経過は通常と少し違うようで、あの神様擬きが望んだように時間が経過するそうだ。それであそこに居た感覚と実際の経過時間が少しずれていた。

 「休憩済んだらまた戻るの?」

 「ああ、オリファンが心配しているだろうからな。オリファンと落ち合う場所を決めてある。そこまで行く」

 「そっか、どのくらい掛かるの?」

 「ん? う〜ん、そうだな。3日はかからんと思うが・・・・。何かあるのか?」

 「そっか。なら、早めに少し大きな街に寄れる?」

 「? 構わぬが」

 「食材というか、調味料類を買い足したくて」

 「急ごう」 「「急ぎましょう」」

 あ〜、やっぱりご飯は大事ですよね.....。衣食住、基本ですもんね.....。は〜.....。

 休憩を終え村を後にした。

 それから数時間走った処に来たときにも見えていた大きな街が見えた。

 「あそこはウェザーリアンですね。かなり大きな都市になりますから、色々と手に入ると思いますよ」

 ジュランがそう教えてくれた。期待が高まる。


 検問を抜けウェザーリアンの街に入る。

 フェンリルは外壁の外で寝転んでいる。中には入れられないんだって。ご愁傷さま。プププ....。

 「さ、フェンリル様を待たせていますからね、必要なものを買ったら戻りますよ」

 「え〜.....、ちょっとくらいお茶したり遊んだりしても大丈夫じゃない?」

 「何を言っているのですか! 精霊王様が待っているのですよ」

 あ〜、そうか。カムイが待ってたんだっけ? んじゃ、急ぎますか。

 私達は食料品店をいくつかはしごして必要な材料を揃え、その途中で見た店のもので必要そうなものも買ってフェンリルのもとへ戻った。

 「買ってきたよ〜」

 「飴をくれ」

 「え? いきなり何なの? 寝転んでただけでしょ! 魔力なんて使ってないじゃん」

  そう言うとジュランが驚いたように教えてくれた。

 「神子様お気づきではなかったのですか? フェンリル様は常に脅威となりうる魔物をずっと倒してくださっていたのですよ!?」

 ジュランの言葉に私はまたアホの子になったように頭を振り振りする。

 「森や草原を通ったとき、野営をしたとき魔物の襲来を一度も受けませんでしたよね? 何故だと思います?」

 「・・・・・たまたま?」

 「・・・・・違います。全てフェンリル様が魔法で撃退してくださっていたんです」

 私はフェンリルを見る。フェンリルは照れているのか、そっぽを向いて前足に顎を置いてネタフリしている。私はフェンリルを撫でながらアイテムボックスに残っていた魔力飴を全部買ったばかりの麻袋に入れてフェンリルの首に掛けてあげた。

 「全部食べていいよ」

 私がそう言うとフェンリルはムクッと起き上がり麻袋の中に顔を突っ込んで飴を食べようとしている。

 麻袋を上手く広げられずに苦戦しているフェンリルに私達は思わず笑ってしまう。

 「開けてあげる。いくつ食べるの?」

 「う〜ん、そうだな、まずは3個だな」

 「はいはい」

 私は麻袋の中から飴を3個取り出してあげた。それを嬉しそうにフェンリルは口に入れ尻尾をブンブン振っている。美味しいんだね、良かった。

 そっか。私達あの森からずっとフェンリルに守られていたんだね。ずっと何も言わずに守ってくれていたんだね。ありがとね。

 私はもっと旅を続けようと思った。この先遠成るのか分からないけど、出来るならフェンリルと共にいろいろなものを見て学びたいと思った。

 元の世界では家族からも世間からも虐げられてきた。だから自分なりに賢くなって生きてきたつもりだった。でも、私は人として大切なものを学ばないまま独りよがりで生きてきていたのかもしれない。そう思ったら、もっといろいろな人と出会って、色々苦労もして、楽しいことももっといっぱい知って、今までしてこなかった他者への感謝を当たり前に出来るようになりたいと思った。なんとなくだけど、カムイも賛成してくれるような気がする。ま、フェンリルが嫌だと言えばそれまでだけどね。

 「フェンリル、お腹は空いてないの?」

 「う〜ん、少し空いたがまだ大丈夫だ。昼までにはまだ少しあるだろう。少しでも進もう。オリファンは心配性なのだ」

 「へぇ〜。カムイって、知れば知るほどわからん存在やね〜.....」

 私は遠い目をしながらカムイを思った。


 私達は街を後にして元いた草原より少し手前の村の近くの森で一晩を明かすことにした。

 「魔物のことを考えると村に入ったほうがいいんじゃないの?」

 「いや、われやお主が居ては余計に魔物を読んでしまう。それでは村の者に迷惑だろう。村からはできるだけ離れたほうがいいが、あまり森の中に入るのもな。この森はオリファンが護る森ではあるが、人形種族は済んでいない。オリファンが護る森の中ではちょっと特殊かもしれんな」

 「へぇ〜、そうなんだ。だから森の入口に近いところで野営するんだんね」

 ジュランもミリロも当然のように薪を集めたり、水の用意をしている。森の件も、フェンリルの考えも分かっているんだろうな〜。私もちゃんと相手のことが分かる人にならなくちゃね。折角聖女なんてとんでもない力もらったんだし。

 「あ、神擬きが暴露したあの話の続きは・・・?」

 「「「忘れろ!!!」」」

 え、約束とちがくない?

誤字脱字報告宜しくお願いします。


私事ですが、話を色々と整理したいのと、明日の引っ越し作業等で時間もないため、次の更新は日曜日の8時・14時・20時とさせてください。宜しくお願いします。

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